チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[8347] 素晴らしき俺の伝説の数々(ネタ・多重クロス)
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/04/30 00:03
ただいまチラシの裏で別の作品を書いている作者ですが衝動的にいわゆる馬鹿小説を書きたくなった。

反省はしていない。

注意※このSSにはネタバレが含まれます

  ※このSSは原作を知っていないと理解できない部分が多々あります

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

死にました







って終わるの早!早すぎだろ!?もう少し続けよ!!

『冗談じゃ』

えっ?冗談?紛らわしいはボケ!!

『死んだのは本当じゃけどな』

でも死んだのは本当?さいですか、開始直後に死亡ですか短かかったな俺の人生。

でも俺なんで死んだんですか?ってかあなた誰ですか?

『うむ、お前が死んだのは運命の導きじゃ、そしてわしは神じゃ』

はいはい、デムパデムパ

『電波ではない!!わしは神でお前で暇を潰そうと…あ』

今なんか言いかけなかった?

『何も言っとらん、言っとらんぞ』

嘘だぁ!!お前確実に暇を潰すって言っただろ!?運命の導きは何処行った!

『わしが選んだんじゃからわしと言う運命に選ばれたんじゃよ!!神に逆らうな!大人しくわしの暇つぶしの相手となれぇ!!』

開き直りやがった…

『それに悲観することはないぞ?お前は運がいい、無限に存在する世界から適当に選んだ結果お前が選ばれたのじゃ、お前はわしの暇を潰す、わしはお前に特別ボーナスを与える、ギブアンドテイクじゃ』

ボーナス?

『そうじゃ、ただの人間が出来ることには限度が知れておる、よってお前が望む力を与えよう、その力で好き勝手するが良いわしはそれを見て楽しむだけじゃ、安心せいその力を使って世界を征服しようが破壊しようがわしは一向に構わん、どうせ世界は無限にあるのじゃから』

うわ、ひど!なんて自分勝手な…

『元はといえばわしが作った世界じゃ何をしようとわしの勝手じゃろう?』

なんで自分で好き勝手やら無いんですか?

『うむ、昔は自ら世界を又にかけ色々やったのじゃが流石に存在としての格が違いすぎてのぅ、全てが思い道理になるからつまらんのじゃ』

はぁ。

『なんじゃ乗り気じゃないのぅ、別にお前にやる気が無いのなら別の存在を選ぶのじゃが…』

ちょっと待った!!

『うん?』

誰がその取引を受けないと言ったぁぁ!

『ではやるのじゃな?この取引を受ければお前は元の生活にも戻れず家族にも会えなくなるぞ?』

別にいいっす!夢の二次元世界を体験できるのならその程度ぉぉぉ!

『ほっほっほ、それでは取引成立じゃ、さぁどんな力が欲しい?望む力を与えよう』

え~と、まず指先一つで敵を倒せる凄まじい強さと色々な世界を体験してみたいから世界を移動できる力、力を持っていても力の使い方がわからないとか経験不足で弱いとかNG、おっと転生はよしてくれよ?今更オシメプレイは勘弁だからな最初から成人の状態で勿論性別は男な?でも世界を移動したらプレデターみたいな奴らしかいない世界だと色々萎えるから移動する世界はなるべく人型で容姿が人間に近い生物がいる世界、待てよ?その世界の環境に耐えられないって可能性もあるからどんな環境でも関係なくいつもどうりにいられる力、あと不老、不死はいらないよ?永遠に生きるのは辛いって良く聞くし、毒とか状態異常は無効ねFFとかドラクエっぽい世界でバニシュ&デスとか食らって死ぬってのは嫌だから、あと特殊能力無効で時を止められたりデスノートで名前を書かれたりしても平気なように、あぁそれでも封印とかされたらやばいか、封印も無効で…etc,etc

『注文が多いのぅ…』

いやでも願いを叶えて貰えるならできるだけ叶えて貰いたいじゃん?本当は他にも山ほど要望はあるけどしかたいからこれだけで許してやるよ。

『更に偉そうじゃのぅ、願い叶えるの止めよっかな』

すみません神様ぁぁ!私はあなたの下僕ですぜひ願いを叶えて下さい!!

『うむうむ、それが神に対する態度ってもんじゃ、では確認すると…』

・指先一つで敵を倒せるパワー

・ある程度の戦闘経験と人を殺すときに罪悪感に押しつぶされぬ強き精神力

・世界の移動能力(容姿が人間に近い生物がいる世界限定)

・その世界のルールに縛られない

・不老

・特殊能力、状態異常、封印など己にたいする不思議な力の無効

・乗り物などの運転技術

・全世界のお金が出てくる四次元ポケット、荷物の収納も可(秘密道具は無し)

『こんなもんでよいな?』

あぁ、それだけあれば十分です。

『よし!では第二の人生を歩むが良い、そしてわしを楽しませろ?では行けぃ!!』

意識が真っ白になってゆく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目が覚める。

「ここは…?」

ここは田舎町のバス停のようだった。

「俺はどうなったんだ」

自分の身体を見るとスラっとした引き締まった筋肉の長身になっているようだ(薄黄色スーツ着用)

「っは!?」

(俺はなんて重要な事を忘れてたんだ!…どんなに強くても…顔がブサイクなら意味ないじゃないか!?)

鏡を探すがここにはそんなものない。

(どうすれば…)
チョンチョン

(いや、スタイルはいいんだから万が一ブサイクでも整形すれば…)
チョンチョン

何かが俺の服を後ろから引っ張る。

「ん?さっきから誰だ」

「にぱ~☆」

オゥ、マイゴット!!

其処には天使が存在していた。

「ようこそ雛見沢へなのです、私は古手梨花なのです、あなたは?」

最初の世界がひぐらしかよ!だが紳士ある俺はこの素晴らしき幼女…ではなくレディに自己紹介しなくてはなるまい。

「俺は…」

俺は自分の顔がわからないはずだった、だが名乗ろうとするその名が自然に出てきた。

「俺の名は素晴らしきヒィッツカラルド」

え?

「み?」

えーーーーーーーーーーーーー!!素晴らしきヒィッツカラルドってあのヒィッツカラルドか?BF団十傑集の一人にして十傑集最弱の男Mr指パッチン!赤髪で蟹のような後ろ髪で白目でフェイスラインがついてるあの?髪型変えたらゴルゴ13の?たしかに強いけども、指先一つで相手は倒せるけれども、微妙だぁぁぁぁ!!なんでヒィッツカラルドなんだ!

『それはわしのお茶目じゃよ』

ウゼーーーーー!神ウゼーーーーーーーー!!

「み~素晴らしき?ヒィッツカラルド…なのですか?」

うわ、思い切り引いてるYOそりゃそうだ自分で素晴らしきとか言っちゃってるんだから。

「あぁ…ヒィッツでいい」

「ヒィッツは何をしにきたのですか?」

ここは無難に返しておこう。

「ちょっと観光にね」

「観光…なのですか?」

「あぁ、それより一つ聞いていいかな?」

「み~?」

さっきもだけど出たよ伝家の宝刀「み~」ぶりっ子だってことは知っているが可愛いな畜生!

「今は昭和何年だったっけ?」

そうこれ重要!

「今は昭和58年なのです」

キターー!!

「綿流しのお祭りを見に着たんだけど何時かな?」

「明日なのです」

いきなりかよ!時間ねぇなおい!雛見沢大災害まで一週間もねぇよ!!

「そうかい、ありがとう梨花ちゃん」

「どういたしましてなのです、それにしてもヒィッツは変なことを聞くのです」

「ごめんね、つい先日まで海外にいたから時差ぼけが直らなくてね」

「ヒィッツは外国人のくせに日本語が上手なのです」

そんな話をしていると…

「り~か~!早く行きますわよー皆さんお待ちしておりますわー」

「み~、沙都子なのです」

「どうやら友達が呼んでるようだね、どうもありがとう梨花ちゃんまた今度」

「ばいばいなのです☆」

幼女もとい梨花ちゃんは沙都子の方に走り去っていった。

その背を見送りながら俺が考えたのは。

(良し、梨花ちゃんを助けよう)

別に放って置いてもいずれ自らでこの運命の迷宮を脱出するだろうが俺は彼女を助けたい、それに何もしなければ神の契約を破ることになりそうだし…とことん原作を無茶苦茶にしてやるぜ!え?彼女を助けたい理由?幼女だからです☆結論、幼女=正義それが俺のジャスティス!!

それに色々文句言ったけど実は俺素晴らしきヒィッツカラルド好きなんだよね、いっそなりきるのもいいかな~なんて、所詮ひぐらしは普通?の人間が登場人物だし、最弱とは言え十傑集の一人であるこの身体が山狗ごときに負けるはずが無い!

そうと決まればハッピーエンド目指して頑張るか。



ここからは少しダイジェストシーン

綿流しのお祭りで梨花+部活メンバーに合流、始めその強面に怯えられるがすぐさまに圭一と意気投合し部活メンバーと共に部活開始!

部活でそこそこの戦績を残しビリを免れる。

その夜先回りして富竹を事故に見せかけ拉致監禁!山狗、鷹野には富竹が事故って行方不明になったように見せかける。

どうやったか?そんなもん十傑集には容易いことだ!!(答えになっていません)

それから北条鉄平襲来、沙都子が学校行ってる間にボコボコにしておきました、泣いて謝る鉄平に飴と鞭で四次元ポケットから3000万ほど出して俺の言うことを聞くようにする。

原作沿いになるよう鉄平にはまだ居残ってもらいました。(ただし沙都子に危害を加えない+家事手伝いなどこき使わないこれを破った場合撲殺決定)

そして何食わぬ顔で沙都子のことを考える部活メンバーに協力し市役所に陳情、その後圭一をそそのかし園崎家に殴りこませる。(これは驚くほどうまく行ったもしかしてもう惨劇を抜け出す下地は全部整っていたのかもしれない)

結果市役所は圧力に負け沙都子の保護を決定。(所長に賄賂渡しました)

今回は心を鬼にして鉄平に沙都子を無理やり虐待するよう指示、梨花ちゃんの電話で沙都子部活メンバーに助けを求める、俺颯爽と参上鉄平ボコる鉄平タイーホ、口止め料+成功報酬+手切れ金に一億鉄平にくれてやる。(金は無限にあるからな)

俺は裏方に徹したので鉄平をボコった事意外手柄は圭一のもの、それどころか周りに「ヒィッツさんその歳なんだからこんな田舎でのんびりしてないで仕事でも探したら?」と言われる、悔しい、でも感じちゃうビクン、ビクン。

梨花ちゃん部活メンバーを家に招待、自分が殺されることを話す、俺は呼ばれなかった、(´;ω;`)ブワッ 涙。

なんで知ってるかって?十傑集だからだ!!

そして…


鷹野、山狗に追い詰められる部活メンバー

「くっ!鷹野!あんたが…」

裏山の中で山狗に追い詰められる部活メンバー

「は~い梨花ちゃま、あなたにはまだ役目があるの、本当の綿流しの生贄って言う名前のね、でも他はいらないわ小此木、始末しなさい」

「へい」

鷹野が小此木に指示し小此木はサイレンサーを付けた拳銃を取り出して詩音に向ける。

部活メンバーも抵抗しようとするが山狗に身体を拘束され動けない。

「さいならってやつですわ、恨まないでくだせぃ」
ガチャ

「聡史君…!」

パチィン!

ガシャン
「な!!」

小此木は何が起きたのかわからなかった謎の音と共に拳銃が真っ二つに壊れたのだ。

「誰!!」

鷹野が音の方に視線を向けるとそこには。

月明かりを受け仁王立ちする謎の人物、真っ黒なスーツと白い手袋、そして紅い三角巾に笑う口のマークが書かれたものを頭に被っている。

その出で立ちは限りなく怪しかった。

「貴様何者だ!!」

小此木はその怪しさ全開の格好に怯むことなく睨んだ、さすがプロである。

「私はBF団<ビッグ・ファイア団>が幹部、十傑集の一人!!」

「BF団ですって?聞いたことが無いわね」

鷹野がそう返すが。

「ふっ、小物が我らBF団を知らぬとは流石に弱小組織の使いっ走りなだな」

BF団はこの世界には無いので知らなくて当然なのだがなりきる主人公。

実は此処に来るまでに時間が掛かったのは沙都子のトラップに妨害されてたからだったりする。

「なんですって?もういいわ山狗!早くあのキチガイを始末しなさい!!」

山狗がキチガイを捕まえるために取り押さえようとするが。

「ふん!っは!」

一瞬のうちにして飛び掛った5人の山狗は5人とも拳で気絶させられる、時速100km以上で走り一人居るだけで軍事基地一つくらい容易く壊滅させられる十傑集にはこのぐらい容易いことだった。

「なんですって!?」

あまりの早業に鷹野は驚いているが小此木はすぐさま敵は生身で勝てない相手だと悟り部下に指示をだす。

「銃火器装備!!此処はもう森の中だ音は気にするな鉛玉で穴だらけにしてやれ!!」

小此木の指示で部活メンバーを拘束している山狗以外は拳銃を装備し構える。

「ふっ、我ら十傑集がその程度の玩具に恐れるとでも?」

パチィン、パチン、パチン、パチン、パチィーン!!

キチガイは本当に気が狂ったのか、突如指パッチンをしながら踊り出す。

「撃て!!」

小此木の指示で山狗が一斉掃射を開始しようとするが一向に弾が出ない。
ガチャ、ガチャ

小此木が山狗達の拳銃を見てみると先程の自分の拳銃のように全てが真っ二つになっていた。

「これはいったい!…まさかお前が!!」

小此木がキチガイを睨みつける。

「ふふふ、よく現状を理解できていないようだな簡単なことだ、私はただ真空波を飛ばしただけだよ…このようにね」
パチィン!

キチガイが指パッチンをすると指先に向けられていた大木が真っ二つになる。(だが果たしてそれは本当に真空波なのだろうか?)

「な!」

山狗、小此木共にキチガイの非常識さに絶句。(ついでに部活メンバーも絶句)

「お前は!お前は何者!?何が目的なの!!」

鷹野がヒステリックに叫ぶ。

「良かろう、名乗ってやっても良いただし…」

キチガイは紅い三角巾を投げ捨て一瞬で鷹野の目の前に現れる。

「真っ二つだぞ?」

鷹野の眼前には今にもパッチンしそうな指。

「ヒィ!」

「私の名は素晴らしきヒィッツカラルドだ」
パチン

真空波は鷹野の髪と頬を切り裂き後ろの大地を50mほど抉り鷹野は気を失った。

主人公内心↓
素晴らしきヒィッツカラルドTUEEEEEEEEEEE!!こんなに強かったのかヒィッツ!?てかヒィッツでこれなら衝撃のアルベルト様はどんだけだよ!まぁヒィッツはスパロボのグルンガスト参式すら一撃で真っ二つにするかなら…十傑集最弱だけど。

その後あまりの現実味の無さに呆ける山狗を軽くボコって園崎家に引き渡すために縛りワゴンに詰め込む、唖然とする部活メンバーに事情は後で説明すると言いくるめワゴンに入らない分は詩音に頼み葛西とその部下に運んでもらう。(鷹野を縛っている時に興奮して少しけしからん胸を触ったのは秘密だ)

そして…

(さーて事件も解決したし違う世界に行くとするか~)

俺は部活メンバーに分かれも告げず去る気でいた、今回のことは実際この身体のテストのために色々と動いたというのが本音だ、それにどうせ神との契約で神を退屈させないためにも違う世界に移動する気だった。

(このままいなくなっても平気だろ、説明めんどくさいし)

俺はこっそり人気の無いところまで行って世界を移動するつもりだったのだが。

「待って!!」

後ろから呼び止める声、振り向くと其処には幼女がいた。

「あなたが何処へ行く気なのかは知らない、あなたのことも知らない、でもこれだけは言わせて…ありがとう」

その言葉だけで俺の色々なものがみなぎって来るぜ!

「ふっ私がいなくても何も変わらなかったさ、私はただ長い間迷宮に囚われていたお姫様の手伝いをしたに過ぎんよ、迷宮を脱出できたのは私ではなく姫とその仲間達のおかげさ…羽入よ…お前も諦めることなどせずに抗え、もっとわがままになれ、幸せになることに妥協など必要ないのだから…幸せにな、また会おう!全てはビック・ファイアのために!!」

幼女が息を呑んだのがわかる、臭かったのか?俺のセリフが臭すぎたのか!?

俺は恥ずかしさとともに逃げ出すように世界を移動した。



「消えちゃったわね…羽入」

「はいなのです」

「あいつ…羽入に気づいてたし私のことも知ってたわ」

「はいなのです」

「羽入」

「はい?」

「幸せになりましょう、私は百年分をあなたは千年分を…」

「…はい!」

(またいつか、何処かで会えるわよね『また会おう』って言ったんだからヒィッツ、また会いましょう…最後になんて言ってたかしら?あぁそうそう)

「全てはビッグ・ファイアのために…か」

「どうしたのです梨花?」

「いえ、なぜかしらねこの言葉を言えばまた会える気がしたのよ」

「そうですね…なら私も言うのです☆」

『せ~の、全てはビック・ファイアのために!!』



あとがき

ラストのことはなにも言うな!!ただ別の作品のキャラにこのセリフ言わせたかっただけだから!!

色々とカオス、でもいいんだよチラ裏だしネタだし!

まぁ素晴らしきヒィッツカラルド好きだからまたなんか書くかもしれんが…












[8347] 作者の暴挙、読まない方がいいかも…
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/04/30 13:21
注意※かなりカオスです、作者の偏見に満ちています。

  ※この作品は馬鹿小説の自粛小説なので読者に不快感を与えるかもしれません。

  ※以前はまだ原作沿いでしたが今回は完全な原作ゲシュタルト崩壊です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




やぁ皆!元気かい?この素晴らしきヒィッツカラルドはこの上なく元気だよ!

なぜかって?童貞を卒業したからさ☆

おいおいHなほうじゃないぜ!俺は童貞は結婚する女性に捧げると決めているんだから。

じゃあ何の童貞を卒業したんだって?それは始めての人殺しさ♪

初めての人殺しでハイになるとはこのキチガイきめぇ、とか思ってないかい?

それは勘違いだ、この世には許される殺人があるんだよ☆

そ・れ・は♪

誠の抹殺じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

いやね?なんか唐突に頭の中に《School Days》に介入しろ!って指令がきたんだ、神の声かと思ったんだけどいつもと感覚が違うし…それで神様に聞いてみたら『それは投影さんからのお便りだよ』だってさ☆何のことだろうね?

まぁそれでSchool Daysの世界に行ったわけよ、俺だって始めから殺す気はなかったんだぜ?

まだ言葉ちゃんと出会うどころか中学生だったからな、まだやってない罪で罰せられるのはたまったもんじゃないだろ?

だから俺はこう思った!!そうだ誠を真人間にしようと!言葉ちゃんや世界とくっつくのは正直嫉妬するがそれが純粋お互い愛し合ってるならお父さんは許そうと思うわけよ、ハーレムも駄目ってわけじゃないあれは男の夢だからな、彼女らが納得して誠も彼女らを心底愛すならハーレムも”あり”みたいな?だけど彼女ら独占欲強そうだしそれは無理かなと思うわけよ、だから誠を教育して誠実な奴にしようと思ったんだ。

その計画の一部として誠の学園の教師になったんだ、お金の力って凄いよね♪

俺は教えたさ…人間の道徳、女性との正しい接し方、漢の責任の取り方…授業そっちのけでね、PTAと生徒から苦情が来たけどお金の力って凄いよね♪

俺は確信したよ日々目を輝かせる誠を見て、あぁ俺の熱意は通じたんだこれで誠も真人間だ!って。

そんなある日彼が鞄を忘れていったんだ、俺はちょっとしたお茶目で中を覗いたんだけどそこにあったノートの表紙に書いてあったのが………………《伊藤 止 調教日記》。

『ザ・ワールド!時は止まる!!』

俺はそういう特殊能力が無効になるはずなのに俺の時が止まったよホント。

(いや!まだだ!!これは彼の妄想の出来事かもしれない…自分の生徒のことが信じられないのかヒィッツ!!)

中を覗くと実の妹に行った鬼畜プレイの詳細と図の代わりに写真までご丁寧に貼ってあった…そして彼が目を輝かせて学校に来るようになった前日が妹を始めて襲った日のようだった…。

よし、殺そう☆

(誠ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!てめぇーは生まれながらの悪だこいつはくせぇぇぇぇ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜぇぇぇ!!BF団にもこれほどの外道はいねぇーぜ!?)

すぐさま誠の家に直行。


ピンポーン
ガチャ
「あれヒィッツ先生?どうしたんですか?こんな時間に」

玄関から出てくる誠。

「誠、おめぇの敗因はたった一つシンプルな答えだ…おめぇは俺を怒らせた!!」
パチィーン!
ブシューーーー!!

誠真っ二つ。

「やれやれだぜ…すべてはビック・ファイアのために…」


え?それからどうしったて?

誠の死体を片付けて行方不明にしたよ、ホントお金の力って怖いよね♪

にしてもアニメ以上の屑野郎だった…なんであんなにひどかったんだ?PCではもっとまともだったはずなのに…俺の授業のせいじゃないよ…な?

そんなこんなで童貞を卒業した俺は今世界を移動中、次はどんな世界かな?





あとがき

なにも言うな!今回も暴走しただけだ!!俺の暴走は誰にも止められないぜ☆

うーむ、本当はこっちはおまけでもう一つの小説の方がメインなんだが…なんか書いてる内に楽しくなってきていつのまにかこっちの話を書いてた…。

にしても文章短くてスマソ一時間ちょいで書いた話だからな…。


最後に…黄金週間来るなぁぁぁぁ!なぜなら仕事が滅茶苦茶忙しくなるからだ!!ぶっちゃけ黄金週間の内は小説書く暇など無い!



[8347] キラリンレボリューション!!(意味不明)
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/02 08:03
この作品は相変わらずの原作ゲシュタルト崩壊なので注意。

今回は一話では終わらず少し続きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

また謎の電波が届いた今度の指令は…キラの断罪…OK、こちらヒィッツカラルド任務を開始する。


のどかな町の人気の無い公園に男が一人。

その男は一人のはずなのにまるで恋人と愛を語らうようにしている。

「あぁ、君はなんて美しいんだ…ん?」
くん、くん

「(…ちょっと臭ってきたか……この女ともそろそろ別れ時かな。手を切る時期か……「手を切る」……クククク… また、どこかで、旅行なんかしている新しい女の子を見つけてくるか……)」

彼が話しかけているのは女性の手首。

その男の名は吉良吉影<キラ ヨシカゲ>彼は平穏と女性の手を愛する連続殺人犯だった。

モナリザの手を見て勃起する、これを聞けば彼がどれだけ手フェチかわかるだろう、彼はその性癖と人を殺さずにはいられない性分を女性の手を切り落とし殺すことで解消している。

だがそんな彼の平穏も今日という日までだった…。

「貴様の平穏も此処までだ!!」

突如現れた男は不敵な笑みで吉良を睨み付ける。

突然現れた男の視線から手首を隠すことは不可能だった

「誰だい君は?そしてコレを見られたからには君を生かしては置けないなぁ~」

吉良は突然のことに驚いたがすぐに目の前の平穏を脅かす存在を消す事に決める。

「私の名は素晴らしきヒィッツカラルド、貴様を断罪しに来た」

「断罪?という事は私が何者かを知っているというわけだな?他にも私を知っている人間はいるのかい?」

(私を知っているだと!?他にも私を知っている人間がいるのならば始末しなければ…私の平穏のために…)

「その通り、お前の断罪はくろがね氏が望まれたことだ!!」

「そうかい、いいことを聞いたよ、つまり君とくろがねとやらを殺せば私の平穏は守られる…」

二人の間に沈黙が流れ一歩、また一歩と距離を詰めてゆく。

二人の顔が息遣いまで聞こえる距離まで近づいた。

ドドドドドドドド!!

「キラークイーン!」

吉良が先に動く!彼が叫ぶと背後に猫のような亜人が現れ凄まじい速さで拳を叩きつけようとするが…

「十傑衆を舐めないで頂こう…」

その拳は彼の拳に弾かれる!!

「馬鹿な!人間は私のキラークイーンに触れないはず…」

彼がキラークイーン以上の速さの拳を放ったことも驚愕だがそれ以上に吉良は己のキラークイーンに触れられることに驚いた。

「私にこの世界のルールは通用しない!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァアアアアア!!」

一秒間に数百発の拳が吉良を!キラークイーンを襲う!!

「ぐっぐわぁぁぁぁぁ!!」

吹き飛ぶ吉良!

「くっ糞!この私が吉良吉影が貴様ごときにぃぃ!シーハートアタック!!」

キラークイーンの左拳から髑髏の顔をした戦車のような物が飛び出す!

「コッチヲミロー!!」

「ふっ悪あがきを…」
パチィーン!

「グエ!?」

指パッチンで真っ二つになるシーハートアタック!

「ぎゃぁぁぁぁ!!」

左腕から血を流し悶える吉良。

「貴様の今までの行いを悔いるのだな…アリーデ・ヴェルチ<さよならだ>!」
パチィーーン!
ブシューーーー!!

