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京大入学式で「人権学べ」

京都大学の入学式が７日行われ、昨年度、女性に対するわいせつ行為や電車内での痴漢行為で学生が逮捕される不祥事があったことを踏まえ、「人権を侵さないとはどういうことか勉強してほしい」と異例の呼びかけが行われました。京都大学の入学式は、保護者の出席が増えているため、去年に続いて京都市左京区の「みやこめっせ」で行われました。
式では松本紘学長が新入生に対して「皆さんは日本のみならず、世界のリーダーとしてさまざまな分野で活躍する人材だ。ものごとの本質を見抜く力量と今後の世界を複眼的に見る能力を培ってほしい」と式辞を述べました。
式のあと昨年度、女性に対するわいせつ行為や電車内での痴漢行為で学生が逮捕される不祥事があったことを踏まえ、西村周三副学長が「大学生の心がまえ」と題して講演を行いました。
この中で西村副学長は、「みなさんはごく一部の能力が若干優れていてこの大学に入ったが、大学に入る訓練のしすぎで他人を思いやる気持ちを忘れていないだろうか。人権を侵さないとはどういうことかその点も勉強して欲しい」と異例の呼びかけを行いました。
工学部１年生の学生は「人権を守るという大切なことを確認する意味でも講演はよかったと思う」と話していました。
京都大学の入学式では、夫婦で我が子の入学式に出席する人も目立ちました。
このうち神戸市から来た総合人間学部１年生の男子学生の父親は「下宿生活をしていくのでちゃんとやっていけるか心配だが頑張って欲しい」と話していました。
和歌山県から来た工学部１年生の男子学生の父親は「我が子もいよいよ大学生なんだなと改めて思い非常にうれしい。入学式に父兄が多くてびっくりした。心配はしていないがしっかり大学生活を送って欲しい」と話していました。
また、大阪府から来た農学部１年生の母親は「子どもが心配というよりも京都大学の入学式を私も体験してみたいと思いやって来ました。子どもには明るい未来を築いて欲しい」と話していました。

04月07日　22時44分

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