福岡市西区の能古島の海岸で同市博多区の会社員、諸賀礼子さん(32)の切断遺体が見つかった事件で、交通事故の相手と紛争になっていた諸賀さんが今年初め、インターネットの会員制サイトに「年末年始の4日間に22回も(電話の)着信があった」などと書き込んでいたことが17日分かった。
サイトへの書き込みは1月3日付。今年の抱負を、交通事故をめぐる紛争の「円満解決」とした上で「突然です! 休みを狙ってでしょう。大みそかに10回、元旦に7回の着信。昨日は3回、今日は2回。私にも我慢の限界がありますが、ここでもう少し我慢します」と不審な電話に悩んでいる様子が記されていた。着信の多くが、「ワン切り」だったという。
諸賀さんは同11月、帰宅途中にオートバイとの交通事故に遭ったが、過失割合に関して言い分が食い違い、紛争になっていたという。
また、諸賀さんが仕事で使っていた携帯電話が自宅アパート室内に残されていたことが捜査関係者への取材で分かった。西署などの捜査本部は、諸賀さんが5日夜に会社からいったん帰宅後、6日早朝までの間に事件に巻き込まれたとみて調べている。