こうして杜王町の殺人鬼、吉良吉影は人知れず裁かれた。

「くろがね氏…やりましたよ俺は、ミッションコンプリートだ…」

そして彼、ヒィッツカラルドもこの世界から姿を消す。

そんな彼らの戦いを見ていた神は…。

『ヒィッツよそれはキラ違いじゃ…まぁ面白いからいいけど』

などど呟いていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界移動中
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ここは…?」

くろがね氏の指令を果たしランダムで世界を飛んだがその場所はみごとな星空が見える小高い丘に立っていた。

「ふつくしい…」

(これほど綺麗な星空を見たのは初めてだな、これだけでもこの世界に着て良かった…)

彼がその星空に見とれていると。
キラ☆

「ん?なんだあれは?」
ヒューーーーー

星の一つが此方に向かって落ちてくる。

(流星!?メテオ!?なんでいきなり俺ピンポイントで向かってくるんじゃーーーー!!)

あまりのアクシデントに驚きながら彼はソレを避ける。
ドゴォォォォォン!!

パラ
       パラ



静寂が続き自分に怪我が無いことを知りホッとする。

「なんだったんだ今のは!?」

流星の落ちた場所、すなわち先程まで自分がいた場所に目を向けると…

「卵?」

そこには虹色の卵があった。

(にしてもあれだけの衝撃で割れないとは凄い硬さだな…ってちゃうわ!!それより何で空から卵が落ちてきたかの方が重要だろうが馬鹿か俺は!?)

卵に注目する。

「にしてもこの卵も綺麗だな…良し!落ちてた物は俺の物!!もって帰ろう…」

卵を抱え休める場所、つまり人のいる町に行こうと丘を立ち去る。

背後から「何よ!何もないじゃない!!」「落ち着いてよ姉さん…」「あれ?なんで泣いてるのライ?」「いや、なんか俺を主人公とした感動あり、笑いあり、熱血ありの物語が開始前になくなった気がして…」「なにあんた?頭でも打った?」「俺はいたって正常だリシェル!!」「暴れるな!ルシアンその馬鹿を止めなさい!!」

なんて聞こえた気がしたが気のせいだろう。

そのまま町の光が見えそちらに向かうと腕の中の卵が震え出す。
ブルブル

「なに?まさか…孵るのか?」
パキ!
       パキ
  パキ

「ミューーー!」

卵の中から桃色の生物が顔を出し泣き声を上げた。

(なんだこの生物は!?……可愛いじゃないか!!)

俺は意外と可愛い物好きなのだ。





あとがき

あいかわらずの暴走作者だぜ!

仕事が忙しいが仕事ちょいちょいサボりながらこの作品を書いてるぜ!

もしチーフに見つかったらどうなるかわからないぜ!

それでも俺は書き続けるぜ!

おまけのはずがこっちの方が勢い乗っちゃったんでこっちの更新の方が早くなると思うぜ!

これからの展開のヒントは題名に隠されてるぜ!

神『最後に”ぜ!”を付けるな!!ウゼーんじゃよ!!」



[8347] 娘が出来ました
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/09 03:16
いつも通り原作オール無視だけど関係ないぜ!!
----------------------------------------------------



可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

この生物めちゃプリティーなんすけど!?

卵から必死に這い出る姿も可愛かったがその後俺に甘えてきたんだが!

今も腕の中で「ピィー♪」とか言ってる!俺を憤死させたいのか!?

どうやら刷り込みで俺を親かなんかと勘違いしているらしい、でもどこかで見たことあるよなぁ?

まぁいい、今はこの子を連れて休めるとこに行こう。

そう思い町に足を向けるが…。

「その竜の子を置いていってもらおうか…」

4~5人の黒装束に身を包んだ男達が俺を取り囲んだ。

空気読め!!俺とこのプリティー生物の幸せな時間を邪魔するとは!

「ほぅ、私を誰だか知っていてそのようなことを言っているのか?」

いきなり現れてこの可愛い生物をよこせと言う愚か者共を一瞬で殺してしまおうかと思ったが止めた。

(そうか…竜だったのかこの可愛い生物は)

「貴様が誰であろうと関係ない!その竜の子は我らの悲願のために頂いてゆく!!」

「ピィッ!ピギャ~~」

おいおいせっかく寛大な俺様が許してやろうと思ったのにこいつらの怒声でこの子が怯えてるじゃないか、お仕置きが必要だな…。

「どうやらお前達の存在はこの子の教育に悪いらしい」

男達が飛び掛る!だが。

「スローすぎてあくびが出るぜ…」
シュパパパパ!

気づいたときには男達は気を失って地面に倒れこんでいた。

「ピィーー♪」

怖いものがいなくなって安心したのかまた甘えてくる竜の子。

はっはっは!そんなに俺の戦う姿がかっこよかったかい?可愛いやつめ…そうだ!名前を付けてやるか…う~む、いい名が思いつかない、というかこの子は雌なのか?雄なのか?

『雌じゃよ』

おお!!雌か!こういうときは役に立つな神、…俺…子供が出来るなら女の子がいいと思ってたんだよ…

『童貞のくせに何を言うww』

こういう時はウゼーな神!!でも名前何にしよ?自分で言うのもなんだが俺にネーミングセンスはないしな。

『ミルリーフなんてどうじゃ?』

ミルリーフ?

『そう、ミルリーフ』

うん、なんかいいな、このウザ神のことだから《ゲロシャブ》とか名づけると思ったのに…

『お前、わしを馬鹿にしてるじゃろ?』

フヒヒ、サーセン

『絶対馬鹿にしとる!!』

ウザ神はほっといてと…

「キュ?」

つぶらな瞳が此方を見つめる。

うぉぉぉぉぉぉぉ!!なんか目覚める!目覚めちゃう!!

「お前の名前を決めた、お前の名前はミルリーフだ、どうだいい名前だろ?」

「ピピィー☆」

「気に入ってくれたか」

『なんかこいつ自分が考えた風にしとるよ…』

無視☆無視☆

さぁーて、早いとこ町にいってミルリーフと戯れるか…。





やぁ皆☆あれから町外れの宿に泊まったヒィッツカラルドだよ。

今俺は凄い驚くことがあって硬直中なんだ♪

今俺がいるのは「忘れじの面影亭」いうとかいうんだけど15歳の少年が一人で切り盛りしてるっていうじゃないか!凄いよね、俺はその歳っていったら家に引きこもってネットやってたよ、ただ「俺の物語が…俺の冒険が…」とかぶつぶつ言って泣くのはキモイけど…。

いや驚いたことはそれじゃないよ?この世界がサモンナイトの世界だって気が付いた時も驚いたけど今の状況はハンパない、ちなみにサモンナイトは4とクラフトソード物語シリーズとツインエッジ以外は全部やったことがあるぜ!

って!それも関係ねぇよ!!ごめんあまりのできごとに脳がショートしてるようだ…だって考えてみろよ?普通に寝てたはずなのに朝目が覚めたら隣に超可愛い幼女が寝てるんだぜ?

ありえねぇだろ!!なんだこの展開!正直ごっつぁんです!?

勿論手はだしてないよ?俺はロリ属性も持っているがロリはあくまで愛でるものという分別は持っているからね☆
ギュ!

でもね?こんな風にあどけない寝顔で俺を抱き枕にしているんだよ?これは………やばぁぁぁぁぁい!!俺の理性がリミットブレイク寸前!このままでは俺は畜生道に堕ちてしまうぅぅぅぅ!!…うっ!

『おい?今の…うっ!ってなんじゃ!?』

スーパー賢者モード発生。

『スーパー賢者モードってなんじゃ!?何が起きた!!』

ん?なんだい?やっぱり幼い子供の寝顔は癒されるよねこういう愛でるべきものを汚そうとする奴の気が知れないよ…。

『おいぃぃぃぃ!!さっきと全然態度が違うぞ!?』

何を言ってるんだい?これが私の素だよ……後でパンツ取り替えなきゃな…。

『なんでパンツを取り替えるんじゃぁぁぁぁぁぁ!!』


《ここで時間をキングクリムゾン!過程が消え結果だけが残る!!》
ここから少しダイジェスト表現が入ります。



あれから神に聞いたらこの子はミルリーフだそうだ、元のままでも可愛いのに幼女にも変身出来るなんて…ミルリーフ恐ろしい子!!

しかも竜のときと変わらず甘えてくる姿はそりゃもう可愛くってしょうがない!

ここが俺の理想郷だったんだな…。

なんて物思いにふけ、俺はこの子の親になることを決めた!誰がなんと言おうと娘はやらん!!

『もはや親馬鹿か…』

というわけで娘を連れてお外にお散歩すると…ファック!!また前の奴らのお仲間と思われる奴らが邪魔してきやがった!!空気読め!

娘の教育上指パッチンは良くないので我慢して肉体言語でお話開始。

ボキ!
      ドゴォ!
             ボグゥ!

軽く数十人をボコると娘が苦しそうにしているのを発見!レンドラーとかいうおっさんがなんか言ってたけど無視、娘のが大事じゃぁ!!

即効宿に戻って看病。

神に聞いたところ生まれたばかりで力も無いのに人間化したのが原因だと言う。

なにか娘のためになるものはないかと再度神に尋ねる、すると。

『その子の力の源になる《守護竜のウロコ、牙、角、瞳》があればその子の力は完全になるはずじゃ、そのうちの一つでも手に入れば苦しむこともなくなろうて…』

それを聞きすぐに行動開始!娘の看病を苦渋の思いで店主に任し(何か変なことをしたら一万回は煉獄に落とすと脅しとく)神ナビゲーションにより目的の物のありかを知る。

天使っぽい女の子がウロコを持っていたが問答無用で当身!気絶した女の子は放置でウロコGET!!

え?女の子がかわいそう?いつもなら紳士な俺は女性に手は上げないが家の娘が最優先じゃぁ!!

次!!牙は赤い髪をした偉そうな男が持っていたので蹴り入れてダウンしたそいつから奪った。

「それは…先代から御子様に託すため預けられたもの、命に代えても守らなければならん!!…」

かなり身体に鞭打って必死に抵抗してきたが容赦なくボコる。

そして一言。

「知ったことか!これは私の目的(娘の回復)のために利用させてもらう!!」

奴は意識を失う前に。

「かならず、かならず取り戻してみせる…」

とか言って気を失ったが正直どうでもいい。

次!!角はインディアン風な羽の生えた女が持ってた、色々めんどくさくなったので。

当身→角GET→娘分が足りない(娘と接していることで得られる栄養)→とりあえず今ある三つを持って宿に帰る。
ガチャ

「今帰ったぞ!ミルリーフにお土産だ!!」

「早!!出て行ってから一時間少ししか経ってないですよ!?」

だまれ店主!!

ウロコ、牙、角を娘に与えると娘はみるみる元気になって…「ありがとう、パパ大好き!」うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!生きてて良かったぁぁぁぁぁぁぁ!!



もうそれからというもの娘と私はべったりです、俺は娘の可愛さにやられ娘は俺に色々と甘えたり頼ってくれたり、あぁもう何もかもどうでもいい、このままの時が永遠に続かないかな?と思いつつまたもや散歩中。

散歩中娘が町の召喚獣を逃がしまくって大騒ぎになってた、騒ぎを起こす娘も可愛い。

『末期じゃ、末期症状じゃ…』

「パパ、皆苦しいって言ってる、でも皆を逃がしてあげることはいけないことなの?」

騒ぎを起こした娘に文句を言った奴をぶちのめしたら娘がそんなことを言う、どうやらミルリーフには召喚獣の言葉がわかるようだ。

「いやそんなことはないよミルリーフ、ミルリーフは良いことをしたんだ助けた彼らは喜んでいただろう?」

「うん、でも…」

「そうだな、ならパパに任せなさい、パパにできないことは無いんだから」

「うん!」




というわけで…革命を起こそう…

『いきなり話がぶっ飛びおった…』

いや、前からサモンナイトの世界は召喚獣の扱いが悪いと思ってたんだよ?

なんつーか永遠の奴隷じゃん?はぐれは駆除されるし実際かなり酷い世界だと思うよ?どう考えても某北の国の拉致以上だよ、なんせ一度召喚されたら無理やり永遠に従わされるんだから、本当に信頼関係結んでる召喚士なんてごく一部だろうしね、これで平和とか言ってんだから皆頭おかしいよね☆麻痺してるのかもしれないけど。

それに俺もこの世界じゃ違う世界から来たから”召喚獣”のカテゴリーに入りそうだし召喚獣の社会的地位を革命で手に入れるってのはどうよ?そうすれば娘も悲しまなくて済むしな!!

『最後のが一番重要じゃろ?』

もちろん!!

『じゃが革命なんぞせんでも無限の金があるのじゃからそれ使ったら?』

金で地位を買ってもそんなもんすぐ崩れるだろ?やっぱそういうのは自分達の手で手に入れなきゃ。

『まぁ、面白そうじゃしお前の勝手にせい』

まずは手下を集めなきゃな…都合のいいのがいるじゃないか!!






また例のごとく襲い掛かってくる襲撃者(剣の軍団とか言うらしい、槍とか弓使ってる奴涙目www)。

今回はボコった後全員正座させる。

レンドラーとかいうおっさんが色々騒いでいたが”お話”のすえ今では大人しく正座している、顔がボコボコなのは何故だろうね?

「まったく、野蛮な人たちだ…少しは話し合いで解決しようという気にはならないのか?最初からわけもわからず家の娘を渡せの一点張り、理由を説明するわけでもなく力にものをいわせて町中にもかかわらず周りの迷惑顧みず大暴れ…そんなんじゃ田舎のお母さんが泣くよ!?」

とりあえず説教します、こいつらは家の娘を狙ってる不届きものだが中々組織力はあるみたいだし手下にしたら使えそう。

娘を狙ってる理由を聞き出してそれによってこれからこいつらを殲滅するか手下にする。

でもこいつらには結構娘とのスキンシップを邪魔されたからちょっとそのお仕置きに説教をね…。



そして俺の説教が通じたのか奴らは理由を快く話してくれた、なかなか理由を話してくれなかったレンドラーがなぜか全身ボコボコでぴくぴくしてるのは何故だろう?

「将軍!すみません!!でも俺達は将軍に死んでほしくなかったんです!!」

なんか俺にすべての事情を説明してくれた兵士の一人が泣きながらレンドラーを介抱してるが何故だろう?


まぁ、奴らの話を聞くと…

彼らの組織はいわゆる爪弾き者の集まり、はぐれ召喚獣や裏切られた人間が《姫》を中心に集まっている。(姫は違う世界の種族のハーフで響界種というらしい)

姫の目的は自分の元から去った母に会いたいという単純なもの、他に自分の世界に帰りたがってる召喚獣や自分の新しい居場所を求める人間達のために世界を移動する力が欲しいらしい、そのためには家の娘(奴らがいうには至竜)の力が必要不可欠それで家の娘を狙っていたらしい…が。

「世界を移動するくらいなら俺一人でも十分だが…」

あっ!レンドラーの口からエクトプラズム的なものが出た…。

「将軍!逝かないでください将軍!!」





それから俺の話が本当だと信用させるために剣の軍団から何人か適当に選んで世界移動を体験させる、俺の世界移動は連れて行きたい奴は何人でもつれていけるからね!

移動した先の世界の様子を兵士達に見せるが皆唖然としてる。

此処はリィンバウムよりかなり時代が進んでる国のようだ、ロレイラルほどじゃないけど…。

それにしてもこいつ等せっかく連れてきてやったんだからもっと違うリアクションをしろよ!!

ん?それにしても周りが騒がしいな。

「すみません?この騒ぎなにかあるんですか?」

近くのおばちゃんに聞いてみる。

どうやら今この国は国家元首の結婚式のイベントがありにぎわっている様だ。

それはめでたい、俺からも祝福してやろう。

リィンバウムに帰る前に結婚式を見ていこうと思ったら空からなんと巨大ロボットが襲撃して来た!!

この国の警備のロボット達がどんどん落とされてゆく!

「く!テロリストか!?」

そのテロリストはどうやら国家元首を狙ってるらしい、まったく結婚式にテロとは無粋なやつめ!食らえ!必殺・指パッチン!!
パチィーーン!!

チュドーーーーン!!

空中で爆散するテロリストのロボット!!あの爆発だパイロットは爆死しているだろう。

これは俺からのこれから苦難を共にしてゆくであろう夫婦に対するちょっとした手助けって奴だ!くぅ粋だねぇ俺!!

さてテロリストも排除したしリィンバウムに帰るか…。

アディオス!

世界を移動するとき国家元首が「キラァァァァ!!」とか叫んでたけどなんだったんだ?そういえばあの国オーブとかいったっけ?




『ここからはまたダイジェスト気味に話を飛ばして進めるぞい』


あの後俺の能力が本物とわかるとレンドラーのおっさんがボロボロの身体のままで土下座までして自分達に協力してくれないかと頼み込んできた。

勿論答えはOK、最初からそういう態度で接してくれれば良かったのに…

俺があまりにも簡単に引き受けたせいか最初は驚いていたが彼らの本隊に娘を連れて合流。

そこでゲックという爺とギアンとかいう赤髪と会った、赤目の男と会うがギアンの俺を見る眼が気に入らなかったので肉体言語で上下関係をわからせてやった、それから彼はだいぶ従順になったよ。

そして姫とご対面、彼らは俺を姫と会わせたく無いようだったが俺がいないと世界移動が出来ないので大勢の軍団メンバーを護衛に置くという条件で渋々承諾、姫は確かに美少女だったが家の娘の方が美人だな!!(力説)

そこで俺の力で彼らの目的が叶うと彼らが喜んでいたところで…。

「少し待っていただきたい、あなた方は本当にそれで良いのか?」

俺の突然の言葉にわけがわからないという顔をする一同。

そこで俺の演説!!

「このまま私達がこの世界から逃げ出してもこれからまた違う世界から呼ばれた召喚獣たちが君達と同じ目にあうだろう、それでいいのか!?」

一喝し軍団を見渡す俺。

「このままでは君達と同じような思いをする者達が増えるばかりだ!!そもそもなぜ我々が迫害されなければならない?この世界に君達を呼び出したのは奴ら召喚士だろう!?だが奴らは我らを道具としか見ず諸君らを害してきた、諸君らはまだ良い!生きているのだから!…中にはこの世界に投げ出され死んでいった同胞も大勢いただろう…それでいいのか!?奴ら召喚士など所詮諸君ら召喚獣の助けが無ければ何も出来ない木偶だというのに!!私は納得出来ない、出来るものか!!我らは逃げるべきではない、戦うべきだ!そして私達の居場所をこの世界に勝ち取る!!さすれば後に諸君らのように迫害される召喚獣達は減り我らは真に理想郷を得ることが出来るだろう!!」

いままで俺の演説を聞いていた兵の一人が声を上げる。

「無理だ!そんなことこはこの世界を敵に回すようなものだ!!」

だが俺はクールに決めるぜ!

「その通り!我らは世界を敵に回し世界に勝つべきなのだ!!私の言葉を妄言だと断ずる者もこの中にはいるだろう、ゆえに一月、一月待っていただきたい!!それで私は諸君らに奇跡を見せよう、そしてその時私の言葉が信じられないなら私は諸君らを元の世界に帰そう、だが!その奇跡を見て私を信じてくれる者がいるのなら!私と共に戦って欲しい!!」

そしてこのセリフ!

「諸君らの心にも燻る灯火があるだろう?それは小さな火だ一つでは何も出来ずに消えてしまうだろう…だが諸君らが思いを共にし力を合わせその灯火を一つにすればそれは大きな炎となる!!その炎に出来ないことなどあるものか!?あるわけが無い!!そう、全てはビッグ・ファイアのために!!」

ざわ、ざわ
「無理だよそんなの…」 
                 「いや、俺はやるぞ!俺の仲間はこの世界で死んだんだ!あいつ等と同じような奴を出さない為に俺は戦う!」
「俺は故郷に帰れればそれでいいんだ…」
                         「っへ!人間にしてはいいこと言うじゃねーかあの兄ちゃん、いや俺らと同じ召喚獣か?俺は戦うぜ!」
「とても信じられん…だがあいつの言うと通り奇跡が起こるとするならば…」
                              「パパカッコイイー^^」
「ビック・ファイアか…」
                 「そうだ!俺達が力を合わせれば出来ないことなんて」
「小さな灯火も集まれば炎となる…か」
                  「そうだ!ビック・ファイアのために!!」
「ビック・ファイアのために!」
「「ビック・ファイアのために!!」」
「「「ビック・ファイアのために!!!」」」
「「「「「「「「ビック・ファイアのために!!!!!!」」」」」」」」

うおぉーー!?なんかすげー盛り上がってきた、本当はただ「ビック・ファイアのために」って言いたかっただけなのに…それにしてもこの世界の住人は簡単に人の口車に乗るよね、自分で言うのもなんだけどもう少し考えて行動した方がいいと思うよ☆

そして娘よ!!パパはカッコよかったか!その言葉だけで革命を起こす意味はあるぜ!!

「では一月だ、一月後にまた此処で会おう!」

俺は身を翻しその場を立ち去る。

ヒィッツカラルドはクールに去るぜ!!

『娘をお姫様抱っこで運んでる時点でクールではないのぅ』

「パパ大好き~」





あとがき


終わったぁぁぁぁぁ!!ようやく地獄の六日間が終わった!仕事に一段落が着いてようやく投稿できたぜ!まぁまだ仕事は残ってるんだけど…。

この話は次回で終わらせる予定です、ついでに軍団を乗っ取り新生BF団にします。

前回の話と今回の話ははっきり言って主人公に組織を持たせたかっただけです、これから色々な世界に介入する案を考えていたらもっと話をハチャメチャにするために新生BF団が必要だと思ったので…全世界にBF団が進出していくんですよフフフ。

仕事中にこっそり書いた部分もあるので少しグダグダ感があるかもしれませんが我慢してください。

6月に入れば仕事が減って投稿しやすくなるんだけどね。(いないかも知れませんが私のもう一つの方の作品をお待ちの方には申し訳ありませんがもう少し待っていてください)





[8347] 次回!ブリタニア帝国滅亡!!お楽しみね♪
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/11 17:30
もう言う必要もないと思いますが相変わらずの原作崩壊orレイプです。

ありえない展開とかが発生しますが馬鹿小説なので突っ込みは無しの方向で。

理不尽に死んでしまう人もいますが作者の暴走は止まりません。

主人公は別にヒーローじゃないです、助けたいと思えば自分に可能なら助けますし気に入らないと思えば相手をしばきます。

でも悪役だから悪いことしかしないとかヒーローは良いことしかしないなんてあり得ないので作者はこんなグレーゾーンな主人公がいてもいいだろうと思っております。

それでもOKな方はどうぞ
----------------------------------------------------------------------




やぁ皆、皆大好き素晴らしきヒィッツカラルドだよ☆

俺の超カッコイイ演説を終え旅に出ようとしたら何人か俺について行くと言った奴がいるんだげど俺は「その気持ちは嬉しいが共に戦うのは一月後だ、それまで此処の皆を守っていてくれ」って言ってやったんだ。

え?なぜかって?

だって一月で奇跡を見せてやるって言ったけどどうすればいいのかなんて俺わかんないもん♪あの演説は勢いで適当に言っただけだし☆

それに娘と二人っきりでいたかったしね♪

後クラウレとかいうインディアン風の召喚獣から《守護竜の瞳》を貰った、そいつ曰く「元々これは御子様に渡すものだったしな、お前は信用ならない人間だが御子様がそれほど慕っているんだ…一応信用してやる、お前の言う奇跡を俺達に見せてみろ」とか言ってたけどどうでもいい。(それにしても《瞳》の存在忘れてたな~御子様って誰?)

で、《瞳》を娘にあげたら…進化した…ええそれはもう立派に…。

全長は何十mもあり輝く桃色の竜、幼さは無くなり威厳と神々しさすら感じさせる。

簡単に説明するとヒトカゲがバハムートにいきなり進化したって感じ?これではとても可愛いなどとは言えない…。

『ほほほ、残念じゃな?娘が可愛くなくなって』

ウザ神は何故か勝ち誇ったかのような口調で告げる。

「…パパ」

目の前のバハムート、もとい娘が寂しそうに俺を呼ぶ。

たしかにこの姿に可愛さなど無いだろう。

だが、それでも…!!

俺は娘を愛でるのを止めない!姿形が変わったくらいで娘を見る目を変えると思うたか!!

                                               ゴルァ!
たとえバハムートになろうが俺の娘への愛は変わらん、わかったか!!(;゚Д゚)

「パパ~~~~!」

ドシン!ドシン!ガツーン!!
俺の愛が伝わったのかその巨体で俺に甘えてくる娘、愛が痛い…。

『なんという娘愛…わしはお主を見誤っていたようじゃ…』



それからわかった事だが前の子供竜形態、幼女形態にもちゃんとなれるらしい…。

よがったぁぁぁ!確かに娘は愛しているが可愛いことにこしたことは無いからな!!

あ!それと頭も凄く良くなりました何故だろう?


そんなこんなでたまに娘との二人きりの時間を邪魔するアホをぶちのめしながらしばらく娘とラブラブしてたら…。

「ねぇパパ?もうすぐ一月経つけどパパはどんな奇跡を見せてくれるの?」

「ふふふ、ミルリーフ、それは当日のお楽しみだ」

「うん!わかった、ミルリーフ楽しみにしてるね☆」

なんて会話があったが、やべぇぇぇぇ!!何も考えてねぇぇぇ!!てかあと一週間しか無いじゃん!

