日本の高校生は、アメリカや中国、韓国の生徒に比べて、宿題などの勉強をする時間が短く、学習意欲が低い傾向にあるという調査結果がまとまりました。
この調査は、財団法人「日本青少年研究所」が去年の秋、日本とアメリカ、中国それに韓国の高校生あわせて6100人余りを対象に行ったものです。それによりますと、学校の宿題にかける時間について尋ねたところ、▽日本と韓国で最も多かった回答が「30分から1時間以内」だったのに対し、▽アメリカと中国で最も多かったのは「1時間から2時間以内」でした。また、宿題をまったく「しない」と答えた生徒の割合は、▽日本が全体の23%、▽韓国が30%、▽アメリカが4%、▽中国は1%でした。さらに、宿題以外の勉強にかける時間について尋ねたところ、▽日本で最も多かった回答が「30分から1時間以内」だったのに対し、▽アメリカで最も多かったのは「30分以内」、▽韓国と中国は「1時間から2時間以内」でした。宿題以外の勉強をまったく「しない」と答えた生徒の割合は、▽日本が各国の中で最も高い34%で、▽アメリカは24%、▽韓国は18%、▽中国は7%でした。調査を行った日本青少年研究所は「調査結果からは、ほかの国に比べ、日本の子どもたちの学習意欲が低い傾向にあることがわかる。学力低下が危ぐされている中、深刻な問題だと思う」と話しています。