広告契約くら寿司“ゴジ弾”でビール祭り！？

松井秀喜のキャンペーンが展開される「くら寿司」のカリフォルニア州アーバイン店 Photo By スポニチ

　米ヤンキースからエンゼルスに移籍し、開幕戦で鮮烈な新天地デビューを飾った松井秀喜に日本企業もわいた。本拠地エンゼルスタジアムのネット裏に回転式広告を出した寿司チェーン「くら寿司」（大阪府）は、米国だけでなく日本での中継効果もさらに高まったとしてキャンペーンを検討。ＣＭ契約を結ぶスポンサー各社や、ゆかりの芸能人たちも「赤いゴジラ」の初陣に歓喜の声を上げた。

　くら寿司の広告はバックネット下のフェンスに掲出。テレビ中継では、打席に立つ松井の背中から画面左に向かって映る。１回表はＡ社、裏はＢ社、２回表はＣ社…などと複数社の広告が変わるシステムで、くら寿司が表示されたのは松井が遊直に倒れた３回裏だった。それでも同社は「お客様や取引先からも“出ていたね”と言われました。予想以上の反響に驚いています」（広報宣伝部）。

　この日は新天地デビュー戦という注目度に加え、移籍第１号も出た“ゴジラ祭り”。４番の勝負強さを証明したことで、同社も新天地での活躍は期待できるとみているようだ。大阪府堺市にある本部「くらコーポレーション」では６日夕、緊急役員会を開き、キャンペーンを球場近くのアーバイン店（カリフォルニア州）で実施することを決めた。

　松井が本塁打を打った翌日、１テーブルにつき瓶ビール１本を無料にするサービスで、さっそく現地時間６日（日本時間７日）から開始。今後、日本でも「同じようなキャンペーンができれば」（同部）としている。

　同店はスタジアムから車で１５分ほどの距離で、昨年９月に海外１号店としてオープン。同１２月に松井移籍が決まり「松井選手のイメージが日本の食を世界に広げるという弊社の進出理念と一致していますし、これ以上ないチャンスだと思いました」（同部）と、広告契約を結んだ。

　アーバイン店は「松井選手をぜひご招待したい」といい、マグロの赤身やイクラなど、チームカラーにちなんだ“赤ネタ”で特製寿司を振る舞いたい意向。回転式広告の契約は今月から１年間で、今後は現地での集客効果だけでなく、日本での効果も見込んでいる。

[ 2010年04月07日 ]