俺\(^o^)/オワタ

まだだ、まだ慌てるような時間じゃない…

『諦めなさい、もう試合終了だよ…』

滅びろ神!!

しかしどうする?俺に娘を納得させる奇跡を起こすことなんか…

『あくまで娘が重要であって彼らに奇跡を見せるのは重要じゃないのじゃな…』

ポク
  ポク
    ポク
       チーン!(゚∀゚)!?

そうだ!俺が奇跡を起こせないなら奇跡を起こす奴を連れてくればいいじゃない!?

『なんという他力本願…』

そうと決まればLet GO!!



------------------------------------------------------
とある世界



「今までよくも俺達を騙してくれたな!!」

複数の人間が一人の人間に機関銃を向ける。

「今までみんなそのギアスで操ってきたんだろ!」

その人間達は《黒の騎士団》幹部、そして銃を向けられる相手はその《黒の騎士団》の総帥のはずの仮面の男《ゼロ》だった…

《黒の騎士団》幹部はゼロに罵詈雑言を浴びせ続ける、そして…。

「カレン、君は生きろ」

自らの騎士、紅月 カレンを突き放し彼はそう呟いて己の生を諦めた、なぜなら彼の生きる意味だった妹は死んでしまったのだから…だが!ここであの男が現れる!!

「君達が要らないと言うのなら私が彼を貰おう」

突如聞こえる声!

その突然現れた声の人物にその場にいる全ての人物の視線が集まる!

「申し遅れた、私の名はBF団十傑集が一人、素晴らしきヒィッツカラルド、ゼロ、君を我らBF団にスカウトしに来た、君なら孔明を越えられるかもしれない…」

その男はいつの間にか部屋の隅に背を預けたたずんでいた。

「お前は何者だ!!」

《黒の騎士団》の副指令である扇が銃を構え突如現れた不審人物に吼える、が。

「無能は黙っていてくれないか?私が用があるのはそこにいるゼロだけなのだよ」

まるで此方を気にしないその物言いに扇が怒鳴るがそれを無視して彼はゼロに話しかける。

「なぁゼロ、こんな無能集団なんてどうでもいいじゃないか?我がBF団に入ってくれれば私は君に有力な情報を提供するよ、それこそ君に”生きる意味”を与えるくらいに…」

ゼロ、ルルーシュはこの突然現れた不審人物を訝しがっていた、だが自分に害を成すのならこのようなことして自分を助けることもないだろうしなにより彼の言う”生きる意味”と言う言葉に興味を引かれた。

「その情報とはなんだ?何も言われず簡単について行く私ではないぞ?」

そして彼はルルーシュにとってとてつもない衝撃を与える言葉を放った。

「君の妹は生きている…彼女が何処にいるのか教えてあげよう、それだけでは無い、君の母の死の真相も教えてやるし君が求める《優しい世界》の創造にも力を貸そう、我らBF団にかかればブリタニア打倒など赤子の手を捻るより簡単だからな…」

全てにおいて彼の言葉はぶっ飛んでいた。

「妹が生きてる」

この言葉で彼は”生きる理由”を取り戻し

「母の死の真相」

自分がずっと追い求めていた真実が目の前にあり

「優しい世界」

自分と共犯者意外は知らないはずの自らの目的を暴かれ

「ブリタニア打倒など赤子の手を捻るより簡単」

世界一の国家を相手に堂々と言えるその言葉に嘘は感じられない。

自分は《黒の騎士団》に居場所を無くした、ゆえに答えは一つだった。

「わかった、その申し出を受けよう…この私ルルーシュ・ヴィ・ヴリタニアが契約する!私はこれから君の言うBF団のメンバーだ…」

「歓迎しようルルーシュ!これから君は我がBF団で創造のゼロを名乗るがいい!!」

いまさらだが素晴らしきとか、創造のとか、その二つ名は何なんだ?

「待て!!」

そこで扇の声が響き渡る。

「さっきから好き勝手言っているがそいつは俺達が裁く!そしてそれを邪魔するなら…」

扇と他の幹部メンバーが今にも銃を放とうとしている、ちなみにカレンは突然の事態の展開に呆けている。

「くくく、私が一人でここまで来たとでもおもっているのかね?」

「何!?」

「いやいや、君達は運がいい…実は今日は特別でね?もう一人来てるんだ…」

その言葉と共に扇達の後ろから勢いよく人影が!!

「びーえふ団十傑集が付き人!神々たるミルリーフ見参!!」

其処には幼い少女が黒いスーツを着て決めポーズを取っていた。

これ?なんてカオス?





ヒィッツ視点

うぉぉぉぉぉぉ!!決まってる!決まってるぞ娘よぉぉぉ!!

俺が考えた名乗りとポーズが完全決まってるよぉぉぉ!!

なんて可愛いんだ!さすが我が娘!!絶対誰にも嫁にはやらん!!!

『暴走しすぎじゃ…』

ぜぇ、ぜぇ

ふぅ、ようやく落ち着いた。

え?なんで娘に二つ名が付いているかって?それは…。

回想
「ねぇパパ?どうしてパパの名前の前には《素晴らしき》って付いてるの?」

「それはね?BF団では優秀な人物には二つ名が送られるんだ、そして十傑集の私に与えられた二つ名が《素晴らしき》なんだよ」

「へぇ~、ねぇパパ?ミルリーフも二つ名欲しい!!」

「なぜだい?」

「だってミルリーフも二つ名があればもっとパパと一緒だもん!」
ブシューーーーーー!!

『ただいまどっかの親馬鹿が鼻血を撒き散らしすぎて小さいお子様には見せられない状況なのでしばらくお持ちください…ですじゃ』



「良し!決めたよミルリーフ、お前の二つ名は神々たるミルリーフだ!!」

「神々たる?」

「そうだ!お前の至竜形態はまさに神々しいの一言に尽きるからな、これはお前に相応しいお前だけの二つ名だ」

「パパありがとー!やっぱりパパ大好き!!」

実を言うとその可愛さが神々しいから付けたんだぜ!!

回想終了

ってことがあったのさ。

「ミルリーフ!今だ!!」

扇達が呆けている間に俺はミルリーフに合図を送る。

「うん!ペンタ君、爆裂一族!!」

ミルリーフが叫ぶと丸いペンギンのようなものがいきなり現れ、そして…

「へ?」
チュドォォォォォン!!!

これが扇達《黒の騎士団》幹部の最後だった、後まったく言葉を発さなかったがその場にいたシュナイゼルも吹き飛んだ。

はっはっは!!強靭!無敵!最強!!粉砕!玉砕!大喝采!!

さすが我が娘、汚物をまとめて消毒だぁぁぁ!!

え?ミルリーフにペンタ君の爆裂一族は使えない?

ふふふ、何を言ってるんだい?家の娘のLvは136だよ?

何?サモンナイトのLvは50まで?

忘れてないかな?私はその世界のルールに縛られないのだよ!

でもその世界のルールは利用できるんだ、どういう意味かわかるかな?

ちょっと例を出してみるよ。

例ドラクエ8の世界

この世界にはターン制戦闘とハイテンションのルールがあるとする、ハイテンションとは”ためる”の行動でハイテンションになることで攻撃力や魔法、特技の力を大幅に上げることが出来るシステムだ、ターン制は言わなくてもわかると思うが此方が一つ行動すると次は相手の行動と交互に行動を行うルールだ、其処に俺がいるとする俺はこの世界のルールを利用できるから”ためる”でスーパーハイテンションになれる、でもこの世界のルールを無視できるからターン制に従う必要は無いんだ、つまりこういうこと↓

勇者のターン

勇者 ためる テンションが上がった

ヒィッツのターン

ヒィッツ ためる テンションが上がった ためる テンションが上がった ためる テンションが上がった ためる テンションが上がった ためる テンションが上がった スーパーハイテンション!! アルテマソード! 勇者に9999のダメージ! 勇者を倒した

みたいなことが出来るのさ!!

俺はそれを使ってミルリーフのLv上限を無視したんだ。

サモンナイトの世界は戦闘に出ていれば何もしなくても戦闘終了後に経験値の振り分けがある、俺にLvの概念は無いから俺に経験値を上げても無駄だ、でもその経験値をミルリーフにあげたら?サモンナイトの世界のルールを利用して経験値を振り分け、ルールに縛られない力を使ってミルリーフのLvが50を越えても経験値を上げ続ける、その結果が今の神々たるミルリーフなのだ!!

なぜ娘を強くしたかって?

娘に傷を付けない為に決まってるじゃないかぁぁぁ!!

俺がいくら娘を守ろうと万が一、億が一娘が襲われたらどうする!?

娘の肌に傷が一つでも付いたら俺はそいつをエヴァンゲリオンのEOE世界に放置して絶望を味あわせるね!!

というわけで適当に娘を連れてサモンナイトの世界で盗賊とか兵士とか目に付く奴ら倒しまくって経験値を稼ぎまくっていたのさ!!勿論娘は見てるだけ、当たり前でしょ!娘に危険なまねさせることが出来るか!?

『説明が長いわ!!それに、今回は娘にやらせたじゃん』

そりゃ娘がパパの仕事を手伝いたいって言うんだもん仕方ないじゃん、それに今の娘なら拳銃ごときじゃノーダメージだし至竜形態ならハドロン砲でも精々1ダメージしか効かないしね、勿論そんなことした奴がいたら瞬殺☆

『それにしてもあまりの出来事にお前さんが勧誘した男が呆けとるぞ?あ、なんか女もいる』

そうだ、そうだ!俺はルルーシュの頭脳が欲しくてこの世界に来たんだった、早いとここの世界で用事を終わらせてルルーシュに奇跡の台本を作ってもらわねば…なんちゃって奇跡ならルルーシュの十八番だしね♪


『ここからは毎度お得意のダイジェストじゃ!…手抜きって言うな!!』


唖然とするルルーシュを正気に戻すヒィッツ!

カレンがようやく正気に戻り扇達を殺したことを騒ぎ立てる(ルルーシュも)、無論そんなことは知ったこっちゃ無いのでカレンは娘に任せ俺はルルーシュと”お話”開始。

3時間後

なんということでしょう、あの騒がしかった二人が文句を言わずそれどころか「全てはビック・ファイアのために!!」とすっかりBF団信者です。

やっぱりこれ役に立つわ~~
《BF団洗脳術初心者編・これを使えば国際警察機構のメンバーだってBF団の素晴らしさを知りBF団信者に!!》

娘にも読ませたからカレンにも洗脳…ゲフン!ゲフン!おっと失礼、BF団の素晴らしさは十分伝わっただろう。

『なにそれ!?全知全能のはずの神であるわしでさえそんな物の存在知らないんじゃけど!てか何時の間にそんな物手に入れたんじゃ!!』

ふっ、十傑集に不可能は無いのさ…


すぐにでもリィンバウムに戻ってルルーシュに奇跡をプロデュースしてもらいたかったがシュナイゼルが死んだので側近が暴走、ブリタニア軍が攻撃を仕掛けてきて戦闘に突入。

あ!それと扇達はまだ超合衆国の方にルルーシュの報告をしてなかったみたいだから秘密を知るものは皆吹き飛んでゼロは今も変わらず《黒の騎士団》総帥です。

でもこれはヤバイな~藤堂とか幹部連中が死んだから統率が完全にとれてない、向こうも一部のブリタニアが暴走しただけの戦力だから負けることは無いと思うけどこれじゃ被害が甚大だな。

『で?お前さんはどうするんじゃ?』

そりゃーね、ここでルルーシュ死んだら何のためにこの世界に来たかわからないしルルーシュを助けるよ、…それにそろそろ十傑集の力をフルに使って暴れてみたかったんだ☆

『何をするつもりじゃ?』

簡単に言うと『原作完全無視!やりたい放題!!』かな?

『ふぉふぉふぉ!それでこそじゃ!!わしはそういう滅茶苦茶を見たくてお主に力を与えたのじゃからな』

相手にとってはたまったもんじゃ無いけどね♪

『構わん、わしが許す』

くくく、神さんよう、俺はお前のそういうとこは好きだぜ?

『なっ何を言う!からかうな!!///*』

照れるな!きしょいわ!!

「パパ何処行くの?」

おぉ、愛しい娘よ

「なに、少しBF団に逆らう愚か者を躾けてくるだけさ、ミルリーフはルルーシュを守ってあげてくれないかい?」

「うん!わかった、ミルリーフはお留守番だね」

「いって来ます、ミルリーフ」

「いってらっしゃいパパ!」





そこは戦場、いくつものKMF《ナイトメアフレーム》と呼ばれる兵器が空を蹂躙しブリタニア、黒の騎士団共に熾烈な争いを繰り広げていた。

その後方でKMF《蜃気楼》に乗るルルーシュが頭を抱えていた。

「くっ!藤堂達がいなくなった穴が問題だ、このままでは無駄な被害を増やしてしまう…」
ピピピピ!

「電話?こんなときに!!」
ガチャ

焦りながらも電話を取るルルーシュ。

「もしもし?私だ素晴らしきヒィッツカラルドだよゼロ、兵を引いてくれないかな?」

電話の相手は彼の尊敬するBF団の幹部、ヒィッツカラルド

「何を言う!この状況で兵を引けばどれだけの被害が出るのかわかっているだろう!?」

「安心したまえゼロ、この私、十傑集が君に力を貸そうというのだ…もう君は私の同志なのだからな」

「いくら十傑集といえどもこの状況で…」

ルルーシュはBF団の素晴らしさは理解したし十傑集がどれだけ凄い存在かも理解してるつもりだ、しかしこの状況を人間一人でどうにかできるとは思わなかった。

「ゼロ、君には先程BF団について話したがどうやら認識が足りないらしい…」

「だが!たかだか人間一人に出来ることなど…」

そこでゼロの言葉は止まる、電話越しだというのに身体がすくむほどの威圧感を感じたからだ。

「ゼロ…十傑集を舐めるな…」
ピ!

電話が切れる。

「今の威圧感は…」

そう彼が呟くと戦場に異変が起こる。
ピピ!

「こんどは通信か!?」

「ゼロ!大変です!!人です!人がぁぁ!!」

通信を繋げた通信士は錯乱していて何を言っているのか良くわからなかった。

「落ち着け!何があった!?」

「一人です!一人の人間が生身でブリタニア軍を…」

そこまで聞いてルルーシュの頭にある可能性が浮かぶ。

「まさか…」




そのブリタニア兵士にとって目の前の状況はまるで理解できないものだった。

「はっはっは!!怯えろ!竦めぇぇ!!KMFの性能を生かせぬまま死んでゆけぇ!!」

一人の、そう一人の人間が空を飛ぶKMFを足場にして自軍のKMFを蹂躙しているのだ。

拳一つでコックピットを潰し、指を弾いたと思ったらいつの間にかKMFは真っ二つ、KMFの足場が無いときはその人間が「巨人の拳!!」と叫ぶと空中に石で出来た拳の像が現れそれを足場にしてまた空中を駆ける。

私は夢を見ているのだろうか?そうに違いない、現実の私は恐らくベットの上でまだスヤスヤ眠っているんだ…。

「我ら十傑集に掛かればブリタニア帝国の一つや二つ!!」

あ、目の前で重アヴァロン級戦艦が指パッチンで沈んだ…

「無駄無駄無駄無駄無駄!!URRYYYYYYYYYY!!」

あぁ、母さん私にも時が見える…
パチィィン!

ドゴォォォン!!



あとがき

今回で革命編終わらせるつもりだったけどコードギアスとクロスしちまったせいでもう少し伸びそうだぜ!!

革命編の後はもう色々考えてあるのに…

もう皆わかってると思うけどこのSSに自重という言葉は存在しないぜ!!



[8347] ラスボスは幼女
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/12 16:47
今回も

    テ ラ カ オ ス です
                  
はっきり言って細かいことは気にせず読みましょう。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------





『今回は最初から飛ばしぎみでいくぞい』


黒の騎士団とブリタニア軍の戦いはブリアニア軍の壊滅という形で終結した。

しかし壊滅したのは一部のブリタニア軍なのでまだ黒の騎士団の戦いが終わったわけではない。

さらに今回の戦闘は黒の騎士団、ブリタニア軍共に大きな混乱を呼ぶ事になった。

何故ならブリタニア軍を壊滅させたのは黒の騎士団ではなく一人の人間が生身で壊滅させたと両軍に情報が届いたからだ。

最初はそんな馬鹿なことがあるか!?と、信じられなかったが戦闘映像をみれば両軍は信じるしかなかったのだ。

一方その頃。


( ゜д゜) ポカーン
(つд⊂)ゴシゴシ

(;゜д゜)

(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゜д゜) ・・・・・


「なんだこれは!!」

黒の騎士団総帥ゼロが部下達の前であまりの事態に叫んでいた。

それから数十分が経ちようやく落ち着いたゼロは部下達に休むように指示し一人自室に戻る。

そして彼が自室で見たものは…。

「ぴざおいし~♪」
はむ、はむ

「ええ、お代わりもありますよ」

ピザを食う幼女(名前はミルリーフだったか?)と記憶をなくしたC.C.だった。




立て続けにカオスな状態が続きもうLPがその名の通りゼロになりそうだったが彼はまだ母の死や妹についての情報を聞いてないことを思い出し何とか意識をしっかりさせる。

「ミルリーフだったかな?ヒィッツカラルドに連絡を取って欲しい彼に聞きたい事が山ほどあるんだ…」

頭を押さえながら話しかけるルルーシュ。

「む~~!」

だが何故か幼女はご機嫌斜めのようだ。

「すまない、何か気に障るようなことでも言ったかな?」

「こうごうたる!」

幼女はわけのわからないことを叫ぶ。

「は?」

「こうごうたるが付いてない!!せっかくパパに名づけてもらったのに!!」

あぁ、もうどうにでもなれ。

ルルーシュは考えることを放棄した。

「神々たるミルリーフ、ヒィッツカラルドに連絡を取ってくれないか?」

幼女は嬉しそうに頷く。

「わかった!今からパパのけーたいでんわに連絡するね」

へぇ、パパってヒィッツカラルドのことなんだーわぁーい。

本気で今のルルーシュの精神が心配である…。
ピピピ!

「パパ~ミルリーフちゃんとお留守番できてるよ!…うん…うん…もちろんミルリーフもパパが大好きだよ!!…うん…え~とね~るるーしゅがパパにお話があるみたいなの、え!?わかった今変わるね…はいるるーしゅ、パパから電話だよ」

「ありがとう…」


『それからどーした?』


ヒィッツカラルドと電話をするルルーシュは彼から与えられた情報はルルーシュに衝撃を与えるには十分すぎる情報だった。

母の死の真相、父シャルルと母マリアンヌの計画《嘘の無い世界の創造》。

(そんなことのために俺は…ナナリーは…)

ルルーシュは尊敬していた母に裏切られたことに酷いショックを受けていた。

唯一の救いはナナリーが彼に保護されていることぐらいである。(ナナリーはまだルルーシュ=ゼロと聴かされていません何故ならそれを教える前にシュナイゼルはあぼんしたから…)

「そこでルルーシュ、私は君の求める《優しい世界》を作るために一つ提案があるのだが…」

「…それは…どういう提案だ?」

ルルーシュはなんとか言葉を返す。

「なに、君の馬鹿親にもお灸を据えてやれるし世界が一つになれる計画、しいて言うならBFR《ビック・ファイア・レクイエム》かな…」

「BFRだと?」

「あぁ、どんな計画か説明しよう…まず…」




翌日、全世界に謎の同時電波ジャックが行われた。

突如世界中のモニターに現れた謎の二人組み、そのどちらもが黒いスーツに紅い三角巾を被るという怪しい衣装だ。

その上片方はどう見ても体格が幼児にしか見えなくこの映像を見た人間は皆《何?この凸凹コンビ?》みたいなことを思ったそうな…。

「全世界の諸君ごきげんよう、私はBF団という組織の幹部を勤めさせていただいているヒィッツカラルドだ、今日は皆さんに重大なお知らせがある…この世界は我等BF団が支配することになった」

モニターに現れた長身の怪人物がそんなふざけた事を言い出す。

「しはいすることになった!!」

そして隣の小さな怪人物が舌足らずな口調で合いの手を入れるのでこの映像を見ている人はこの映像をどこかのTV局のドッキリと認識した。

「だが支配を受け入れろと言っても簡単に受け入れるような馬鹿はいないだろう…それ故に我等の力をお見せする!手始めにこの世界の最大勢力ブリタニア本国を今日中に落とすとここに宣言しよう!!」

「せんげんしよ~~!!」

「では神々たるミルリーフよ作戦開始だ」

長身の怪人物が堂々と宣言するとカメラの目線が変わり百個は越えるであろう緑色の宝石に小さな怪人物が手をかざしていた。

「うん!おいでワイヴァーン!!」

閃光。

光が収まるとカメラには空を埋めつくすほど大勢の緑色のドラゴンが映し出されていた。

この時点でこの映像を本物だと思っているものはほとんどいないだろう、しかし新たなカメラ映像が現れそこには一隻の軽アヴァロン級戦艦とその周りを埋め尽くすドラゴンの群れの映像が映る。

「進軍!!」

長身の怪人物が吼えると軽アヴァロン級戦艦とドラゴン達が動き出すそしてその彼方に見えるのは確かにブリタニア王都ペンドラゴンだった…。


そこから先の映像は一方的な蹂躙と呼んでいいだろう。

空を覆いつくすドラゴンの群れがそれぞれその足に掴んでいる丸いペンギンのような物を投下して爆撃、KMFも防戦に出るがドラゴンのスピードとその口から出る巨大な閃光に一つまた一つと落とされてゆく。

「ははは!人がゴミのようだ!!」

「ごみのようだ~~!!」

高笑いを上げる怪人物達、その映像のリアルさとブリタニア本国からの救援要請で全世界が少しずつこの映像が本物であると理解し始めていた、しかしそこで戦況に異変が出る。

一匹、また一匹とどんどんドラゴン達が消えてゆく、彼らはダメージを負い過ぎてもとの世界に帰っているのだ。

そしてドラゴン達を次々と撃退しているのは本国に待機していたナイト・オブ・ラウンズ。

シュナイゼルの葬儀があった為かここにはナイト・オブ・ラウンズの内ナイト・オブスリー、シックス、セブン以外のナイト・オブ・ラウンズが勢ぞろいしていた。

いかにワイヴァーンといえどナイト・オブ・ラウンズには歯が立たず次々と戦力を減らしてゆく。

ペンドラゴンに住む住人達とブリタニア兵達にはその姿がまさに救世主に見えたであろう。

「邪魔な奴等め!我等BF団に楯突こうというのか!?」

「たてつこうと言うのか~!」

小さい怪人物の言葉でいまいちシリアスさが伝わってこない。

「ええい!私が直々に貴様ら人間どもの希望を打ち砕いてくれるわ!!」

「くれるわ!」

『それにしてもこいつ等のりのりじゃの~台詞が完全に悪役じゃわい』

「神々たるミルリーフよ、お前はここでワイヴァーン達の指揮を執るのだ!私は邪魔な蝿を片付ける!!」

「了解~!」

小さい怪人物がなれない敬礼を返すと長身の怪人物が画面から消えてゆく。

カメラのアングルが変わり軽アヴァロン級戦艦から出てくる一匹のワイヴァーンとその背に乗る長身の怪人物を映しナイト・オブ・ワン、ビスマルクがラウンズに命令する。

「あれが敵の指揮官だ!ラウンズ各機!敵の指揮官に攻撃を集中しろ!!」

「「「「「「イエス、マイ・ロード!!」」」」」」

全ラウンズ機が長身の怪人物を狙い殺到する!しかし!!

「くくく、凡夫共がぁぁ!!この十傑集が一人素晴らしきヒィッツカラルドが貴様等ごときに敗れると思うてかぁぁ!?」

ワイヴァーンの背から空中に飛び出す怪人物!そのままその怪人物は紅い三角巾を剥ぎ取り他のワイヴァーンを足場にラウンズに襲い掛かる!!

「まずひとーつ!!」

突然の襲撃にナイト・オブ・テン、ルキアーノが一瞬硬直しそのまま…。
パチィィン!

ドガァァン!!

ルキアーノのKMFパージヴァルが真っ二つに切れ地に落ちる。

「馬鹿な!ルキアーノがこうも簡単に…」

一流の騎士であるラウンズも生身の人間が目の前に跳躍してきたら驚きのあまり硬直しもしかたあるまい。

「次ぃぃぃ!!」

こうして謎の怪人物・素晴らしきヒィッツカラルドとナイト・オブ。ラウンズの死闘が始まった…。


『作者は細かい戦闘描写を書けるほど文才は無いので細かい戦闘は脳内補完でおぎなってくれぇい!!』


一時間ほどの時が流れ戦場にラウンズはナイト・オブ・ワンであるビスマルクしか残っていなかった。

「ふはははは!後は貴様を倒せば人間達の希望は完全に打ち砕かれるというわけだ、ラウンズも私に傷一つ負わせられないとは無駄死にだな!!」

一匹のワイヴァーンの背に乗り高らかに笑い声を上げるヒィッツカラルド。

しかしビスマルクは不敵に言葉を返す。

「ふ、貴様こそ状況をよく見るのだな…」

「なにぃ?」

ヒィッツが辺りを見渡すとワイヴァーンが十数匹程度にまで減っていることに気づいた。

「これは!?」

「お前の戦闘力は以前黒の騎士団と闘っていたブリタニア軍を壊滅させたデータから我々では敵わぬかもしれないと最初からわかっていた、ゆえに我々はお前の注意を引きドラゴン達の撃退を最優先に行動していたのだ!これだけ戦力が減ればペンドラゴンは落とせまい!!これこそが我等ラウンズの意地!彼等の死は決して無駄死になどではない!!」

「糞!やられた!!……などと言うとでも思ったか?ミルリーフ!!」

「は~い」

彼が叫ぶと残りの竜に守られた軽アヴァロン級戦艦に乗った小さい怪人物が何か唱え始める。

「まさか」

ビスマルクが最悪の想像をしそれは的中した。

「ごめんね皆もう一頑張りしてね、来て!ワイヴァーン!!」

小さい怪人物が叫ぶとまたドラゴンの軍勢が現れる。

「馬鹿な…」

ビスマルクの心には絶望の二文字が浮かぶ。

「ふはははは!やはり無駄死にだったようだな!?ワイヴァーン軍団は召喚士であり竜の長である至竜ミルリーフがいる限り無限に現れる!!傷を負ったワイヴァーンは元の世界に戻りセイレーヌとジェラフィムに傷を癒され万全の状態で戻ってくるのだから!!」

「つまり…あの戦艦にのる小さいのを倒せばドラゴンは現れないということか?」

「その通りだ!!しかし私とワイヴァーン軍団が守るあの艦を落とすことが出来るかな?」

「私はブリタニアの騎士!この命に代えてもブリタニアを守る!!」

吼えるビスマルク!!

彼はギアスを開放し未来予知の力を得る!

この力は使いすぎれば暴走を引き起こす危険な力!

しかし!!ここでこいつ等を倒さねば誰がブリタニアを守ると言うのか!?

彼は己の身体を使い潰すつもりで特攻を仕掛ける!!

交差するヒィッツカラルドとビスマルク!

だが!!

現実は非情だった…。

「馬鹿な…なぜ…未来が…視えない!?」

「くくく、冥土の土産だ教えてやろう、私にギアスは効かんそれだけだ…」

「無念!」
ドゴォォォン!!

『なんという悪役っぷり…』



それから程なくして王都ペンドラゴンは陥落した。

「全世界よ!!我等BF団の力を思い知っただろう!?ならば我等BF団に従え、そうすれば悪いようにはせん、三日、三日待とう、それまでに服従か死を選べ!!これよりこの世界は我等BF団の物となったのだから!わ~はっはっはっはっは!!」

「わ~はっはっはっは」

そこで映像は切れこの映像を見ていた全世界の人間は新たなる脅威BF団に恐怖したのだった。


あとがき

短くてスマソ

暴走爆進中の作者だぜ!!ここで説明を一つ。

ヒィッツカラルドではなくミルリーフの名誉のために言っておきますが彼等はそれほど死者を出してはいません、ワイヴァーンもヒィッツも建造物は人のいない所を狙ってますしパイロットではなく機体を破壊するだけにできるだけ留めるようにしております、墜落したKMFに脱出装置を起動させる間もちゃんと持たせてあります。

地上に落ちたラウンズor一般兵はその後あらかじめ地上に配置しておいたスライムポット、プニム、テテなどに生きたまま拘束されております。

多少の死者はそれでも出るでしょうが大きな改革の前にはそれもやむなしですしミルリーフも先代至竜の知識を持っているのでそれは理解してます。(先代の記憶を持っているのにこんなに幼いのはヒィッツの甘やかしすぎのせいです)

それに召喚獣たちも至竜であるミルリーフに敬意を払っているので無理やり従わせているわけではありません、あくまでミルリーフのお願いを聞いてくれているのです。

無理やり何百匹のワイヴァーンを従わせるなんてLvチートの至竜でも無理です。

あくまでミルリーフは良識を持っていますがヒィッツと神は自己中なのでこれから先ミルリーフが付いて来ない世界では完全悪役になるヒィッツがいるかもしれません。

『作者よ!説明が長すぎじゃ!!どうせ馬鹿小説のネタ小説なんじゃからいくら馬鹿やっても構わんのじゃよ!わしが楽しければ!!』


それはわかってる!でも!!

ミルリーフの名誉だけは守らんとあかんのじゃぁぁぁぁい!!

『ここにもミルリーフ厨が一人居ったか…』






















[8347] 救世主零物語
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/13 17:32
今回文章の見直ししてないので誤字、脱字があっても勘弁してくだされ。(眠くて仕方ないんです)

いろいろとぶっ飛んだ話ですがそれでもOKな方はどうぞ。

---------------------------------------------------------------------------------
『詳しく書くとかなり長編になるのでかなり大雑把にいくぞい!』


ブリタニア本国が落ちてから三日、約束の三日目が来た。

この三日の間に他国に残ったブリタニア軍などが幾度と無く攻撃を仕掛けたが全てが撃退、もちろん全世界が三日の内に答えを出すなど不可能であり何の返答も無いことを理由にBF団は他国に進軍を開始する。

空を埋め尽くすドラゴン、地を駆ける巨大な牛の化け物、そして捕まった人間達は何故かBF団の尖兵となって襲い掛かってくる(ドライアードの魅了食らってます)、その中にはナイト・オブ・ラウンズの姿もあった。

その御伽噺のような光景は現実を序々に侵食してゆき全世界に絶望を抱かせた…。

だが!そこで一人の男が立ち上がる!!その男の名は”ゼロ”!!

彼は黒の騎士団を率い今まで一度もその進軍を防がれたことのないBF団を一度撃退した!それにより世界にわずかな希望の火が灯る。

そう!かつて何の地位も権力もない一人の男がいつの間にか超合衆国連合を作りブリタニアと互角に戦ったように彼なら!彼なら何とかしてくれるのでは!?と全世界の期待が集まる!!

彼は言った「全世界の皆さん、我々は今未曾有の危機に瀕してる、BF団、やつ等は恐らくこの世界の存在ではないのでしょう、あの非常識な生物や召喚というファンタジーな現象がそれを示しています、たしかにやつ等の力は強大だ、だが私は皆さんにかつて宣言したはずだ!私は力あるものが力の無いものを一方的に蹂躙するのを許さないと!私は断固としてやつ等BF団と戦う!!この世界はこの世界で生まれた私達のものだ!私達で守らねばどうする!?確かに我々の戦力だけではやつ等に勝てない…、しかし!全世界の皆さん!人種などどうでもいい、私達が力を合わせれば私はやつ等BF団にも勝てると私は信じている!!皆さん私を信じ私に力を貸してくれないだろうか!?」

最初はBF団の強大さに怯えゼロに協力する者は少なかった、しかし彼等の最大の敵であったはずのナイト・オブ・ラウンズの生き残り、ナイト・オブ・スリー、シックス、セブンが彼等黒の騎士団に協力を申し出てブリタニア軍の残党も黒の騎士団に協力するようになった。

全世界を覆っていた絶望の霧はゼロという風によりどんどん吹き飛ばされていったのだ。

迫り来るBF団を幾度と無く撃退し更に戦力を増やしてゆく黒の騎士団。

いつの間にか黒の騎士団は全ての国家と人種が協力するようなる、もちろん人種、宗教などのトラブルで争いもあったがゼロがそれをまとめ皆が共通の目的《打倒BF団》を掲げることによって世界は一つになりつつあった。

しかし闘いは長引き此方の戦力はどんどん消耗してゆく、このままでは敗北は火を見るより明らかだろう。

そこでゼロはBF団に最後の戦いを挑むことを決意した。

全世界で同時に行動を起こしBF団の戦力を拡散させBF団の本拠地ペンドラゴンを落とす作戦だ。

かつての全世界放送でやつ等BF団とナイト・オブ・ワンビスマルクが言っていた会話。
「つまり…あの戦艦にのる小さいのを倒せばドラゴンは現れないということか?」

「その通りだ!!しかし私とワイヴァーン軍団が守るあの艦を落とすことが出来るかな?」

その会話を頼りに今回の作戦が決定された、無論ブラフでは無いのか?との声も上がったがBF団は己の力に慢心しており真実を語った可能性が高いこととそれ以外に現状を打破する方法がないということでこの作戦は決定に至ったのだ。

そして作戦当日、全世界はゼロの激励と作戦開始の合図を受け行動を開始する。

今ここに世界の命運をかけた史上最大の戦いの火蓋が切って落とされたのだ。



「ゼロ!目標ペンドラゴン見えました!!」

オペレーターの一人が黒の騎士団旗艦斑鳩に乗るゼロに報告をする。

「妙だな…いくら全世界で仲間達が足止めをしてくれるとはいってもここまで来て迎撃が無いというのは考えにくい…」

ゼロは自らの乗る斑鳩と数隻の戦艦を伴い少数精鋭で電撃的にペンドラゴンを襲撃するつもりであった。

不安を抱える黒の騎士団メンバーにまたあの電波ジャックによる映像が届く。

「くくく、ごきげんよう黒の騎士団の諸君もう知っているとは思うがBF団が幹部、十傑集の一人素晴らしきヒィッツカラルドだ」

そこには紅い三角巾を被らず素顔を晒したヒィッツカラルドが映っていた。

「私が君達の作戦ごとき読めないとでも思ったのかね?ゼロ正直君の行動は驚嘆に値するよ、私達BF団の進攻をここまで防いだのだから、君は今や全世界の希望だ、ならばこそ!私は正面から堂々と君達を叩き潰し世界に我等BFに逆らっても無駄であると認識させなければならない」

そこでヒィッツカラルドは不敵に笑う。

「それと君達に希望を一つ、君達がここを狙ってきたのは正解だ、我等の同志神々たるミルリーフを倒せばこの世界にいる召喚獣達は皆いなくなるだろう…」

ゼロは黒の騎士団メンバーの視線を背負いながら堂々と言い返す。

「私達の作戦がわかっていながら罠も仕掛けず自らの弱点を晒すのその傲慢、我等黒の騎士団がBF団を打ち倒すことによって間違いだったと気づかせてやろう!!」

「ふふふやはり良い、気に入ったよゼロ、君に最後の選択肢を上げよう、君が我がBF団に入るのであればこの世界の半分を君にまかせよう…どうだ?」

その言葉に黒の騎士団メンバーに緊張が走る。

「私の答えは変わらない、強者が弱者を虐げるBF団は私の敵だ!!」

すぐさま言い返すゼロに黒の騎士団メンバーから畏敬の念が強まる。

「愚かな選択をしたなゼロ?これまでの映像、そしてこれからの映像は逐一全世界に流している、貴様達が我等に敗れ全世界が絶望に落ちるようにな……「パパー!ミルリーフの今日のお洋服どっちがいいかな~」ミルリーフ!!下着姿でカメラに…ディートハルト撮るんじゃない!私の可愛い娘の下着姿が全世界にぃぃぃぃぃ!!もうこの世界は滅ぼすしか……パパは黒い洋服が似合うと思うぞ?…とにかく!黒の騎士団よ貴様等に絶望を与えてくれるわ!!」

そこで映像は切れペンドラゴン周辺の映像に切り替わった。

「「「「………………」」」」

沈黙が黒の騎士団と全世界を包む。

「進軍開始ぃぃ!!」

ゼロがやけくそ気味に叫びペンドラゴンの戦いは始まった。(余談だがミルリーフの下着姿を見た一部の人間は《この幼女に支配されるならそれもいいかな?》と考えたそうだ)

『シリアスさがいきなり崩壊したのぉ~』



ゼロの宣言と共にいくつものKMFが出撃する、どれも一流のパイロットばかりであるが特に目を見張るのはナイト・オブ・セブン、スザクの操るランスロット・アルビオンとカレンの操る紅蓮聖天八極式であろう。(スザクはゼロと確執があるが世界の危機なので仕方なく従っている)

他にもラウンズやジェレミア、ゼロもKMFに乗り奮闘するがこの二機は次元が違う。

この二機はペンドラゴンから出てくるワイヴァーン軍団をいとも簡単に退け道を切り開く、他のKMF部隊と斑鳩がそれに続き一直線にペンドラゴンを目指す。

彼等は戦力で此方が負けるのがわかっているのでもてる戦力を一点に集中させて敵の指揮官を潰すつもりなのだ。

「ふふふ、さすがだなゼロ」

全世界がゼロ率いる黒の騎士団の奮闘を見て希望に満ち溢れていたのだが突如ワイヴァーン軍団が引いていき彼等の前に一体の量産型KMFガレスが現れそれに乗るヒィッツカラルドとミルリーフの映像が出てくる。

「兵を引き単身戦場に出てくる…降参のつもりかな?」

ゼロが今回の騒動の主犯である二人に余裕を持って尋ねる。

「我々が降伏するだと?ゼロ寝言は寝てから言ってもらおう…」

「もらおう~」

ゼロはもう慣れたのかミルリーフの合いの手を無視して尋ねる。

「ならばどうする?お前の非常識な戦闘能力は此方も承知だが此方にはランスロット・アルビオンと紅蓮聖天八極式がある、それに洗脳された兵士達がいたからこそフレイアは使えなかったが今この戦場にはお前達しかいない、お前達に勝ち目など無いと思うが?」

ゼロの言葉を聞いた二人はガレスのコックピットを開け外に姿を現す。

「ゼロ、お前は何故我が娘、神々たるミルリーフがあれだけの竜を従えているかわかるか?」

「なに?」

「答えは簡単!それを率いるだけの力があるからだ!!ミルリーフ!真の姿を見せてやれ!!」

「うん!パパ、ミルリーフ頑張るね♪」

ミルリーフが元気に応えると虹色の光が溢れ黒の騎士団の目を眩ませる。

「閃光弾か!?総員警戒態勢!!」

虹色の光が消え全世界が目撃した光景は…。

今までのドラゴンなど比較にならないほど巨大で神聖さすら感じる存在がそこにいた。

輝く桃色の鱗をもつ神々しい竜である。

「ギャオオオオオオオオ!!」

それが吼えるだけで大気は振るえまるで自分達が神に弓引く愚者にすら思えてくる。

「これこそが我が娘至竜ミルリーフの真の姿だ!!」

その背に乗るヒィッツカラルドが高らかに笑う。

「ミルリーフ!滅びのバーストストリーム!!」

極大の閃光が竜の口から放たれるがその閃光は黒の騎士団と別の方向に放たれる。
カッ!
閃光が直撃した地上はフレイアの直撃を食らったかのように大きく消滅していた。

「今のはわざと外してやったんだ、其方こそ諦めて降伏したらどうかな?」

「くっ、総員怯むな!フレイア弾頭装備!!確かに奴の攻撃は強力だが近づけばあのブレスは吐けまい、的が大きくなったぶん有利だと思え!!奴を倒しこの世界を取り戻すのだ!!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」



最後の戦いが始まり黒の騎士団の予想は裏切られる、確かに竜は強大だがその体格も大きいので動きは鈍くフレイアを当てさえすれば勝てると思っていた。

しかし竜の速さはワイヴァーンどころか此方で最速を誇る紅蓮聖天八極式すら凌ぐ高速移動で狙いが定まらずどんどん味方は威力を落としたブレスで落とされてゆく。

空を高速で飛びまわりブレスを吐く竜に挑む巨人達(KMF)、その図はさながら神話の光景のよう。

スザクが必死の思いで竜に取り付き攻撃を仕掛けようとしたが「家の娘に気安く触れるな!!」とヒィッツカラルドの指パッチンであっけないほどあっさり落とされてしまった。

そう竜だけではなくその背に乗るヒィッツカラルドも厄介なのだ、離れた敵は竜のブレスで、近づく敵は指パッチンで落とすという見事な連携のせいでこちらの戦力はどんどん減ってゆき頼みの綱のフレイアもあたらず指パッチンで迎撃される。

いくらフレイアといえども空中で爆発の範囲に入る前に迎撃されれば何の意味も無い。

黒の騎士団は序々に劣勢に立たされていった。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁぁ!もとより我等BF団に逆らうことが無謀なのだ!!諦めろ!絶望しろ!地に這い蹲り許しを請えぇぇぇ!!」

「誰がぁぁぁぁ!!」

カレンがラウンズの援護を受け紅蓮聖天八極式で竜に特攻を仕掛ける。

「遊びは終わりだ…ミルリーフ!!」

「ギャォォォォォォォ!!」

竜が吼える、その声に応えるかのように空を埋め尽くす召喚陣から更なる絶望をもたらすものが現れる。

その姿はミルリーフが神なら混沌の権化といっていい攻撃的な姿を持つ竜。

 双覇竜ブリスゴア

もう一匹の至竜が現れた。

突然現れた新たなる絶望は特攻するカレンを吹き飛ばし黒の騎士団の右方に氷の息吹・極氷界を放ち左方に炎の息吹・極炎界を放つ。

氷の結界と炎の結界に囲まれ前方には二体の至竜。

黒の騎士団に勝ち目など残っていなかった。

「さすがは古の至竜・双覇竜ブリスゴア、力の残滓、コピーといえどミルリーフの魔力があればここまでの威力を出すとは…」(てかミルリーフ俺より数段強いんじゃね?)

この力には流石のヒィッツも驚きを隠せないようだがすぐに彼は動揺を静めゼロに問う。

「ゼロ、もういいだろう?貴様等に勝ち目は無い、先刻の提案を最後と言ったが君は優秀だ、現実も理解しただろう?もう一度チャンスを与える、我が軍門に下れ!そうすればこの世界の半分の管理を君に任せよう」

全世界が固唾を呑んで見守る中、ゼロは首を縦にふった。

「わかった、その提案を呑もう…これ以上仲間達に被害を出すことはできん…」

世界は最後の希望が潰えたことを知り世界は絶望に包まれる。

「はははは!認めたな?遂に認めたな!?我等BF団には敵わないということを!…では今までの謝罪も籠めて私の前に跪いてもらおう、それぐらいできるだろう?本当にBF団に忠誠を誓うならばな…」

『流石の外道!わし達に出来ないことを平然とやってのけるぅぅ!そこに痺れる憧れるぅぅぅ!!」

(うるさい黙れ神!!これからが本番なんだから…)

「さぁゼロ!お前一人でここまで来て跪き足を舐めろ!!そうすればお前はBF団の一員だ、妙な真似はするなよ?お前のKMFは防御力は高いようだが私の指技は防げまい?」

『さっきの要求より酷くね?』

(いいから黙ってろ!!)

ゼロはゆっくりと蜃気楼に乗ってヒィッツカラルドの元に近づいてゆく。

その光景を見る世界中の人は絶望とやり場の無い怒りを降伏したゼロに向けた。

ゼロがヒィッツカラルドに近づくたびに世界中から、黒の騎士団メンバーからゼロに向け罵声が飛ぶ。

ゼロが竜の背に蜃気楼を止め降りる。

「さぁ跪け…」

ヒィッツカラルドが笑いを浮かべ靴を差し出す、舐めろという意思表示だろう。

「私は確かに負けた…」

ゼロが語り出す。

「だが私は今回の戦いは意味のあるものだと思っている、全世界が一つになり様々な人間達が思いを同じにした、このような世界が続けば《優しい世界》がいずれ訪れるのかもしれない…」

「なにをわけのわからないことを…」

「これは私の遺言だよ…世界よ!私の最後の願いだ!!たとえ共通の敵がいなくともいずれ皆が手を取れる優しい世界を作ってくれ!…俺はそれだけが…明日が欲しかっただけなんだから…」

「なにを…!!」

「さらばだ…この世界に幸福を…」

ゼロは腰から取り出したスイッチを押す。

閃光。

それは蜃気楼に乗せた高純度のフレイアの起爆スイッチだった。

「馬鹿なぁぁぁぁ!!このヒィッツカラルドがぁぁぁぁ!素晴らしきヒィッツカラルドがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

閃光は竜とヒィッツカラルドとゼロを巻き込み、閃光が消えた後には何も残っていなかった…。

至竜ミルリーフが消え去ったせいか世界中の召喚獣が消え魅了されていた人間達は正気を取り戻していった。

世界はゼロという犠牲の元救われたのだ。

しかし全世界の電波ジャックが再び起こる、

「世界中の皆さん、これを見ているということは信じられないことだが私、素晴らしきヒィッツカラルドは君達に負けたということだろう…しかし安心はしないことだ、私は十傑集なのだ!!十傑集この名の意味がわかるか?そうBF団幹部十傑集とは十人の覇王を指す!自分でいうのもなんだが私はその中でも格下でね…たとえ私が敗れたところでいずれ第二、第三の十傑集がいずれこの世界を蹂躙するだろう!!貴様等はその少ない時間を精々謳歌するがいい!ふははははははは!!」

そして映像は切れた。

しかし世界の人間達に不安の色は見えない、いや、不安は抱えているのだろうがそれ以上に彼等は誇っているのだゼロを!自分達は一瞬彼を疑い罵倒したというのに彼はその命をかけて世界を守ってくれた、ならば自分達がその思いに応えなければどうする!!世界はいまだこの世界を狙う脅威BF団から身を守るため、ゼロの思いに報いるため少しずつだが一つになってゆくのだろう、いつの日かゼロが求めた《優しい世界》が本当に訪れる時が来るかもしれない…。








「お疲れさ~~~ん、じゃ、乾杯~~~!!」

「「「乾杯~~!!」」」

『読者の皆様のほとんどはBFR《ビック・ファイア・レクイエム》の名前からわかっていたと思うが今回の戦いはぶっちゃけ史上最大の自作自演であるのじゃーー!!』

今この場にはBFRに関わった者達による宴会が開かれていた、メンバーはヒィッツ、ミルリーフ、ルルーシュ、カレン、C.C.(記憶無し)、神楽耶、天子、星刻、ジェレミア、咲世子、ディートハルト、ロイド、セシル、ラクシャータである。

BFRの内容を説明した後自分達以外にも協力者が必要と信用できるメンバーに事情を話したのだ!(ディートハルトはギアス使って裏切らないようにしています)

ここでBFRについて説明したいと思う。

BFRは実際原作のゼロ・レクイエムをパクッた内容でBF団という世界の敵を作り出すことで世界を一つにまとめあげBF団を倒した後もまだ敵はこの世界を狙っているぞ!と教えることで一つになった世界を存続させてゆく内容である、もちろん優秀な指導者がいなければそんなものはすぐ瓦解するのでブリタニアが再建された暁にはルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが皇帝になり超合衆国のトップに立ち全世界をまとめてゆく手はずになっている。

シャルル皇帝?あぁ、そんなちくわ頭もいましたね。

皇帝は計画前にボコってエヴァのEOE世界に反省するまで放り込んでおきました、その際次の皇帝をルルーシュにするように推薦状も書かせたしギアスもあるのでルルーシュが皇帝になるのは簡単でしょう、ギアスの存在を知っているのはここにいる人間だけだしね☆(マリアンヌはジェレミアのギアスキャンセラーで取り付く身体を無くして成仏しました)

え?スザクにコーネリアやカノンはどうしたって?皆死んだよ♪

コーネリアとカノンは最初に俺がブリタニア軍相手に大暴れした時に死んじゃったしスザクは気安く家の娘に触ったからつい加減ができなくてコックピット狙っちゃった…。

ルルーシュが皇帝になれば天子と神楽耶のバックアップでルルーシュを超合衆国のトップにする予定。

まぁ俺は大筋しか考えてないし細かいところは頭のいいルルーシュがちゃんと考えているだろう。

最後のフレイア自爆はフレイアが発動する前に閃光弾で目眩ましして世界移動で逃げました、まるでフレイアで消えちゃったように見えたでしょ?

召喚士が死んでもサモンナイトの召喚獣はその世界に残るから召喚獣が消えた時点で俺等が生きてることは確定なんだけどね。

映像撮ってるのはディートハルトだから映像の細工も完璧!もちろん娘の下着姿の映像記録は消させたよ、あのときの心境は

       ,;r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
         ,r'";;;;:::::;彡-=―-=:、;;;;;;ヽ、
        /;;ィ''"´  _,,,,....ニ、 ,.,_ `ヾ;;;;〉
         `i!:: ,rニ彡三=、' ゙''ニ≧=、!´  映像記録を消そうぜ・・・・・・
        r'ニヽ,   ( ・ソ,; (、・')  i'
         ll' '゙ ,;:'''"´~~,f_,,j  ヾ~`''ヾ.  久しぶりに・・・・・・
        ヽ) , :    ''" `ー''^ヘ   i!
        ll`7´    _,r''二ニヽ.     l  キレちまったよ・・・・・・
        !:::     ^''"''ー-=゙ゝ    リ
        l;:::      ヾ゙゙`^''フ    /
        人、      `゙’゙::.   イ


て、感じだったね!あのときの俺はその気になればこの星だって指パッチンで真っ二つにしてやれたよ…。

もちろんあの時の録画映像が残ってるかもしれないから神レーダーで録画映像の場所を調べて全部処分したけどな。

そんでもって今は打ち上げ中、皆で楽しく酒飲んで(ミルリーフはジュース)色々愚痴なんか話して盛り上がりってます。


「俺の悪役っぷりすごくね?オスカー取れんじゃね?」

『無理無理、とんだ大根だったよ』

俺は酒でちょっと人格おかしくなっていたが、神の言葉で一気に酔いが覚めて殺意を覚えた…。

「ミルリーフ頑張ったよ!」

やっぱミルリーフ可愛いわ~~この笑顔が無きゃもう百回は神殺してるよ。

「うん、うん、ミルリーフは凄い頑張った、ご褒美を上げよう何でも好きなことを言いなさい…」

「うん、じゃーねー大人になったらパパのお嫁さんにして!!」

ブシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


『今回は中途半端だがヒィッツが興奮しすぎてしばらく興奮と鼻血が収まりそうにないので次回に続くのじゃ!!』



あとがき

今回結構グダグダだぜ!!

せっかく仕事が減ったかと思ったら従業員が一人バックれやがって俺の仕事が増えて小説書く時間が減ったのと眠いのが原因だぜ!!

文章のグダグダっぷりを怨むなら作者じゃなくて糞従業員K・Yを恨んでくれだぜ!!(イニシャルがK・Yって時点でこいつの糞っぷりがわかるぜ!!)

次回でそれからのコードギアス世界とサモンナイト編を何とか完結させるつもりだぜ!!

アディオス!!

『謝れ!全世界の罪も無いイニシャルK・Yさんに謝れ!!』

フヒヒ、サーセン。



[8347] 今回は話に一度区切りをつけたかっただけ
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/16 19:27
今回は結構グダグダ注意

-----------------------------------------------------------------

WAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!

なに叫んでるんだって?

叫ぶに決まっているじゃないか!!

なんたって父親になったら一度は言われてみたい台詞ベスト3に入る《大きくなったらパパのお嫁さん》宣言が聴けたんだぞ!!

もう死んでもいい…は!駄目だ!!死んだら誰が娘を守るというんだ!!!

娘は誰にもやらん!!

『まだ暴走してんのかい!!』


・・・・しばらくお待ちください・・・・


ふぅー、ようやく落ち着いたよ。

俺が誰かこの小説を読んでる皆はわかっているとは思うけど自己紹介だ。

俺の名は素晴らしきヒィッツカラルド、BF団十傑集の一人であり最近娘が出来た新人パパだ。

まずはあの宴会の後のことを話そうと思う。

宴会は突如会場が血の池に変貌したのでお開きになった、もちろん血の正体は俺の鼻血だ。

あれから数ヶ月、ルルーシュは突如として表舞台に上がりブリタニアの再建をはたし超合衆国への参加、その手腕を買われ超合衆国の中でも段々と発言力を高めている。

このままいけば一年もしないうちに超合衆国のトップに立つこともできるだろう。

そうそう、スザク殺しちゃったから落ち込んでるかと思ったけど…
「いえ、あの計画には犠牲が多少はでることはわかっていました…それがスザクだっただけです、それに私の尊敬する十傑集であるあなたのすることに間違いがあるわけ無いじゃないですか!!」

どうやら洗脳が効き過ぎたらしい…。

それからなんか電波で《ロロはどうした?》って質問があったからお答えするけどこの世界のロロは俺がでしゃばったおかげでルルーシュを命がけで守るイベント起こしてないんだよね。

だから今のルルーシュにとってロロは雑巾でしかなく計画の内容は話されなかったんだよ、彼は今でもルルーシュの駒として馬車馬の如く働かされているよ…頑張っていればいずれはルルーシュも見直すんじゃない?どうでもいいけど。

『本当はロロのことを忘れてて書かなかったくせによく言うわい…』

うるせぇ!あいつ影薄いんだよ!!


…とにかく!あれからこの世界はルルーシュやその仲間達によって少しずつ変わっていった。

はっきり言って全世界の平和などありえない、変わったといっても精々以前より裕福なものが増え治安が良くなったことぐらいである。

俺は神に力を与えられたがその力で全ての世界を救おうなどとは思わない。

《力のあるものは責任を伴う》と某蜘蛛男の爺ちゃんは言っていたがそんなことはない、力があろうが無かろうがそんなものは個人の勝手だ。

神も言っていた、世界は無限にある。

一つの世界すら完全に幸せにすることなど出来ないのに無限に存在する世界全てを救うことなどできるわけが無い。

それに俺も見ず知らずの世界を救おうと思うほど正義感に溢れているわけじゃないしね。

俺は精々自分が楽しむために行動し気まぐれに助けられる奴がいたら手を貸してやるくらいのことしかいないだろう。

何故人を助けるか?助けたら気分がいいからだ。

そう、それだけのこと。

結局俺は自分のことしか考えていないがそれの何処に問題があるのか?

人に迷惑をかけるのはいけないことだと昔に言われたが人は迷惑をかける生き物だろう?

てか、迷惑をかけない、誰の邪魔にもならない生物なんていない。

まぁ、その分何かに必要とされたり他者の役に立つこともするけど…。

これから俺は様々な行動を起こす、それは他者に褒め称えられることもあれば罵倒を投げつけられるようなこともするだろう。

だがそんなことは知ったことか、俺は俺のためだけに物事を引っ掻き回す気だ。

なぜなら俺の人生は俺を主人公とした俺だけの物語なのだから。



結局のところ俺がなにを言いたいかというと…





たとえ世界がいくつ滅ぼうが俺は娘の幸せを最優先に行動するだけだということだぁぁぁぁぁぁぁ!!

娘一人の幸せより世界の幸せを取れだと!?

それは無理だ!俺にとっての優先順位は
娘>俺>>>越えられない壁>>>仲間>>>越えられない壁>>>世界>>>柿ピー>>>>>>>>>>>>>神
だからなぁぁ!!

『なんかシリアスっぽいこと言うかと思ったら結局娘の溺愛っぷりの披露かい!!しかもわしの優先順位低ぅぅぅぅぅぅ!?』

美味しいよね柿ピー。

『無視かゴルァァァァ!!』





そんなこんなで俺と娘は今ジェレミアのオレンジ畑で娘とゆっくり暮らしています。

毎日娘の可愛さに身悶えつつ、娘の成長記録をとったり、娘を甘やかしたり…。

娘と一緒にお風呂に入っているのはここだけの秘密だ。

『このぺドが!!』

だまれ!!娘は実質一歳にもなってないから一緒に風呂に入るのになんの問題があろうか!?

いや、無い!!(力説)

それはともかく半年くらい滞在してたらようやく暇が出来たのか久々にルルーシュがオレンジ畑に訪れた。

以前に会ったのは3ヶ月ほど前に挙げたC.C.との結婚式以来である。

なんかね?俺が後腐れないように世界中の遺跡ぶっ壊したんだけど、それが原因なのかどうか知らないがC.C.の記憶が戻んなかったのよね~~。

それでルルーシュがC.C.の面倒を見るため責任を取って結婚。

今のC.C.にも少しは以前の記憶があるようでもしかしたら意識が同化しちゃったのかもしれん。(コードは消えたまんま)

結婚式のときにC.C.が投げたブーケをミルリーフがキャッチして「今度はミルリーフとパパの結婚式だね♪」なんて言ったときは鼻血が、ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!って感じだったね☆

純白の教会が真紅に染まって、仲間内からは《血の結婚式》と不吉な名で呼ばれたのはいい思い出だよ。

で、ルルーシュの最近の現状を聞きながらお茶飲んでたんだけど。

「そういえばヒィッツさん、私を勧誘したときに私の頭脳が必要だと言ってましたが私に何を頼むつもりだったんですか?」



あれ?




忘れてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

リィンバウムのことすっかり忘れてたよ!

やばいよ!もう約束の期限から半年以上経ってるじゃん!?

…でも娘も忘れてるっぽいからどうでもいいか…。

『それでいいのかよ!?(さまぁ~ず風に)』






その頃のリィンバウム



そこは聖王国王都ゼラム。

今そこには聖王国の重鎮と帝国の使者、そしてこの世界に新たに生まれた勢力BF団の党首エニシアによる召喚獣開放宣言が成されようとしていた。

(ようやく、私達の悲願が叶いそうですヒィッツカラルドさん…)

召喚獣開放宣言とは召喚獣の人権を認め召喚獣の意思を無視して従わせることを禁止する条約のことである。

もちろんこの条約を結ぶまでには長い戦いがあった。

彼、ヒィッツカラルドが奇跡を見せると宣言し去った後彼は世界中で召喚獣を道具としか見ない人間達を打ち倒していく。

中でも無色の派閥を壊滅させたことには驚いたものだ。

そんな彼に触発され私達は一ヶ月を待たず彼の言った《小さな灯火も集まれば大きな炎》の精神の元、BF団<ビック・ファイア団>と名前を変え行動を起こした。

ギアンは無色の派閥の召喚士だったけど彼に感化され私達に協力してくれたし他の皆も感化されてこの世界の召喚獣を見捨てて自分の世界に帰ると言う召喚獣はいなくなる。

それからは私達召喚獣の事を認めさせるために私達は様々な人たちに協力を求めた。

召喚士の中にも私達に味方してくれる人がいて私達の勢力はどんどん大きくなっていった。(契約者のハヤトさん達や調律者のマグナさん達、それに抜剣者のレックスさんなんかが仲間になってくれて彼等は凄く頼もしい)

一月が経っても彼は私達の前に姿を現さず彼の噂も聞かなくなった。

そして私達は気づいたのだ。

彼の言っていた奇跡とは私達が一つになりこうして手を取り合い行動することだったのだと。

彼が現れないのは私達の世界は私達で掴み取れという意思表示だろう。(私達の中に帰還を望む者が居なくなったのを知っているのかもしれない)

今の私達の仲間には人間も多く彼等は優しく仲間の召喚獣達も人間に対する嫌悪感が薄れてきたのだ。

私達は平和的な道で召喚獣たちの権利を訴えたがもちろんそれに反対する勢力もある。

しかし召喚獣を道具としてしか見ない者のほとんどはヒィッツカラルドさんが退治してくれたのでそれほど大きな抵抗は起きない。

それでも聖王国と帝国は私達の存在を認めてくれなかったけどそんな中他の世界からこのリィンバウムを狙う謎の勢力が現れ私達は手を取り合いそれを撃退することに成功。

そして私達は世界を救った功績を称えられて召喚獣の人権を獲得したのだ。

(私達に道を示してくれてありがとうございますヒィッツカラルドさん、私達がこの世界で居場所を作ったときにあなたは私達の前に現れるのでしょうね…すべてはビック・ファイアのために…)



『いや、それ全部勘違いじゃよ?ヒィッツは娘の経験値のために適当に人間狩っていただけじゃし無色の派閥も運が悪かっただけじゃよ、それに奴が現れないのは単に忘れてるだけじゃし…』

とにかくそんなこんなでリィンバウムの召喚獣達が自分達の居場所を獲得したことを彼は知らない…。

『無茶苦茶じゃねぇ?本音言うとリィンバウム編書くのめんどくさくなっただけじゃろ?』

だまれ!ヒィッツに戦力が欲しかったがその戦力はミルリーフがいるだけで獲得出来ちゃったから書く必要性があんまり感じられなくなったんだよ!!

『ふぅ、この小説は色々ぶっ飛んでるが一番ぶっ飛んでるのは作者じゃな…』


あとがき

リィンバウム編は無理やり終わらせたから酷い終わり方だぜ!!

でも他の世界とのクロス案が頭の中に色々と生まれて早く書きたくなっちゃったからしょうがないんだぜ!!

でもこれからまたリィンバウムにいくシナリオも考えあるぜ!!

文章が短いのは以前と変わらず職場からバックレたK・Yの穴埋めがまだ見つかっていなくて執筆時間が少ないせいだぜ!!

次回から違う世界とクロスさせてもっとぶっ飛んだハイな文章を書くので勘弁して欲しいぜ!!

九尾さんは早くミルリーフの下着姿を脳内削除しないと四日以内に素晴らしき男があなたを殺しに来るぜ!!

娘と一緒にお風呂に入っている行動にいやらしさは無いぜ!!

最後のは言っておか無いとヒィッツが犯罪者になりそうだから言っておいたぜ!!

それではアディオス!!



[8347] 色々とすまん!!…これだけしか言えない…
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/19 16:53
短くてすまん!!

主人公のテンション滅茶苦茶です。

今回は次回に繋げたくて適当に作った感じなので色々勘弁してくれぇい!!


--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

今日もオレンジ畑で娘といちゃついてるヒィッツカラルドです。

前回ルルーシュの一言で娘がリィンバウムのこと思い出してヤバイと思いながらもリィンバウムに一度戻りました。

そこでエニシアに会って罵倒されるかと思ったら何故か感謝されたけどなんでだろうね?

娘も尊敬の目で見てくるしいいこと尽くめだったよ。

そして今現在は…。

可愛くはしゃいでオレンジ畑を駆け回る娘を眺めて癒されてます。

かの英雄王でさえこれほどの宝は持っていないだろう。

そんなことを思いながら空を見てぼーっとする日々、あぁお茶が美味い…。

『性格が孫を見守る老人モードになっとる!そんなまったりしてないで他の世界に行って一暴れぐらいしたらどうじゃ!!』

いやぁ~最近こう心が満たされちゃってね~、何かをしようって気が起きないんだよね~。

『なんと言う駄目人間…』

もう娘が居れば後はどうでもいい…一生ここで娘を守りながらまったり暮らすんだ…。

『その娘じゃがな?』

どうした神?

『さっきから光る鏡に吸い込まれそうになっておるぞ?』

「パパー!助けてぇ!!」

ブフォーーーーーーー!!<お茶を吹いた音>

「ミルリーフ!!今助けに行くぞぉぉぉ!!」

「きゃぁぁぁぁ」

急いでミルリーフの所に駆けるヒィッツだったが時すでに遅く、ミルリーフは鏡に吸い込まれ消えてしまった。

「ミルリィィィィィフゥゥゥゥゥゥゥ!!」

『消えちゃったのぅ~』

消えちゃったじゃねーよ神!!娘はどうしたんだぁぁ!!

『あれはどうやら召喚魔法じゃな、娘は違う世界に飛ばされたらしいのぅ。』

何処だ!何処の世界に飛ばされたぁ!!言え!今すぐ言え!!早く言えぇぇぇ!!

『教えてもいいが条件があるのぅ?』

なんだ早く言え!!たとえブロリーを倒すのが条件だったとしてもやってやらぁぁ!!

『娘を連れ戻した後も此処でまったりせずもっとわしを楽しませるのじゃ』

わかった!娘が無事なら何だってやってやる!!幾つのも世界で原作ゲシュタルト崩壊起こしてやるから早く教えろぉぉぉぉぉ!!

『では教えてやろう!お前の娘が行った世界は…』





「くっくっく、あ~はっはっはっは!!」

玉座に座る男は自らが召喚した怯える少女を見て高らかに笑った。

「シャルルよ!見ているか!?たとえ虚無の力を持っていようと私に呼び出せるのはこの様な小娘一人のようだ!!」

その男、ガリア王ジョセフ一世は玉座から立ち上がり少女に近づく。

「だが契約をすればこのような小娘も伝説の力を手に入れるか…、それは私の力ではなく所詮始祖の力の借り物、まぁ良い、この娘でどれだけこの世界に混乱を呼べるか試すのも面白そうだ。」

「近づかないで!それ以上近づいたらパパを呼ぶんだから!!」

少女が叫ぶ。

「パパ?父親を呼ぶというのか?呼べるものなら呼ぶが良い…もしお前の父親がくるとして一国の王にどれだけ抵抗できるかも見ものだな」

「パパは凄いの!世界で一番カッコよくて強くて…どんな相手だってミルリーフのパパに勝てるわけないんだから!!」

それを聴くジョセフはまたも笑い出す。

「ふははははは!それは面白い!!その父親がお前を助けるために私を倒すのなら私の心が震えるかもしれんなぁ?」

ジョセフは契約の接吻をするために少女の顔を掴む。

「パパァァァァ!!」

ジョセフの顔が少女に触れようとするその瞬間!



「娘にナニやっとんじゃてめぇぇぇぇぇぇ!!」
ドカァァ!

何もない中空から突如現れた男は問答無用でジョセフにドロップキックをかました。

ヒューン、ドゴォォォ!!

『お~綺麗に壁にめり込んどるのぅ』

「パパ!」

「娘よ遅くなった!大丈夫か?あの髭親父に何もされてないか?」

「うん!パパが助けに来てくれたもん!!」

「よがったぁぁぁ、ふんとによがったぁぁぁ!!」

『あまりの安堵に声が訛っておる!?』

娘を抱き涙と鼻水を垂らすヒィッツカラルドの顔はこの上なく情けないものだった。

作者 《ここで説明をしよう!なぜミルリーフがジョセフに碌な抵抗をしなかったかというと、彼女の戦闘力は異常ですがヒィッツが甘やかし過ぎたせいでヒィッツがいないと不安で臆病な性格になってしまうのです!!故に怯えてジョセフに抵抗できなかったわけです、説明終わり!!》

『今、わしの力をも超える電波が聞こえた…』




「ぐはぁ、き…貴様ぁ、何者だ?」

なんとか壁から出てきたジョセフが満身創痍で男に言葉を放つが…。

「てめぇぇぇ!まだ生きてやがったか!?家の娘を誘拐した挙句その可愛い唇まで奪おうとしたロリコン親父が!今すぐその息の根止めてやんよ!!」

「本当に…父親が来る…とは…」

止めを刺すためにヒィッツはジョセフに近づくがそこでミルリーフが声を上げる。

「ミルリーフがキスするのはパパだけだもん!!」

「もるすぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

意味不明な叫びと共に鼻血をばら撒きながらヒィッツは床に崩れ落ちる。

満身創痍で倒れるジョセフ、血の海に浮かぶヒィッツ、そして父親が助けに来てくれたことが嬉しいのか満面の笑顔を浮かべる幼女<ミルリーフ>!!

『なんじゃこのカオス…そうそう、ここから少し飛ばしぎみで行くぞい』


その後の展開。

騒ぎを聞きつけたメイジが駆けつけてくる。

しかしヒィッツに叶うわけもなく素手で返り討ち。

メイジの一人が「目的は何だ!!」と叫ぶ。

ヒィッツは正直に娘を連れ戻しに来ただけだと言い返す。

メイジ達が「高々娘一人のためにガリアを敵に回す気か!?」とか「召喚によって呼び出されたのならそれは始祖ブリミルが定めた神聖な儀式!平民風情が口を出すとは何事だ!!」とかほざく。

ヒィッツ、「高々娘一人のために…」のあたりでぶち切れ、「ブリミル?何それ美味しいの?」発言でメイジ達を怒らせる。

結果ヒィッツが「よろしい、ならば戦争だ」宣言をしヒィッツVSガリア王国実現。(娘は至竜形態で参戦)


そして…。


ガリアは滅んだ…。



『展開早!!そこはもう少し詳しく書くべきではないのかぁぁ!?』

詳しく書くと時間が掛かるからめんどくせぇんだよ!!

『めんどくさいなら小説書くなよ!!』

だまれぇぇぇ!!まだゼロ使編は少し続くんだから黙って見てろ!!




いやぁ~凄かった、娘を馬鹿にされたせいか何時もの3倍以上の性能出せたね。

なんせ指パッチン一つで大地が1Kmくらい裂けたもの…。

ん?今どうしてるかって?ガリア滅ぼしてそこに新生ビック・ファイア公国を作ったよ。

住民は娘が召喚した幻獣界メイトルパの幻獣が多いけどこの世界の亜人なんかも歓迎中、トップが至竜のミルリーフだから本能的にいろんな種族が従ってくれるのよね~。

エルフも家の娘を神とか崇めちゃってます。

元ガリアの住人はこの国に残るか去るか選ばせてやりました、結果貴族はほとんど去ったけど平民は以前より待遇が良くなるということで少しばかり残った。(娘を馬鹿にした奴と誘拐犯は処刑したけど…)

でも政治とか面倒じゃん?だからこの国の象徴として至竜ミルリーフをトップにするけど政治を行うのは他人に任せようということでなんか王族らしいシャルロットって奴に任せたんだけど条件として母を治して欲しいって頼まれたんだよね。

エルフにどうにかならない?って頼んだらすぐに治してくれたよ。

それからというものシャルロットってのが忠誠誓ってくれてそいつに着いて来た貴族と一緒に政治を任せてます。(貴族に特権が行き過ぎる政治ならてめぇら潰して、違う奴に政治を任せるだけだからと脅してます)

他の国からは始祖に逆らう野蛮な国とか言われてるけど崇めるなら至竜ミルリーフ崇めろよ、こんなに可愛いんだからとか言いたくなる。


でもここで悲しいお知らせが…娘がね…この世界に一人で残るとか言い出しちゃったのよ。

最初は俺のことが嫌いになったのかと思い、死のうかな?とか考えたけど娘が言うには…。

「ミルリーフは至竜なんだよ?本来至竜は召喚獣達を導く役目があるの、でもリィンバウムの皆はパパが助けちゃったからミルリーフはこの世界で至竜の役目を果たすんだ!」

俺は「それなら何故一人で残るなんて言うんだ?一人で残らなくてもいいじゃないか」と聴くと…。

「ううん、ミルリーフは今までパパに頼りすぎてたと思うの、それでね…一人で立派に役目を果たして大人になったら……パパのお嫁さんにしてくれる?」

もうここまで言われたら断ることなんてできないジャマイカ!!

俺は鼻血を何時もの3倍は撒き散らしながら泣く泣く世界移動をしたんだ…。

ちなみに娘にもしもの事があったら大変なので、娘に悪影響を与えないために紹介していなかった神を紹介して「なにかあったらこの馬鹿神に言って俺を呼ぶんだぞ?」と言っておきました。


-------------------------------------------------
世界移動中
-------------------------------------------------



鬱だ…何もやる気が起きない…。

『お主約束は守ってくれないと困るぞい?』

それはわかってるんだよ、でも娘が近くに居ないせいか元気が出てこないんだよ…。

『仕方ないのぅ、ならばお主に元気が出るようにお主をギャルゲーの世界に送ってやろう!!』

マジで!!

『いきなり元気になったのぅ!』

たりめーだろ!ギャルゲーとか男の夢じゃねーか!?

あれ?待てよ?ギャルゲーの世界に行った所でフラグ立たなきゃ意味なくねぇ?

この姿と年齢じゃフラグ立たねぇじゃねーか!!

『その点も抜かりは無い!お主を今から行く世界の主人公とも言える存在にしてやろうちゃんと幼馴染とかもいるぞい?』

ということは俺はその世界の人物に成り代わるという事か?

『その通りじゃ!!』

マジかよ!?最高じゃね?でも俺のヒィッツカラルドとしての能力はどうなるんだ?

『安心せい、今から行く世界ではヒィッツカラルドにはなれんし指パッチンも封じられる…しかし身体能力は引き継がれるしその世界以外ではちゃんとヒィッツカラルドに戻れるようにしてやろう!!』

何から何まで至れり尽くせりじゃねーかよ!?今まで馬鹿にして悪かった神!!

早くそのパラダイスに俺を送ってくれ!!

『ようやくわしの偉大さがわかったか…では行けいヒィッツよ!ギャルゲーの世界でわしを楽しませるのじゃ!!』

てか俺が楽しんじゃうよ?ヒィッツ、行っきまーす!!

『(くくく、愚か者めわしがただお主のためにこんなイベントを起こしたと思うてか!)』

-------------------------------------------------
世界移動中
-------------------------------------------------







おいおい、神さんよぅ?たしかにギャルゲーの世界だ。

幼馴染もいる。

だがよぅ?こいつは主人公じゃねぇーだろ!!

『わしは”主人公とも言える存在”としかいってないぞい?』

確かに!一部ではこいつが真の主役とか!こいつがいるからこの作品は面白いとか言われているけども!!

『ちなみにこの世界でわしを楽しませないと違う世界には行けないからよろしくのぅ☆』

鮫氷 新一は無いだろ!?完璧弄られキャラじゃねぇぇぇかぁぁぁぁ!!

『頑張れフカヒレ♪』

フカヒレって呼ぶなぁぁぁぁぁ!!



あとがき

色々とグダグダですまないぜ!!

今回は一時的にミルリーフを離脱させたかっただけだぜ!!

本当はガリア王国との戦いも詳しく書いていて次に行く世界のマヴラヴ編も書いていたんだぜ!!

でも文章が八割以上完成してもう少しって所でパソコンがフリーズして消えちまったぜ!!

もう一度書く気力が無くてガリア王国との戦いは端折っちゃったんだぜ!!

マヴラヴ編はいずれ書き直すので勘弁だぜ!!

もう少しで少し多めの休みが取れるぜ!!

それでは皆さんアディオス!!



[8347] 素晴らしきフカヒレの伝説
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/22 21:17
いつも通り超展開です。

シャークが進化します。

--------------------------------------------------------------------------


ごきげんよう、皆大好き素晴らしきヒィッツカラルド…じゃなかった、シャークこと鮫氷 新一だよ。

あれから俺は思考をポジティブに変更したんだ。

作中ではブサイクだのキモいだの言われているが実際鮫氷の顔はどちらかというと整っている方だと思うんだよ。

眼鏡外して髪を整えれば…ほら!イケメンじゃないか!!

身体も身体能力が引き継がれているせいか着痩せするが引き締まった肉体…まずい自分に惚れそうだ…。

鮫氷がフカヒレと呼ばれ馬鹿にされるのはあくまで彼の性格と行動に問題があったからだと思う。

特技はギター、むかつく女には平気で手を上げることが出来て助平なくせに女性恐怖症、おまけに趣味は引きこもってギャルゲー…これだけ聴くと特技以外は最低野郎だな…。

だから俺は考えた!ヒロイン達との出会い方と対応を変えれば俺にもチャンスはあるのでは?

と思ったわけだ。

しかしその思いは甘かった、なぜなら…。

すでに生徒会に入った直後だったからだ!!つまり生徒会に存在するヒロイン達とクラスメイト達の中で既にフカヒレのイメージが固まってしまっているということ!!

第一印象は最悪ですたい…もっと時期考えろよ神!!

ん?何故わかったのかだって?

簡単なことだ、俺はこの世界の鮫氷の存在に同化したようなものだから彼の記憶が全てわかるのさ…マジこいつ姉は無いわ、あんなもの尻穴に無理やり入れるなんて…。

鮫氷が女性恐怖症になったわけがわかったよ…。




とにかくこれからのことを考えるのは後にしてギャルゲーでもやるか…。(元の世界にはなかったギャルゲーがいっぱいあるんだよ)


次の日



さぁ、学校だ!何とかフカヒレのイメージを払拭してヒロインといちゃついてやるぜ!!

俺の伝説が始まる!!



今日は休日でした…ギャルゲーでもやろう…。



いきなり凄いイベントが来たぜ!!

フカヒレの唯一の長所であるギターと歌の実力を測るため歌ってみたら驚くほど歌が上手かった。

気分が良くなった俺は夜、街中で某大佐をリスペクトしてグラサンをかけ、紅いジャケットという格好でBEYOND THE TIMEギターアレンジを気分よく歌っていたのさ!

しかしそこで携帯に着信が来てそして…。

なんと今俺は主人公メンバーからお呼びが来て今は対馬レオの家に向かう途中なのだ!!(もちろんこのままの格好で行けるわけがなく元の格好に戻した)

鮫氷の記憶を頼りに蟹(蟹沢きぬ)の家からレオの部屋に侵入、そこには幼馴染のレオ、スバル、きぬがいた。

(俺…始めてやったPCゲームがつよきすだったんだよな…ちょっと感動)

感動に少し呆けていると…。

「なにやってんだ?フカヒレ」

おぉ!あのホモ疑惑の高いスバル兄さんの生声!

「どーせギャルゲーのことでも考えてたんだろ?」

生意気な口調のきぬ!とても高校生には見えない体格だ…。

「今失礼な事考えただろ!?」

「安心しろ蟹、むしろ一部の人間にとっては崇拝の対象だ」

「すうはい?あれだ!願いが叶うコップのことだろ?あれ?でも何で僕がすうはい?」

それは聖杯、しかもコップではなく万物の器。

なんという馬鹿…さすがは蟹クオリティ!!

そして肝心の対馬 レオは…。

瀕死状態でダウンしてました。

「どったの?コレ?」

「あぁ、乙女さんにしごかれたんだと…」

「なるほど、じゃあ同情する必要は無いな、あんな美人と一緒に暮らせるんだから」

これも鮫氷の記憶を手に入れたおかげか難なく会話ができる。

それから俺達は乙女さんに追い出されるまで馬鹿な話をし続けていた…青春っていいね!!





なんて思っていた時期が俺にもあったさ…。

やってらんねー。

フカヒレはよほど心の大きな人物だったのだろう。

初めて学校に登校した初日。

そこで俺は真にフカヒレの待遇の酷さを思い知った、

何をしようと無視され女性にはキモがられ仲間内ではパシられ弄られる
…常人なら登校拒否するよこれ!!イジメだろ!?

てか、ここまでされるフカヒレってどんな行動を取っていたんだ?

周りへの対応もいきなり性格を変えると不審がられたり奇行に勘違いされそうだったので徐々に変えようと思っていたがそんな気も無くしそうだ…。

だがそんな時姫からレオ幼馴染メンバー(当然俺も入っている)に初の生徒会の仕事が任された!

そう、一年生の勧誘である。

そして気づいた!まだ希望はあるということに!!

一年といえばツンデレの中のツンデレ、ツンデレクイーンこと椰子 なごみがいるではないか!?

しかも椰子はフカヒレの奇行を知らないから今からいいイメージを植えつける事もできる!

俺は気合を入れて仲間達と一年の勧誘を開始した…そして。

学校の屋上で放課後一人夕日を見続ける椰子の後姿、その様子を観察する俺と仲間達。(姫に命令されてその日の内に椰子を勧誘候補に上げたのでカレーショップの出会いは無し)

「あいつが椰子か?」

「けっ!一年のくせして身長高すぎだろ」

スバルが仲間内に確認を求めると蟹がひがみ出した。(よっぽど身長にコンプレックスがあるんだな…椰子と蟹は天敵だし)

「俺が勧誘してくるぜ」

「無理だってフカヒレじゃ」

「そうそう、出来ないことはするもんじゃないぞ?」

「出来ない方に1万」

俺が意気込むと即座に否定する仲間達、上から蟹、スバル、レオの順だ…何気にレオが一番ひでぇ!!

「うるせぇやい!お前等はそこで俺と彼女がいい雰囲気になってキスまで行く様を指を銜えてじっと見てろ!!」

「どうやったらキスまで行くんだよ…」

「お前のブサイク面じゃ無理だね」

「はいはい、ワロスワロスwww」

レオうぜぇ…。

仲間たちを振り払い椰子の元へ近づく俺。

「何かようですか?先輩」

椰子は振り向きながらそんなことを言った、おそらく先程の会話で俺達の存在には気が付いていたのだろう。(しかもフカヒレの奇行を知られていないおかげか先輩って呼ばれた…)

夕日をバックにこちらに振り向いた椰子、流れる長髪、整ったプロポーションと顔立ち。

フリーズ。

そう、俺はまさしくフリーズした。

つよきすで一番好きなヒロインであり俺の脳内嫁ベスト1。

実物に会ってこれほど心が動かされるとは思わなかった。

簡単にいうとストライクゾーンど真ん中に180キロのジャイロボールを投げ込まれたかのような、いや、意味不明だ。

とにかく惚れた、一目惚れだ。

ここまで異性に惚れたのは初めてである。

あまりの衝撃に俺の頭は真っ白になった。

俺が動かないせいか椰子もこちらを見て疑問視している。

(まずい、このままではいい印象どころか変人と思われてしまうかもしれん…そうだ!軟弱だと思われないよう男らしさをアピールしよう!!)

この時俺の思考はおかしくなっていたのだろう。

俺は脳内に浮かんだ俺が男の中の漢であると認める二人を思い浮かべて行動を開始した。

目の前にいる椰子をはっきりと見据え、

「愛している!俺と一緒に子供(ミルリーフ)を育ててくれ!!」

大声ではっきりと宣言した後唖然とする椰子の唇にキスをかました。

ちなみに脳内に浮かべた漢は三大兄貴に数えられる最速の男ストレイト・クーガーとハムことプロシュート である。

クーガー→好きだと思ったら自分の意思は最速で伝える。

プロシュート→キスしたいと思ったら既に行動は終了している。

という具合である。




結果。

「てめぇ!なにしやがる!!」

強烈な蹴りを股間に食らい悶える俺。

凄まじい形相で屋上を去る椰子。

性犯罪者を見るような目でおれを見る仲間達。

「たしかにキスしたな…」

「死ねよ変態」

「アレは無いわ」

たしかにそうだよね、どうかしてたんだよ俺は。

あははは、最後の砦、1%はフラグが立ちそうだった椰子のフラグは完全に費えた。

他のヒロインには最初からフラグが立つはずも無く心底惚れた相手には惚れてから10秒で失恋。

しかも次の日、噂に尾ひれがついて広まり俺が一年をレイプしようとして金的食らって返り討ちにされたと言う話が広まっていた。

これじゃヒロイン以外のモブキャラを落とすことも無理です。





その夜俺は自宅でやけ酒を飲みながら泣いた。

何故だ?なにがいけなかった!?

三大兄貴の教えに間違いがあるわけがないし…。


やはり主人公ではなく弄られキャラである鮫氷がでしゃばったのがいけなかったのか?

実際あれをやったのがレオだったら何かしらのフラグにつながりここまで酷い噂が流れることも無かっただろう…。

俺が!弄られキャラがヒロインを愛したのがいけなかったと言うのか!?

愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!!
愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!
愛ゆえに・・・

こんなに苦しいのなら悲しいのなら・・・・・・・・・・・
愛などいらぬ!!

今俺は愛を捨てた!! シャーク、いやジョーズの血が目覚めたのだ!!

ジョーズに愛などいらぬ! 俺の前に立ちはだかるものには死あるのみ!! 

酔っ払った勢いで眼鏡をはずし髪を金髪に染めオールバックに。

そして世紀末聖帝スタイルになった俺は夜の街へ飛び出した。


あとがき

俺は何がしたいんだろう…?

つよきす編は次回からが本番の予定だぜ!!

今回は風邪を引いたこと以外書くことは無いぜ!!

神のツッコミが無いのには意味があるぜ!!

それではアディオス!!



[8347] 一寸先は世紀末
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/25 17:23
もう此処まで物語がおかしいとつよきす関係ないね。

色々と不快になるかも知れないが、勘弁。

シーンを思い浮かべやすいように多少AA入れてますが雑です、勘弁。

今回ヒィッツ=鮫氷がとんでもない過ちを犯しますがそれは娘への愛が強すぎた結果です、本人も反省しているのであまり責めないでやってください。

それでもOKな方はどうぞ。

----------------------------------------------------------------------------



ふぅ、どうやら夢を見ていたようだ…。

ん?どんな夢かって?

やさぐれて夜の街に飛び出した俺がDYNAMITE EXPLOSIONを熱唱したり、

ドラムが足りないという理由で俺の歌を遠巻きに聴いていたいかにもストレス溜まっていますって奴に無理やりストレス解消を理由にドラム担当させたり、

いつの間にかドラム担当と無茶苦茶仲良くなったり、

気分よく歌い終わると今度は巨大な陰謀渦巻く誘拐劇に巻き込まれ誘拐されそうになっていた女性と共に大スペクタクルの後敵組織を壊滅させたり、

その女性に別れ際に告白されたが「俺は愛を捨てた男だ…」の言葉を最後に別れたり、

ついでに街の暴走族や不良グループを壊滅しまくり配下にしたり、

一息つこうと公衆トイレに行ったらイイ男が「やらないか?」と言って…駄目だ…ここから先は思い出せない…。

とにかく、明らかに一晩じゃ無理だろ!?的なイベントを起こしまくる夢を見たよ、昨日は飲みすぎたかな?

よし!便秘ぎみだったお腹も何故か調子がいいし嫌な事は忘れて今日も一日頑張るか!!

で?ここは何処?

俺は無駄に豪華な家具が置かれまくっているおそらくは何処かの倉庫と思われる場所にいた、天井に白地に紅い十字架とBFの文字が書かれた旗が張ってあるが気にしない、だって昨日のあれは夢だもの。

「ジョーズ様!!」

まるで世紀末に出てきそうなナイスなピンク色のモヒカンとグラサンをかけたムキムキ野郎が現れる。

「お目覚めでしたか…では報告いたします、昨日聖帝ジョーズ様自らが発案された恐怖によるこの街の征服計画ですが部下達が順調に進行中です、力が全てを支配する…いい時代になったものです…、そして聖帝十字陵の建設の方ですがこの倉庫も含め昨日聖帝様が買い取った物件の内の病院跡地に建設予定です、聖帝様がおっしゃったように労働力には支配下に置いた地域の者達に強制でやらせる予定です。」

え?何コレ?とりあえずツッコミ所満載だけどコレだけは聞いておこう…。

「警察の方は…?」

ソレだけの事したら黙ってないでしょ?

「ご安心ください、昨日の夜何故か尻を押さえながら戻ってきた聖帝様が修羅の如き有様でご出陣なさって警察署を襲撃した際、奴等に恐怖と金を与えて我等に関与しない事を約束させたではありませんか、国家権力の犬共が我等に歯向かう事はありませんよ」

わーい、これは夢だ、俺はまだ夢を見ているんだ~~。

「しかし一つばかり問題が…我等の計画を邪魔する存在がございます、その名は鉄 乙女!!今しがた部隊の一つが奴によって壊滅したとの報告がございました、一部では奴を救世主などと呼んでいる者もいるようです」

よし、足をつねろう…痛い!夢じゃねぇのか!?

少し強くつねり過ぎたせいか顔を歪めて痛がる俺。

「もっ申し訳ございません!!もちろん鉄 乙女については聖帝様のお手を煩わせることなく我等で対処いたします!…これにて報告を終えます…では失礼いたします」

倉庫を出て行くモヒカンマッチョ。

これは夢で無いとわかりポカンとする俺。

とりあえず一言、

一晩で展開進みすぎだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!








そうだ、学校へ行こう…。

俺は聖帝スタイルから元のフカヒレスタイルに戻し学校へ向かった、決して現実逃避では無い!!




見ていない、俺は何も見ていない。

学校へ通う途中の一部の通学路が世紀末化してるのなんて見てないし目に付く住民の3割ほどがムキムキのモヒカン野郎になっているはずが無い。


俺はスルースキルを全開にしてなんとか学校まで辿り着く。(途中モヒカンが「死にたくなかったら食料をだしな!」とか凄んできたけど無視してダッシュ…何故この豊かな時代に食料?)

しかし安息の地と思われた学校にまで奴等の手は及んでいた。



校門前


「きゃぁぁぁぁ!」

「たっ助けてくれぇ~~!」

逃げまとう学生達。

「オラオラァァ!!この学校は今日からこの町の支配者となる聖帝ジョーズ様の支配下に置かれる!お前達は聖帝様のために馬車馬の如く働く労働力となるのだぁぁぁ!!」

「俺達BF団の言葉は聖帝様の言葉!俺達に逆らうことは聖帝様への反逆を意味する!聖帝様は蟻の反逆すら許さぬお方だ!!死にたくなければ俺達に従うんだなぁ!?」

           t        〉从||||iiー''";;;;;;;;ー、リリ)          ~'ー、
           了     ,r'~;;;;Lr'";;;;;、 '"ヽ ~' 、ii〈            /
   て 消     (     /ソ、;;;;;;;;;;;/:::  ::ヽ:::ヽi|   土 わ     (
   え 毒      〉     |/、,, 'ーiii~''",,,、ヽ- 、,,t:::::j     下 は     〉
   か さ     (      y,,,,='';;'"´ ;;;;;;、r'--ミ:ヌ     座 は     (
   ┃. れ     ヽ,     t'" ;;;r'⌒''yー'"   ::t )       し は     / ,,、-''"
   ┃         ゝ    i ̄:::::ノ'ーイ;;;;,,,,_ー、 彡|i |     ろ       /'",、-'"
   ┃       ,r"     ヽ、  'r=='"~,,)i'iii リ:j |   //       〉:::::::::::::
   //     r-、|        ',  i;;;;r'"~~ リ ソ:://'''ー、 ・・      _(::::::::::::::
  ・・     |           i  tー'--,ノ / ,r';;; :::L  _  __ /::::::::::::/
,r、 ,、-- 、, -'"           ,iヽ, 二~-ー, ',、 ':::::::::/ ノ/",, レ''"、~  ,、 ':::;;、
 レ"从 ;:;: (         _,, r'''~|::::to'''''"o~j";;;、 -'":::"::| ,,,,」L,,,,  ヽ''",,、-'~::::
 从     ),,,、-ー ''''" ̄ ̄::/::::. (、;;;;二=ー'''":::::::::::::::,、-''i,  |j" ,,,,,、- '":::::::::::::
 ゙〉  , '''~ '''"::''___''''/::::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;、-ー''"/从;;;;~'''''''i'i""| i|:/ ̄ ̄
 ∫ (,,:::::''" ,r"ii .ツY""::/:' 、;;;;;;;;;;、 -ー ''""     i i|||;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;| i|:::/
`}∫  _ノ、,,,,,,,/ニ了 ̄/,,,,,i////::::::::::::::::::::tj:::::::::::::::::::::::::| }||;;;;;;;;;;;;;;;|i;;;;;;| |/
";:;: ;:i'___(二二i|/iiiiii////     :::::i :::      i 〈t""○;;;;ti;;;;;;i /
'、t,,々ヽ==、、~'' 、ヽ| iOj//リ:::::,、 '""  :::| :::       t | t、、   ti;;;;;;i
.,r/;:;~''tt;;;;;:ヽヽヽ'yi|リ,//iソ''~      ::::| :::       '、ヽ';;;;;;O;;;;ヽ;;i
.i.|;:;:;:;:;;゚;;;;o;:;;:;:;:i |"|::|O|ii||||       :: it :::::::       ' 、;'、;;;;;;;;;;;;ヽ| 、、
i ';:;:;:;:;;;;;;:;:;:;:;;:;:;ノノ:::i:ソii|||i| ||       ::;;ヽ ::::::::......................`' 、;;;;;;;;;;;;;;;i :::"   ,、
ー、' 、、;;;;;;;;;;;、 '"::::ノ人i从i ||      ::::::;;;j ~' 、,,::::::::::::::::::::::::::::::\;;;;;;;;;;;t ::::::,、 '~ ,,
_i、ヽ,,二_,,、 '",,r"入从jノ:::::::::::::::::::::::::::;;/ (:、  ~ '''''''''''''''''""""~ヽ;;;;;;;;;'、/:::/::
  'フヽ、iii二二;;;;、-'"ー-'、〉、、;;;;;;;;;;;;,、- ''~  ;;;;};;;;:::::;;;;;;;; ,,,,,,,,,、  ,、-ー''''、~フ""/:::::::
 /、 '"~(~~~  '''、"~   ヽ,...,,'ー-、~'ー、::::'''" ヽ::    ~ 、-ー''":::::::ヽ  Y

蹂躙するモヒカン、しかも一人は火炎放射器を持ってる。

「へへへ、いい女じゃあねぇか!?」

「助けて!隆志ーー!!」

「清美をはなせぇぇ!!」

一人の女生徒を襲うモヒカンに勇敢に立ち向かうおそらくはその女生徒の彼氏。

「俺達に歯向かいやがったな!!」

                                   、_人_从_人__/
                                   _)
 ,..r;;:  (  人)  ) ,;`ー、          | ヽ丶       _) 消  汚
 ヾゞ、  ゞ'´   '`´   `ヾ、     ─|─           _) 毒   物
          -‐':、ゞ'``  ,l      / | ヽ            _) だ  は
ヾ、 ゞ;;.  ,r-、   `ヾ、    ヽ、                   _)  l
, rヾ    ,r!/r'ヽ    '`      \      _|_      _) っ
   _,,,.,ノ、_ ヽ,       `ゞ;;    ;:、  /|        `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、      ``  ´;;i             V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、        `i;:、      オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i   . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、                ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ  ,t'´           ,.、ー、  ゝ     ォ         i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´    ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r    ヽ、           ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ    ``´ー  ゙i ;;: ,r'      )  ,r、       ,rヾlir'ミ,
  / ,;:' '´/ ー≡;i{、      /ヾr'´  ,.   '`;;:、 〉ゝ  r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ  ;:、   ( `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:'  ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´  `ヾ、ヾ   '    ー、  ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
'   ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´     ヾ,ゞ         、 ゞ,ミ;:l;;l  ,!  ,!,i;;'´¨/
;.   r-‐;;'"}            ``ヾ、  ノ       ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
....   _,,,ィ、 i        'ヾ人  、}( /     ノ   ,r'i  r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ



容赦なく火炎放射器をぶっ放すモヒカン。

あれ?ここってつよきすの世界だよな?

いつからこの時代は核戦争後の世紀末に変わったんだよぉぉぉぉ!!

「喝!!」

もう少しで身体に大火傷を負ったであろう生徒は突然聞こえた大きな声と共に発生した波動で火を消され何とか軽い火傷ですんだようだ。

その声の主は…。

「鉄先輩!!」

「乙女先輩が来てくれたからにはもう大丈夫だぞ!!」

声の主は鉄 乙女、彼女の登場と共に逃げまとっていた生徒達の顔に希望が宿りだした。

「貴様等!この様なことをしてただで済むとは思っていないだろうな…」

乙女さんは確かな怒りを籠めた静かな声でモヒカン共に宣言する。

その気迫に圧され動きを止めるモヒカン共。



「おい!フカヒレ」

目の前の世紀末の出来事に唖然としていた俺はそこで後ろから声をかけられた。

そこにいたのはレオ、蟹、スバルの仲間内メンバーである。

「これはいったいどうなってるんだ!?」

「何があったんだよ!!」

今登校して来た彼等は状況が分からないらしく口々に疑問を聴いてくるが俺が知るわけが無い!!てゆうか教えろ!!昨晩何があった俺!!!

「知らねぇよ、今学校に着たらあいつ等が暴れてたんだよ」

仕方がないので無難に帰す俺。

しかしそこで事態に動きがあった。


「へっへへ、さすがは救世主鉄 乙女ってか?てめぇがどれだけ凄んだって無駄だぜ!!何時までもここら一帯の最強がてめぇってわけじゃねぇんだよ!俺達の後ろには聖帝様がついてるんだ!あの方は命令を遂行できない者をゴミのように屠るお方だてめぇなんかより聖帝様の粛清のほうが百倍怖いぜ!!」

「そうだ!聖帝様のためにも此処で撤退なんてしてみろ!俺達全員聖帝様に消されちまうぞ!!」

「「「うおぉぉぉぉぉ!!全てはビック・ファイアのために!!」」」

びびっていたモヒカン共は覚悟をきめ乙女さんに突っ込んでゆく、後俺は別に粛清なんてしないよ!むしろ帰ってくれた方が嬉しいよ!!


しかし流石の乙女さん、群がるモヒカン共をあっさりとちぎっては投げちぎっては投げ…特にこれといった戦闘描写も無く戦闘は終わりを迎えようとしていた…だが!!

「きゃぁ~~~!!」

突如上がる女生徒の悲鳴!

「動くんじゃねぇぞ鉄ぇぇぇぇ!ひひひ、もし一歩でも動いてみろ?この女の顔が一生嫁の貰い手がいなくなるような顔にしてやるぜ…」

女生徒の顔にナイフを突きつけるモヒカンA!!

「くっ!貴様!!そのようなか弱い者を人質に取って恥ずかしくないのか!?」

「うるせぇ!!聖帝様の命令は絶対だ!その為の手段や方法など知ったことかよ!!」

そんな命令出した覚えは無い!!

動きを止める乙女さん。

「大人しくしてな鉄、おい!てめぇら今までのお返しをこの女にたっぷりしてやりな!!」

「ぐへへ、今まで散々俺達の邪魔をしてくれやがって…その落とし前はその身体で返して貰おうか…」

「よもやこれまでか…」

乙女さんは静かに目を閉じ観念したかの様だ。

しかし!

「やらせるかぁーー!!」

今まで遠巻きに見ていたレオがモヒカンに突っ込みそれに続くように生徒達が乙女さんを助けるため皆モヒカンに立ち向かって行く!!

いきなり学校校門前で大乱闘が始まった。

女生徒が人質に取られてるためか乙女さんは動かない、しかしその他の生徒に人質を使う必要は無いと判断しているのかモヒカンは乙女さん以外の生徒に人質を使わない。(少しはプライドでもあるのだろうか?)

スバル、レオ、後名前を忘れた…え~と、そうそう!村口だ!村口を中心にモヒカン達と互角の戦いをする生徒達。

俺?俺はただ見てるだけです…だってモヒカン達の中に俺が聖帝って気づく奴がいたらもうこの街では生きていけないもの!!

しかしそこで目に映る一人の女生徒!今学校へ着いただろう椰子なごみがいるでは無いか!!

もはやフラグが立たないのは分かっているが一度は心底惚れた女(!いまでも惚れているが…)

乱闘で女生徒に目がいっていないモヒカン達がいつ女生徒に危害を加えるか分からないこの状況、ここで守らなきゃ漢じゃねぇ!(原因は俺だが…)

しかし正体はばれたくない、そこで鮫氷に電流走る!!

あるアイディアが思いついた俺は校門前からダッシュで駆け出す。

後ろから蟹が「あ!てめぇーフカヒレ逃げんな!!」と聞こえるが気にせず駆ける。





「ちっ、てめぇら何やってやがる!こんな雑魚共に時間かけやがって…もういい!!てめぇらも動くな!!動けばこの女の顔を刺してやる!!」

先程の人質を取っていたモヒカンが僅かなプライドも捨てたのか女生徒の顔にナイフを近づけ脅す。

流石にモヒカン達と戦っていた生徒達もこれにはどうしようもなく抵抗をやめてゆく。

「俺達にこれだけ歯向かったんだ…てめぇらどうなるかわかってんだろうな!?」

「くそ…」

レオが諦め切れそうに無く呟きをもらす。

「レオ…もういい、貴様等!危害を加えるならこの学校の風紀委員である私だけにしろ!他の生徒には手を出すな!!」

乙女さんはこの状況で皆を救うために自らのみで被害を抑えようとする。

「そいつは無理な相談だぁ、俺達BF団に歯向かった愚か者には見せしめが必要だからな?」

「くっ!」

あざ笑うモヒカン、苦渋の表情を浮かべる鉄。

「そこまでだ」

静かで、しかし威圧感を伴う声が響く。

「あぁ?誰だ!俺達にまだ歯向かおうっていう馬鹿はよぉぉぉ!!」

「私だ…」

モヒカン達の前に現れたのは金色の髪をオールバックにした猛禽類のような瞳をした白いジャケットを着た男。

そう!彼こそが聖帝ジョーズである!!

「ひっひぃ!聖帝様!!聖帝様とは知らずご無礼をぉぉどうか、どうか命だけはご勘弁を…」

俺の登場にめっさビビるモヒカン、俺どんだけ恐れられてるんだよ…。

先程人目につかない場所に移動した俺は四次元ポケットから聖帝変身セット一式を取り出し変装して来たのだ!奴等も自らのボスである聖帝には逆らうまい。(鮫氷だとばれない様に必死で目つきを鋭くして声を低く、性格は本物の聖帝サウザー様をリスペクトすることにした)

しかしあまりの出来事に俺の胃がストレスでマッハなので胸ポケットに俺の最大の癒しの源である一枚しかない娘の満面の笑顔の写真を大事に入れてある。(娘がしばらく会えない状況である今は命より大切な宝だ)

「貴様がこいつ等の長か…こんな卑怯なまねしかできんとは貴様の器がしれるというものだな!」

乙女さんが俺に挑発してくる。

そんな怒んないでよ!俺だって本意じゃないんだこいつ等が勝手に暴れてるだけだYO!!

「貴様!聖帝様になんて口の訊き方だ!!」

モヒカンが鈍器のようなもので乙女さんを殴ろうとする。

まずい!

「よい、気にするな」

「しかし聖帝様…」

「私は”よい”と言ったのだ」

「もっ申し訳ございません!!」

土下座するモヒカン、本当に俺何やってこいつ等をここまで従わせたわけ!?酒のせいで記憶が無いのが憎い…。

「貴様がこいつ等の言う様に真にこの街で最強ならばこの様な卑怯なまねをせず私と一対一で闘え!!そして私が勝ったら今すぐこの街から手を引いてもらう、どうした?私のような女一人に臆すのか?」

鉄が更に挑発してくるがこれは俺にとっても渡り船である。

ここで俺が決闘を承諾し乙女さんに負ければこのモヒカンBF団は崩壊して平和な日々が戻るのではないか?と。

「いいだろう、下等な者達に帝王とそれ以外との格の差を見せ付けるのも帝王の役目だ」

そこまで考えた俺は決闘を承諾した。




校庭で対峙する俺と乙女さん。

周りは沈黙と共に固唾を飲んで見守る生徒達とモヒカン。

「正直貴様等のような卑怯者が決闘を受け入れるとは思わなかったぞ」

「言ったであろう?帝王との格を見せると…」

乙女さんはやる気満々、俺は必死でフカヒレだとばれないようにサウザーになりきる。(しかし本当のサウザー様なら人質取った時点で決闘なんかせず皆殺しだろうけどな)

風が吹く。

沈黙が続き一人の生徒があまりの緊張に鞄を落としたがそれが合図となる。
ヒュン!

一瞬二人の姿が消えたかと思うと二人はちょうど対峙していた場所の中心で拳を交えあっていた。

その拳はあまりに速く重い。(ドラゴンボールの殴りあいを思い浮かべてください)

そして消えたかと思うとそこから10mは離れた場所で再び拳を交えあう。

そんなことが何度も繰り返され今もなお闘いは続いている。





正拳突き
                 逆蹴り
                 はさみ突き

     裏拳打ち

鈎突き
                回し蹴り
                           下突き、上げ突き

掌底打ち(熊手打ち)
                膝蹴り
            孤拳(鶴頭)

     一本拳突き
                 跳び蹴り
                                 サミング

地獄突き
                       踵落とし
                                回し打ち

上げ打ち

鉄槌打ち(拳槌打ち)
               突き蹴り
                                手刀打ち

背刀打ち
                 唐竹蹴り      
平拳

               散手(ばらて)

掌底打ち(熊手打ち)
                    二段蹴り
肘打ち(猿臂)、エルボー・バット

   縦拳
                    突き返し蹴り
横拳

ボディ・ブロー
                   サマーソルトキック
     オープン・ハンド・ブロー




ありとあらえる技の応酬が続く。(決して文章稼ぎでは無い)


(しかし乙女さん本気で強いな、流石に十傑集ほどではないけどBF団A級エージェント並みの実力は持ってそうだ…)

俺は指パッチンは封じられているといっても十傑集のチート身体能力があるので闘いながらもいくらか余裕をもって思考することが出来た。

(さて、そろそろいいの一発貰って参った宣言すればこの騒動も終着するだろ)

乙女さんの回し蹴りが俺の首を狙いそれをすんでのところで避けた俺はわざとバランスを崩す演技をする。

「はっ!!」

そこで乙女さんが好機と見計らい全力を込めた正拳突きを俺の胸にかましてきた。
ドガァ!!
   グシャ

ん?グシャ?

俺は勢いのついた正拳突きを受けて吹き飛ばされたがそれよりも今の音が気になり胸に手を当てて音の原因を確認した。(何十トンもある巨大ロボののしかかりにも耐えうる十傑集ボディは今の正拳突き如きでは敗れない…かなり痛かったけどな!!)


するとそこには…。

見るも無残にグシャグシャになった愛娘の写真が…。
プチン

頭の中で何かが切れた音がする。





観衆は決闘の行方をただ見守っていた、自分達では到底この戦いにはついていけないからだ。

長い長い戦いの末バランスを崩した聖帝に鉄 乙女が全力を籠めた正拳突きを放ち吹き飛ばされる。

観衆はここで戦いは終わったと思った、それほどその正拳突きは凄まじい威力を誇っていたのだ。

拳は音を置き去りにし遅れて聞こえてきた音が電車がぶつかったかの様な音をだす。

鉄 乙女の足元は力んだせいかひび割れてさえいる。

聖帝は壁にめり込み胸に手を当てたままピクリとも動かない。

この決着を見た生徒達は歓声を上げ鉄 乙女を称え、モヒカン達は自らのトップが負けたことに信じられない表情で唖然と立ち尽くす。

「惜しいな。あれほどの腕を持ちながら外道に身を堕とすとは…」

戦いは終わったかの様に思われた、鉄 乙女自身も今の一撃で決まったと思っただろう。

しかし…。


「やってくれたな鉄 乙女、俺の命より大事な物ををみごとに打ち砕いてくれたよ」

起き上がる聖帝に動揺する鉄 乙女。

「初めてだよ・・・この俺ををここまで怒らせたおバカさんは…まさかこんな結果になろうとは思ってもいなかった…、ゆ…許さん…絶対に許さんぞ虫ケラが!!!!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!! 覚悟しろ!!!」

いきなり人が変わったかの様に吼える聖帝、その迫力に無意識の内に鉄 乙女は一歩後ずさる。(どれくらい人が変わったかというと聖帝から宇宙の帝王になったぐらいです)

先程の倍以上の速さで乙女に近づく聖帝!

咄嗟にガードする乙女だがガードの上から来た蹴りの衝撃は凄まじく吹き飛ばされた乙女は背後の校舎の壁を突き破り観衆の視界から消えた。

「おっとすまんすまん くっくっく…やはりどうもパワーがありすぎて自分をうまくコントロールできなかったようだ」

瓦礫の中に聖帝は言葉を投げつける。

「お前如きでは俺に勝つことは出来ん!お前と俺には致命的な違いがある。それは‥ 執念だ!!」(娘に対する)


「乙女さん!…くそぉぉぉぉぉ!!」

観客の中からレオ、スバル、村口?が飛び出し乙女を助けようと聖帝ジョーズに襲い掛かる、だが…。

「邪魔だ」
ボゴォ!

「がはぁ!」

三人は一瞬にして打ちのめされ校庭に這い蹲る。

「たった3匹の蟻が恐竜に勝てると思ったのか?」

ガラァ
崩れた壁の中から乙女が傷だらけの格好で出てくる。

「止め…ろ、他の人間には手を出すな…私はまだやれる!貴様に勝ちこの街の平和を取り戻してみせる!!」

それでもなお毅然と立ち上がる彼女は輝いていた。

「いちいち癇にさわるヤローだ!!!!」

だが現実は非情である。

ただでさえ身体能力に差があるというのに乙女の身体はボロボロ、それで戦いになるはずも無く一方的なリンチが始まった。







は!俺は何をしてたんだ!!たしか娘の写真がグシャグシャになったのを見て頭に血が上ったところから記憶が…。

状況を確認するために辺りを見回す俺。

レオ、スバル、村口?は地面にうずくまり生徒達は皆顔を青くしている。

モヒカン達は歓喜し口々に聖帝を称える言葉を放ち勝ち鬨を上げる。

あれ?戦いはどうなった乙女さんは?

「ぐっうぅぅ…」

足元から声がする。

ま さ か

俺は仰向けに倒れるボロボロの乙女さんの胸に足を乗っけていた。






いやぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!

何この状況!!

悪化しとる!悪化してるよ状況が!!

しかも乙女さんをこんなボコボコにして身体の上に足まで乗っけるなんてなんて外道だ俺は!!

おっと!勘違いしないでくれ!!俺はどっちかと言うと乙女さん好きだぞ!!普通なら絶対こんなことしない!!

でも何でこんな状況になってるのぉぉぉぉぉぉぉ!!

これじゃあ絶対に幾多の脳内に響く電波さん達(読者)から批判来るよ!!

死ね!?とか、

消えろ!!とか、

今まで作ってきた俺の素晴らしきイメージがぁぁぁぁ!!

いや!そんなものより今は乙女さんの身体が心配だ!!

乙女さんの身体から足を降ろす俺。

いきなり口調を戻すとフカヒレだとばれるかも知れないのであくまで聖帝の口調で喋る。

「無事か鉄 乙女よ」

ボロボロの彼女が言う。

「自分…でボロボロにしておきな…がらよく言う」

そりゃもっともな話だ。

しかし敵対していた俺がいきなり乙女さんの治療をするのもおかしい、そこで俺は少年誌好敵手作戦を思いついた。

「貴様は私を怨んでいるだろうな…しかし貴様の健闘、素晴らしいものだった…まさかこれほどまでに俺と闘えるとは見事としか言いようが無い」

「なに…を、私は…武術家だ、むしろ女だからと手加減を…されなかったことに感謝してい…るさ」

よし!この流れならイケル!!

「お前達!!」

俺はモヒカン達を呼ぶ。

「俺はこの鉄 乙女の奮闘に敬意を評してこの学園から手を引くことを宣言する!文句のあるものはこの俺に申してみよ!!」

もちろん俺にビビっているモヒカンが文句を言うはずもない。

「そして鉄 乙女の治療をせよ!!俺が命じたのだ!何かおかしなことをしてみろ?すぐに息の根を止めてやろう…」

「「「「了解しました!!」」」」

命令と共にモヒカン達のほとんどが撤退し残る少数が俺と共に鉄の応急処置に当たる。(もちろん変なことはしてないよ?あくまで応急処置なので本格的な治療なんかは専門家に任せるし)

「礼はいわんぞ」

「そんものは求めていない」

応急処置を終えた俺はモヒカンを伴いこの痛い視線から逃れるため校庭を後にした。

「聖帝ジョーズ!!貴様の野望は必ずやこの鉄 乙女が『鉄』の名にかけて阻止してみせる!!」

背後からそんな決意を籠めた声が聞こえたが空耳であって欲しい…。


俺、これからどうしたらいいだよ…誰か教えてくれぇぇぇぇぇぇ!!




あとがき

わぁーお!!

凄いカオスだぜ!!

作者もこんな展開になるとは思わなかったぜ!!

作中でも書いてあるが作者は乙女さんかなり好きだぜ!!

これから乙女さんにはケンシロウポジションで頑張ってもらうことにするぜ!!

乙女さんは更なるパワーアップを果たすぜ!!

神様のツッコミが無い理由と館長が現れない理由、なぜ主人公が暴走したのかの理由も次回で語るつもりだぜ!!

アディオス!!



[8347] 泣きっ面に蜂とマシンガンと核ミサイル    追記 最近スランプだぜ…
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/05/30 19:52
今回終わり方が中途半端です。

実際次の話につなげるための話だと思ってください。

最近スランプ気味です。

感想板に書いたラヴコメ展開ですが一度そういったものを書いたが納得いく出来ではなかったので消して書き直しました。

ゆえに今回ラヴコメ要素は無しです、しかし!!ラヴコメ展開を書くと言ったからにはいずれ書くつもりなのでご安心を。

最後に主人公は娘に会えなくて最近精神がおかしくなっていますが気にしないでやってください、娘が戻ればいつもの彼に戻りますので…。

では色々長くなりましたが本編をどうぞ。

--------------------------------------------------------------------------




やぁ…色々あって疲れた鮫氷 新一だよ…。

前回は酷かった…もの凄く酷かった。

結局なごみんは俺が聖帝モードで校門に到着していた頃にはもう学校の中に入って安全圏にいたのよね。

そりゃ、なごみんだし騒ぎは無視するだろうけど俺の頑張りはなんだったんだ?

ん?あれからどうしたって?モヒカン達に少し命令してから別れてフカヒレモードになって学校へ戻ったよ。

モヒカン達には乙女さんの奮闘を称えてしばらくは大人しくしてろって命令しておいた。

そうすればいずれ館長がモヒカン達を一掃してくれるだろ、俺?もう聖帝になる気は無いよ、そうすれば俺に被害は来ないし。

学校も色々ガヤガヤしてたが段々騒ぎは沈静化しつつあるしね。

よし!気分を一転させて頑張ろう!!俺は世紀末じゃなくラヴコメがしたいんだ!!

え?娘はどーしたって?娘のためにもラヴコメは必要だろ!?娘は「将来の夢はパパのお嫁さん」と言ってくれるが所詮幼い子供の想いでしかない。

実際結婚するようなことは無いだろう、俺も娘に手を出すほど変態じゃないしね。

そうなると娘に必要なものは家族!つまり母親が必要だと思うんだ。

だから俺は娘を愛してくれる彼女をなんとしてもゲットする気だ!

なごみんは家庭的で一度線の内側に入ったものにはとことん甘いから恋人になってくれれば娘も愛してくれると思ったんだけどなぁ~~もうフラグを立てるのは無理か…。

しかたない…もうモブキャラでもいい!!モブキャラと言えど此処はギャルゲーの世界、女性キャラは平均以上の容姿を持っているだろうし…問題は子持ちで世界を超えて出張しまくる俺について来てくれる女性がいるかって事だ…うわぁ、難易度高いわ~。

そんなこんなで心機一転させて学校に戻った俺だがなんか周りの視線が痛い、しかもいつも以上に無視されてる気がする。

何故?







放課後


ハブられてる理由がわかったよ偶然陰口叩いている奴の会話聞いたんだけどどうやら俺が乱闘騒ぎで逃げ出したのが原因らしい。

あの時は乙女さんを助けるためあの場にいた全男子生徒(その中にはあのイガグリすらいた)が闘ったのに俺だけ逃げ出したから俺は今この学校で最も臆病者の屑と認識されているようだ…彼女ゲットの難易度がまた上がった…これなんて無理ゲー?

そして生徒会。

レオ、スバル、乙女さんは怪我のため授業には出なかったが生徒会にはでるようだ、俺の罪悪感を刺激する。

しかも今日の生徒会の議題は「対BF団対策会議」さらに俺が逃げ出したのは生徒会メンバーにも知れ渡っているようでレオやスバル、乙女さんはいつも通り接してくれるが姫からはネチネチ嫌味を言われ発言権は無いに等しい。

たしかにBF団作ったのは酔っ払った俺なんだから人に迷惑掛けまくっているぶんこれ位は耐えるのが当然なんだろうけど正直きつい…。

胃を押さえる俺を無視して話は進む。

「今日の議題は見ての通りよ!私の街で好き勝手してくれた奴等に一泡吹かせてやるわ!!」

「いつからこの街は姫の街に…」

姫の宣言に律儀にツッコミをいれるレオ、だが姫華麗にスルー。

「奴等は何があったのか知らないけれど組織をしばらく活動停止にすると宣言しているわ、反撃するなら今がチャンスよ」

「警察に連絡は?」

さすがスバルさんまともな質問だ。

「駄目ね、奴等警察にまで手を出させないようにしているわ」

「なんだよそりゃ!?警察が手を出せないって…」

蟹が信じられないと声を荒げるが信じられないのは俺も同じだ、何をしたんだ俺?

「信じられないのはわかるけど確かな情報よ、いっそのこと家の私兵を出そうかしら?」

それやったら本当に血を血で洗う争いになりそうで怖いな。

「そうだ!館長は?館長ならなんとかしてくれるはずだ!」

そう!それだよ!!館長が出張ってくれれば全て片付くんだよ!

「その館長なんだけど昨日の夜散歩に出て帰ってきた時には尻を押さえて「く…そ…み…そ…」の言葉を最後に倒れてしまったのよ、今は療養中」

あの館長が療養中!?しかも「くそみそ」?何故だ?何故か頭痛が…決して思い出してはいけない何かが…。

「まさかこれも奴等の仕業!?館長が勝てない相手に勝ち目なんて…」

いやレオ!それはたぶんBF団関係ないから!!

「待って欲しい!!」

そこで乙女さんがはっきりと声を出し皆の注目を集める。

俺さっきから思っているだけで一度も発言してないんだよな…。

「奴等…いや奴、聖帝ジョーズは組織の活動を一時的に停止した、私にはその理由がわかる…」

「本当か乙女さん!?」

スバルさんが驚いて声を上げる。

もちろん俺も驚く、俺の厄介ごとは御免だから活動を停止させたというのを乙女さんは感づいたのか!?

「あぁ、おそらく奴は…私を待っているのだろう…」

ホワット?

「乙女さんを待っている?」

「あぁ、そうだレオ、奴はおそらく私と同じ…好敵手を求めているのだろう、私自身今まで『鉄』の修行を受け敵などいなかった、私は驕っていたのだろうな…街のチンピラのボス如きに『鉄』が負ける筈がないと…しかし奴と闘っている時に私は気づいたのだ、あれこそ…あの闘いこそ私が求める『真の闘い』あれ程心躍る闘いは初めてだった、それを味わうと同時に今までの戦いなど所詮弱者を嬲って粋がっていただけだったと知ったのだ、そしてそれがどれだけつまらない事かも、奴もまた同じだ、奴は私との闘いを素晴らしいものだと言った、それこそ奴もまた好敵手を求めていた証拠!奴は待っているのだ、また私が奴の前に立ちふさがることを、私は強くなる、今よりもずっと!そして奴の好敵手として今度は私が勝ってみせる!!ふふふ、こんなに胸が高鳴るのはいつ以来だろうな…待っていろ!聖帝ジョーズ!!」

うわーい、乙女さんからの熱烈ラヴコールだぜ!…これほど嫌なラヴコールは初めてだ。

てか乙女さん!何その理論!?完全に「俺より強い奴に会いに行く」理論じゃねぇーか!いつからお前はストリートファイターになった!?

「そうか…そういうことか」

「なるほどこの街の征服も奴にとっては己の好敵手を探すための手段だったというわけね、そしてその好敵手候補が見つかったから組織を一時活動停止にさせた…なかなか骨のある男じゃない聖帝ジョーズ」

うわぁ、なんかスバルと姫が納得し始めてるし…こら蟹!今の話が理解できないからって適当に頭を縦に振るな!!

「乙女さん…俺は乙女さんを応援するよ!」

「なんだかわからねーが乙女さんやっちまえ!」

NOoooooooo!!レオまで肯定しちまいやがった!

「わかったわ、正直私の街で好きかってやった落とし前は私がつけたかったけどそこまで言うのならこの件は乙女さんに任せるわ、皆もそれでいいわね!!

「「「「異議なし!!」」」」

俺は結局何も発言しないまま会議は終わった。


        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもなーれ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚


え?大江先生に土永さんよっぴーはどうしたって?大江先生は議題に興味が無いのか寝てたし土永さんはその横で無防備な大江先生の護衛、よっぴーは書記をしていたからちゃんといたよ。



それからどうなったかだって?乙女さんが療養中の館長の所に行ってこの件は自分に任せて欲しいと館長に許可を貰ったんだよ。

これで館長による壊滅フラグは消えた。

乙女さんも修行のため山篭りに出かけた。(出席日数は館長の口利きにより関係ないらしい)

俺がモヒカン共に組織の解散を命じる事もできるだろうがそうすると組織という枠から解き放たれたモヒカンが何をするかわからないのでそれは出来ない、せめてもの責任は取らねば。

今の俺に残されたチャンスはただ一つ、乙女さんが修行を終え戻ってきた時に今度こそ負けて乙女さんに組織を壊滅してもらうしかない。

そんなこんなで俺は乙女さんの修行が終わるまで耐えようと思っていたけどもう限界です…。

だってそうだろ!?俺頑張ってんだよ!!

皆の印象を回復させようと皆が嫌がるトイレ掃除を自分から引き受けたら「女子トイレにカメラ仕込む気だろ?」と更に評価が下がり。

テストでいい点とって見返そうとしたらカンニング扱い。

やってらんねぇよ!!

しかも俺の唯一の癒しの源はこの前の騒動で駄目になったし…。

あぁ、娘に会いたい。

娘を抱っこしたい。

娘の頭撫でたい。

娘の頬ムニムニしたい。

かゆ、うま。





なんか最後の違うけど俺が言いたいことは娘に会いたいってことだぁぁぁぁ!!

でも娘も今頃頑張ってるだろうから俺がこんな弱音を吐くなんて駄目だよな…。



よし!できるできる!!頑張れやれば出来るって!!頑張れ頑張れ!!

修造パワーで元気百倍!!

謎の自己暗示をしつつ今日も生徒会室へ急ぐぜ!!

大丈夫、頑張ればいつかこのフカヒレ生活も報われるさ!!


そんな風に思っていた時期が…俺にもありました…。





「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ人攫いぃぃぃぃぃぃぃ!!」

叫ぶよっぴー、叫ばれる俺。

「誰かぁぁ!!誰かぁぁぁ!!とうとうフカヒレ君がいつかやると思っていたけど幼女を誘拐しようとしてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

そして俺の手元には少女が詰められたトランクケース。

世界はこんな筈じゃなかって事ばかりだぜ銭形のとっつぁん…。



何故こんなことになったのか?少しばかり回想をどーぞ。


よっしゃ!生徒会一番乗りぃぃ!!

まずは皆が来る前にこの部屋をピカピカに掃除してやるぜ!!

それで皆が少しでも見直してくれればいいな…。


掃除を始める俺、そんな中部屋の隅に黒くて立派なトランクが置いてあるのに気づいた。


なんだこのトランク?なんか高級そうだから姫のかな?

こんな所に置いといたら掃除の邪魔だし机の上にでも置いとこう…。


そう思ってトランクを机の上に置く俺。


にしても何が入ってるんだろな?

…やばい、気になる…。

少しだけ、少し見るだけなら…。


思えばこれが間違いだった。

トランクを開けると中には…。


黒いゴスロリ服を着た長い銀髪、幼さと妖艶さが混じる顔立ち。

どう見てもローゼンメイデン第一ドール銀様です、本当にありがとうございました。



何故ぇぇぇぇぇぇぇ!?

ここはつよきす世界だよな?なんでローゼンメイデンがいるんジャイロボール!!

くっ!あまりに驚きすぎて先程から思考がおかしくなってる。

落ち着け、落ち着くんだ俺。

まだ大丈夫まだ慌てるような時間じゃない…。


ふぅ、落ち着いたぜ。

そうだよそんなに驚くことは無い、つまりローゼンとつよきすの世界は同じだったってだけだ、あんな非常識な神がいるんだからそれぐらいあっても不思議じゃない。


それに良く考えればこれは素晴らしい出会いではないのか?

俺は以前なんちゃって水銀党員だったから本物の銀様に会えるのはむしろ光栄だ!!

このゼンマイを巻けば本物の銀様と会話が…。
ゴクリッ

そして俺がゼンマイを手に取ったところで…。
ガチャ

「皆まだ着てないのかなぁ?」

よっぴーが生徒会室にログインしました。

「あ!フカヒレく……ん?」

彼女が見ているのはトランク詰めになった眠るように動かない少女、銀様。

そして銀様を見ていた目線が俺と銀様をいったりきたり。

彼女が何を考えているのかはわかるつもりだ…。

学校で一番の妄想野郎で変態の眼鏡君が大きなトランクに詰められた美少女とワンセット。

さらに俺の手はゼンマイ取るためトランクに手を突っ込んでる。

普通の人が見たら美少女を何らかの薬物で眠らせてトランクに詰め込んでる最中の変態に見えるだろう。

だから俺は勘違いされなように先手を打って言ってやった。

「勘違いするなよよっぴー、俺はただ…」

「ただ…?」

絶対零度の屑を見るような目で問い返してくるよっぴー。

「ただまわそうとしただけなんだ」(ゼンマイを)

「きゃァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

よっぴーの叫び声。

その時頭の中で安西先生が「諦めなさい、もう試合終了ですよ…」と俺に言った気がした…。



そして今現在。

やばい!これ以上騒がれると俺が本当に幼女誘拐犯に仕立て上げられてしまう!!

俺は頭の中がこんがらがった状態でまずよっぴーを止めようと思い浮かんだ。

「騒ぐな!」

よっぴーを叫ばせないように羽交い絞めにして口を塞ぐ。

「むぅぅぅぅぅむぅぅぅ!!」

口を塞がれたよっぴーが暴れまくる。

「大人しくしろ!暴れるんじゃない!!」

段々と抵抗が弱まるよっぴー。

良し!これでよっぴーに事情を説明できる!!

「よーし、いい子だ…じゃあ本題に入るとするか…」

「私のよっぴーに何してんのよこの変態!!」

「ひでぶ!!」

見事なドロップキックで吹き飛ぶ俺。

ドロップキックをかましたのは姫だった。

「大丈夫よっぴー!?あの変態にナニかされた?」

「ううん、でも怖かったよぅ、<本番に入る>とか言ってたから…」

違う!本番じゃなくて本題だ!!

「なんですって!!あの変態よっぴーにナニを入れる気だったの!?」

その用語は不味い、色々不味い、一歩間違えたらXXX板行きだ!!

「それだけじゃないの!私は大丈夫、それよりもあの子を!!」

そう言って指差すよっぴーの指先には銀様。

「この変態!!こんな可愛い子を誘拐してその口封じに目撃者であるよっぴーをも襲うなんて…殺す!!」

ははは、なにこの状況?もう笑いしかでねーよ。

「開き直ったわね、この状況で笑い出すなんて…死になさい!!」

そういって姫は懐から拳銃を出す、って拳銃!?

なぜそんなものを持ってる!?

さすがにそれを食らったらやばい!

咄嗟に近くにあった水銀灯のトランクを閉めて盾にする、ローゼンメイデンのトランクは丈夫だから弾くらいはじけるだろう。

「ちっ!少女を盾にするなんて…この外道!!」

いや、俺も盾にする気はなかったんですよ?俺の中にある戦闘経験が咄嗟に近くにあったものを盾にしただけで…。

しかしこのままじゃ本気でヤバイ、何とか誤解を…。

「姫、あなたはごか…」

「気安く呼ばないで!この性犯罪者!!」

なるほど、もう会話も無理ですか…。

続くにらみ合い、そうしている内にもよっぴーが携帯で呼んだのかレオ、スバル、蟹の仲間内メンバーも集まってきた。

「フカヒレ!そこまで堕ちたか!!」

「乙女さんと館長が動けない今を狙うなんて計画犯罪か…?」

「田舎のお母さんが泣いてるぞ!!」

もう、ゴールしちゃってもいいよね?
ブチ!

俺のストレスが今限界を越え堪忍袋を消滅させた。

「もうなにもかも知ったことかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

俺はトランクを抱き窓ガラスを破りつつ生徒会室から脱出。

まだ見ぬ明日へと逃亡を開始した。

「逃げたぞ!」

「警察に連絡を!!」

「いえ!それより家の私兵を総動員させるわ…あんな性犯罪者を生徒会に加えたのは私のミスなんだから…」

「フカヒレ…何がお前をそこまで外道に変えちまったんだ…」

後ろから色々聞こえるが無視。

聞こえない聞こえない。

あはは、殺せ!殺せよ!惨めな俺をさぁ!!








そして現在、俺は聖帝スタイルで電車に乗り街を出ていた。

聖帝スタイルなのには理由が二つある。

一つ、フカヒレつまり鮫氷 新一が姫の財閥と警察に指名手配を受けマジで追われる立場になったからその変装。

二つ、過去を捨て聖帝として生きることを決めた。

もうつよきす世界とか関係ない、彼女を作るのもはっきり言って無理。

ならばいっそ聖帝として面白おかしく生きることにしたのだ。

それにしても最近神の声聞かないよな…まさか俺に飽きたとかじゃ…もしそうなら世界移動能力が無い今もう娘に会えないってことじゃねぇか!?

いや大丈夫、俺が何か凄い事やらかせば奴も戻ってくるだろう、大丈夫大丈夫。(今現在凄いことになっているがツッコミ不用)

俺は自分を何とか励まし続けていた。

《え~次の駅は冬木~冬木でございます~》

あれ?なんか聞いた事のある地名が聞こえたような?




俺はそれから冬木市でホテルを探しそこにチェックインした。(この地名何処かで聞いたことがあるんだけど何処だっけ?)

今俺の目の前には諸悪の根源銀様のトランク。

何故か持って来てしまったがここまで状況が悪化したのでこれ以上悪化することも無いだろうと今度こそゼンマイを巻く。

ピクリとも動かなかった銀様が目を開けてむくりと起き上がる。

いつもの俺なら生銀様に喜んでいただろうが今の俺はいつもの俺とは違う。

完全な八つ当たりだろうがこいつがいなければ俺の平穏は守られていたのだから。

「あらぁ?あなたが私のゼンマイを巻いた人間?おかしいわね…メイメイ?次の媒介(ミーディアム)は女性じゃなかったかしらぁ?」

紫色の蛍のような物体、人工精霊メイメイがピカピカ光りながら何かを水銀灯に伝える。

「そう、次のミーディアムは霧夜 エリカという人物を選んだんだけどいつの間にか私のトランクをこの人間が持っていたというわけね?」

姫ぇぇぇぇぇ!!生徒会室にトランクがあったのはお前が<まきますか?まきませんか?>の<まきます>に○つけたからかよぉぉぉぉ!!

「まぁ誰でもいいわぁ、どうせミーディアムなんて私たちの糧でしかないのだから…さぁ人間、この指輪にキスをしなさぁい、あなたは私の奴隷になるのよぉ」

以前の俺なら奴隷になったかも知れない、しかし今の俺は違う!!

今の俺は全てを捨て修羅と化した聖帝なのだ!!(やさぐれているともいう)

たとえ電波(読者)や水銀党員に罵られようと俺はこの選択をする!

「だまれ人形風情がぁ!この俺を奴隷にするだと?寝言は寝てから言え!!」

「なんですってぇ?」

水銀灯がキレ気味で反応する。

「俺は聖帝!誰にも従うことはないし頭は下げん!!」

「そう…わかったわぁお馬鹿さん、それじゃあ死になさい!!」

水銀灯の背中の羽が刃のように襲い掛かってくる。

しかし。

「ぬるいわぁぁぁぁ!!」

その全てを拳で迎撃。

「んな!!」

驚く水銀灯の眼前でピタリと止まる拳。

「これでお前は一度死んだな…」

「そんな…お父様に作られた私達ローゼンメイデンが人間如きに…」

呆然とする水銀灯。

「くくく!私に歯向かった罰を与えなければなぁ?」

「っひ!!」

怯える水銀灯。

いいのぅその表情、今までの鬱憤が晴れるようだ。

「さぁ、お楽しみの始まりだ…」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

今確実に電波(読者)からの<主人公死ね!>コールを感じた!!









次の日の朝

「すべてはぁビック・ファイアのために!!」

素晴らしい笑顔で敬礼する銀様の姿がありましたとさ。



いやぁ~やっぱこれ凄いな。

俺の手元にある本、《BF団洗脳術・中級編・これさえ読めばBETAだってBF団信者に!!》









その頃の神


『やっほー、皆久しぶりじゃのぅ、皆大好き神様じゃ!』

『最近わしがいなくて寂しい思いをしているのではないか?そんなわしが今何をしているかというとな…、ミルリーフの行動を監視しているのじゃ!!』

『あっ痛い!石を投げるでない!!決してやましい意味で監視しているわけではないわ!!』

『いやのぅ?始めは気まぐれのつもりで少しヒィッツでは無くミルリーフについていたんじゃがこの娘…凄いんじゃよ』

『あれからゼロ使世界でビックファイアという国を管理していたミルリーフじゃが戦争が起きたんじゃ』

『戦争を起こしたのはロマリアを中心にビックファイア以外の全ての国が手を組みブリミルを崇拝しないビックファイアに宣戦布告、しかしミルリーフ率いる亜人やドラゴン軍団がこれと交戦、ロマリア側は虚無の使い手を旗印に戦ったわけじゃ』

『しかしこれをミルリーフ率いる軍団が撃破、単純に兵力やミルリーフのチート性能で勝ったわけじゃないぞい?』

『幼く見えてもミルリーフには歴代の至竜の知識がある、その知識を使って見事な指揮と策略で勝利を勝ち取ったのじゃ!!』

『それからというものミルリーフは全国統一を果たしたわけじゃが敵対したものにさえ自愛の心で許し旗印であった虚無、ルイズがミルリーフに忠誠を誓いそれに乗じて他の貴族達もミルリーフに従うようになりおった…』

『更にミルリーフは良き政治を行い世界がある程度平和になったところで「もっと頑張ってパパに相応しいお嫁さんになるの!!」と宣言しわしが与えた世界移動の力で世界を渡った…そして今も様々な世界を渡りその世界の混乱を平定しているのじゃ!!』

『最近はそんなミルリーフの活躍を見るのが面白くてのぅ、ヒィッツの活躍を見るのは過去に干渉すればいつでも見れるのでしばらくはミルリーフについてるつもりじゃ!』

『それではまたの!』



あとがき

スランプだぜ…。

本当はもっとぶっ飛んだ展開を書きたいんだぜ!

つよきす編は完全に終わったわけじゃなくまだ少し絡むぜ!!

地名からわかると思うが次回は主人公が銀様と聖杯を手に入れるために聖杯戦争に参加するぜ!!

ミルリーフはこれからも様々な世界の救世主になる予定だぜ!!

次回までにはスランプを治すぜ!!

それではアディオス!!



[8347] 水銀燈強化計画
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/06/02 20:17
前回水銀燈と主人公を聖杯戦争に参加させると言いましたが水銀燈いささか力不足の気がするので今回はまず水銀燈を強化してから次回で聖杯戦争に参加します。

今回銀様以外のローゼンメイデンが出てきますが真紅以外の台詞はほとんど省きます。

なぜならおそらく今回しか登場しないであろう彼女達の台詞を一々書くのが面倒だからです。

他のローゼンメイデン好きの皆さんには申し訳ありませんがしょうがないのです……作者が休みたいから。

更に銀様無双が行われます、その際他のローゼンメイデンの扱いが悪くなりますが広い心で見守ってください。

銀様がありえない技を使われます。

性格壊れ、超展開、ありえない設定など何時もの如く出てきますがスルーでお願いします。

以上がOKな方はどうぞ。

--------------------------------------------------------------





ははは!!皆のもの聖帝ジョーズだ、頭が高い!控えろ!!

と、ジョークはここまでにしよう。

まず皆に残念?な報告だ。



銀様こと水銀燈が壊れた。



いや、物質的な意味ではない、なんというか…性格?

以前BF団の素晴らしさを教えた後ついでに《聖帝ジョーズによるパーフェクト帝王教室》なるものを開き私自らが帝王としての心構えや生き様を教えたのだがその結果…。


Before(以前の銀様)

目的、アリス《究極の少女》になってお父様に会う。

After(帝王の授業を受けた後の銀様)

目的、アリス《究極の女帝》になって世界の頂点に立つ。


この有様だ、ためしに俺が「ローゼンとやらに会うのはもういいのか?」と聞くと…。

「私がぁ?あの変態親父にぃ?ありえないわぁそんなこと、いい年こいてアリス《究極の少女》に会いたいなんて言ってるロリコン親父よぉ?しかも自分で作った娘達を殺し合わせるよなサディスト…吐き気がするわぁ、そうねぇ、もし会うことがあったら私の身体をちゃんと作らなかった罰として生まれてきたことを後悔させてやるわぁ」


今の彼女にとってはローゼンは蛆虫同然らしい、これはいい変化なのだろうか?

それ以外にも以前はアリス《究極の少女》を目指していたため自らの不完全な身体がトラウマであったが今の彼女はアリス《究極の女帝》を目指しているのでそんなことに構っている暇は無いとトラウマを克服。

それどころか今の非力な自分が許せないらしく力を渇望しまくって力を手に入れるためなら何でもする某悪魔も泣き出す男の兄のような思考になった。

それと俺は水銀燈と契約を交わした、あくまでマスターやミーディアムの関係ではなく同じ帝王であらんとする同志、パートナーとしてだ。

これでもなかなかの信頼関係は築けていると思う。

パートナーになった暁に俺からプレゼントした各種乳酸菌入り製品一年分と”アレ”が効いたな。

そんな俺達が今何をしているかというと…。



銀様からの頼みで彼女の過去に決着を付けるため他の姉妹に会いに行く途中だ。

彼女が言うには過去と決別しないとアリス《究極の女帝》にはなれないらしい。

まぁ俺は今現在特にやることが無いから暇つぶしにはちょうどいいイベントなんだがな。


ん?そろそろついたみたいだな。








「これは…!」

鏡から溢れてきた黒い羽、それを見たとき彼女、真紅は姉妹である水銀燈がアリスゲームのため戦いに来たのだと思った。

「ジュン!雛苺!下がって!!」

彼女は自らのミーディアムと姉妹を安全な場所に遠ざけようと指示をする。

だがそれは遅すぎた。

「はぁい、久しぶりねぇ?真紅ぅ」

「水銀燈…何をしに来たの?」

鏡から出てきた水銀燈に真紅は少し違和感を覚えた、以前の水銀燈とは何かが違うのだ。

「そうねぇ、何をしに来たのかと言われればあなたが思っている通りに闘いに来たのよ、もっとも闘う意味は以前とは違うけどぉ」

「闘う意味…?」

「くすくす、これ以上無駄な会話をする気は無いわぁ、私はNのフィールドで待ってる…だからそこまで来なさい、いくらでも仲間を連れてきていいわよぉ?そこで全ての決着をつけましょう?じゃあね真紅ぅ」

言うだけ言って水銀燈は消えてしまった。

真紅には水銀燈の違和感に疑念を隠せずミーディアムであるジュンがギャーギャー何かを訴えているがそれすら耳に入らない。

(水銀燈…全ての決着?どういう意味かしら…)

しかし彼女に逃げるという選択肢は無い、彼女は疑念を抱いたままNのフィールドに急いだ。




「戻ってくるのが早かったな?銀」

俺は戻ってきた銀様に尋ねた。(銀と呼んでいるのは対等な同志としての呼び名である、向こうはこちらをジョーと呼ぶ)

「私がして来たのは宣戦布告…闘いはこれからよぉ」

「そうかお前も帝王を目指すもの…勝てよ…」

俺は原作のかませ犬的な銀様のイメージが拭えず不安になって来てしまった。

「あらぁ?心配してくれてるのかしらぁ?ふふ、大丈夫よぉ、私は以前の私じゃない、私の目指すアリス《究極の女帝》になるためにはこんな所でつまずいていられないわぁ、それに…あなたに貰った”アレ”もあることだし…」

それを聞いて思い出した。

そうだ、”アレ”があるなら万が一にも負けないだろう…最初は”アレ”が銀様に使えるとは思えずギャグで渡したんだけどなぁ…。

「そうか、ならば何も言うまい…帝王に敗北は無いのだからな」






Nのフィールド(真紅との決戦場)


「待ってたわぁ、真紅ぅ」

待ち構える水銀燈に迎えられる真紅。

この場所には水銀燈と真紅の他にも数人の観客がいた。

水銀燈の後ろで仁王立ちする聖帝ジョーズ、真紅について来たジュン、雛苺、蒼星石、翠星石がいる。

「仲間も連れてきていいとは言ったけどずいぶん大勢でくるのねぇ?」

「安心しなさい、誰も手は出さないわ」

「そお、別に全員でかかってきても良かったのに…」

その物言いに他の姉妹達(特に翠星石)が騒ぐが二人はそれを完全に無視して睨み合いを続ける。

「後ろにいる彼…あなたのミーディアムかしら?」

真紅が目線を水銀燈の背後に移して尋ねる。

「ミーディアムではないわ、相棒《パートナー》よ真紅ぅ」

「相棒《パートナー》?」

水銀燈の言葉に更に疑問を浮かべる真紅だがこれ以上質問は出来なかった、…なぜなら…。

「おしゃべりはここまでにしましょう真紅ぅ、そろそろ…決着をつけましょう?」

目の前の水銀燈の目が闘う者のそれになったからだ。

「わかったわ、アリスゲームを始めましょう…水銀燈…」

水銀燈がくすりと笑う。

「アリスゲームねぇ…私が闘うのはそんな下らないもののためじゃないわぁ!!」

吼えながらいつの間にか手にした細身の剣で真紅に切りかかる水銀燈。

「下らない?アリスゲームを下らないと言ったの!?あなたは!!」

アリスゲームを肯定する真紅では無いがあの水銀燈がお父様の決めたルールを否定したことに驚きながら薔薇の花びらで剣を受け止める真紅。

「そうよ!まったくもって下らない!!アリス《究極の少女》になってお父様に会う?馬鹿じゃないのぅ?生きる目的の全てがそれ…本当に以前の私はお馬鹿さんだったわぁ、でももう以前の私じゃない!私の命は私のもの、私の生きる目的…私の人生は私のもの!!私が決めて私のために私は生きる!!もう創造主なんてどうでもいいわぁ!!!」

激しい剣舞を繰り出しながら水銀燈は吼え続ける。

そして真紅は水銀燈の言葉に怒りを覚えた。

「水銀燈…あなたは、あなたはお父様のことをどうでもいいと言うつもり!!」

負けじと吼えて薔薇の津波を作り出し水銀燈を攻撃する真紅、水銀燈は薔薇の津波をひらりと避け距離をとり薄ら笑いを浮かべ馬鹿にするように言った。

「そうねぇ?確かにどうでもいいわけじゃないわね…」

静かに、そう静かにそう言った後水銀燈はこの場にいる全員に聞こえるようにはっきり言った。

「いい年こいてアリス《究極の少女》を求め続ける変態親父なんてこの世のゴミでしかなわぁ、もし会うことがあったらちゃんと汚物は消毒しなくちゃ、そうは思わない?真紅ぅ?」

真紅の頭の中が真っ白に染まりその後にやってきた感情は”怒り”だった。

真紅は怒りに身を任せ声にならない声をあげ薔薇の嵐と共に水銀燈に突撃する。

「お馬鹿さぁん、そんな猪みたいな攻撃で…」

そこまで言って水銀燈は即座に身体を傾け背後から来た何かを避ける。

「っく!」

「水銀燈ぉぉぉぉ!!」

背後から来た何か、それは蒼星石であった。

水銀燈が周りを見るとこの場にいた全ての姉妹達がお父様を侮辱されたことに怒り水銀燈に攻撃をしようとしていた。

「あははははは!!なんてお馬鹿さん達なんでしょうねぇ?あんな変態のなにがいいのかしらぁ?」

「水銀燈!!あなたはもう誇りあるローゼンメイデンなんかじゃ無いわ!ただのジャンクよ!!」

真紅が怒りに燃えミーディアムの力すら使って極大の薔薇の嵐で目の前に迫る!

さすがにそれをくらったらマズイと思ったのか水銀燈が避けようとする…だが!!

突然育った樹木が前を塞ぎ動きが止まった一瞬をつかれ身体を雛苺の蔓で拘束される。

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

真紅が叫びその薔薇の嵐が水銀燈を飲み込み育った樹木にぶつかる。

轟音と共に樹木は折れ粉々に砕け散りそれがどれだけ真紅が力を使ったかを示していた。





静寂、怒りに我を忘れ荒い息をはく彼女達だったが段々と冷静な思考が戻ってくる。

「あなた…あなたは何をしたの!?」

そして真紅が水銀燈の契約者である聖帝ジョーズを睨んで言い放つ。

彼女には水銀燈を自分の持てる全ての力を使って打ち倒したとしても冷静になってみれば信じられなかった。

姉妹の仲で一番お父様に執着していたのは水銀燈だったのだから。

それにいつもとは何処か違う水銀燈、その原因が何かわからない真紅は彼女が相棒といった人物に八つ当たりすることぐらいしか出来なかったのである。

しかしその八つ当たりは正解であった。

「よく私が銀を変えたとわかったな、しかし何をしたと言っても私はただ帝王の生き様を説いただけなのだが…」

「あなたが水銀燈を変えたというの!?」

真紅の瞳に敵意が宿りジョーズ(鮫氷)を見つめる。

「しかし良かったのではないか?私の見る限りでは以前より生き生きとしていた、それに私も娘を持つ身…娘を殺し合わせるような蛆虫は死んだ方がいい…」

先程の怒りがよみがえり水銀燈を殺してしまった憤りもありジョーズに攻撃しようとする真紅。

「おいおい、相手が違うだろう?」

ジョーズが不敵な笑みを浮かべ静かに言うと…。

「その通りよ真紅ぅ?ジョーに挑むのは私を倒してからにしなさぁい」

真紅の後方に浮かぶ水銀燈がいた。

「そんな!あなたは今私の薔薇で…」

「私があの程度でやられると思ったのかしらぁ?…とは言え一対四、すこし本気をだすわ…」

話していた水銀灯が消える。

「なっ!何処にいきやがったですぅ!?」

「ここよぉ」

いつの間にか蒼星石後ろに現れた水銀燈。

「なんだって!」

後ろからいきなり聞こえた声に驚き蒼星石が振り返り…。

「はぁ!!」

水銀灯はアッパーカットで蒼星石を上空に吹き飛ばすとまた消える。

次に現れたのは蒼星石を吹き飛ばした先、そこで吹き飛んできた蒼星石を掴み回転を加えながら地面に叩きつける!!
ドガァ!!

「かはぁ!」

蒼星石は地面にめり込み動かない。

「まず一人ってとこかしらねぇ」

「「「蒼星石!!」」」

悲鳴をあげる真紅達を無視して次は翠星石に狙いをつけて飛翔する水銀燈。

「蒼星石のかたきですぅ!!」

翠星石は庭師の如雨露で水を撒き何本もの樹木を育てその成長を水銀燈に向ける!

「甘いわぁ、ピル○ルより大甘よぉ!!ソニックブームゥ!!」

水銀燈が両腕を振るうと二つの回転する真空波が現れ樹木を切り裂いてゆく!

「そんな!!」

驚く翠星石に詰め寄った水銀燈は一発の蹴りを翠星石に叩き込む、そして怯む翠星石に…。

「百裂脚ぅぅ!!」
ダダダダダダダダダダダァ!!

「きゃぁぁ!」

見えないほどの速さで何十という蹴りを叩き込まれ翠星石は気を失い吹き飛ぶ。

「これで二人目ぇ…」

いつもと違いすぎる水銀燈の動き、瞬く間に蒼星石と翠星石を倒す実力。

どうやってそれだけの力をつけたのか真紅にはわからなかったがこのままでは自分は負けるということは理解できた。

「真紅ぅ?私はまどろっこしいことは嫌いなの、雛苺に供給している力をカットしなさい、私はあなたと決着をつけに来たんだから…一撃、あなたにはもうそんなに力が残ってないでしょうから一撃で決めましょう?互いにもてる最大の技で決着を…どうかしら?」

確かに先程おおきな力を使った真紅にはそれほど力は残っていない、しかし雛苺に渡している力をカットしもう一度ミーディアムの力を使えば自分の最大の一撃は放てるだろう、事実それしか今の水銀燈に勝つ方法は無い、真紅は提案を承諾した。

「わかったわ水銀燈、これが…私の全力全開!!」

真紅の胸のあたりに薔薇が集まり渦を巻いて球状になる、先程の薔薇の嵐に匹敵するほどの力を込めた薔薇を一点に集中させることで力を飛躍的に高める。

これは真紅がジュンの部屋に置いてあった某忍者漫画の技を参考にして思いついた技である、名前は薔薇旋丸(まんまです)

「さすがねぇ真紅、それを受けたら私でも耐えられないわ…でも私は避けないわよぉ、その技を…あなたの全力を真っ向から打ち破って私はようやく私の人生を歩き出せるんだからぁ!!」

水銀燈が両手を重ねそれを腰の辺りに構えると黒い炎のようなもの現れどんどん力を増してゆく。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

真紅がまさに全力を籠めた薔薇の渦を放ちそれは水銀燈に目掛けて高速で突き進む。

そして水銀燈の間の前までそれが迫ったところで水銀燈は溜めていた力を解き放つ!!

「滅ぅぅ!波動ぉぉ拳!!!」

水銀燈が放った黒い炎のような塊のそれは真紅の薔薇の渦と一瞬均衡した後それを燃やしつくし背後にいる真紅を襲った!

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



「さようなら…真紅…」

真紅が気を失う寸前に水銀燈のどこか悲しみを含んだ声が聞こえた気がした…。






その後、うにゅ~とか言って慌ててる雛苺とギャーギャー騒ぐジュンを当て身で気絶させた水銀燈がこちらにやって来た。

「水銀燈よ、奴等のローザミスティカを奪わなくてよいのか?」

そう、水銀燈は彼女達の命ともいえるローザミスティカを奪わなかったのだ。

「ええ、今の私にとってローザミスティカで手に入る力なんてたかが知れているもの…私はあんなちっぽけな力ではなくてもっと大きな力が欲しいのよぉ」

憎まれ口を叩いてはいるが実際のところそこまで徹底的に非情にはなれなかったという事だろう、なんだかんだ言っても銀様は真紅に少しは好意を持っていたはずだからな…ローゼンに会う必要がなくなった今真紅を殺してまでローザミスティカを奪う必要は無いということか…。

「ふっ、そういうことにしておいてやろう…」

「くっ!なにか勘違いしてるんじゃないかしらぁ?」

焦る銀様もなかなかいいのぅ、ん?

「銀よ…服が破れているぞ」

「なんですってぇ?」

銀様が俺が示した先を見るとお腹のあたりが破れ中の黒い球体をさらけ出していた。

「くすくす、やるじゃない真紅ぅ、最後の攻撃…ちゃんと私に届いてたのねぇ」

そう言って笑う銀様はどこか嬉しそうだった。



説明しよう!!

ここまでの先頭で電波(読者)の方々は銀様のありえない技の数々に度肝を抜かれていることだろう…そしてその秘密こそ主人公がプレゼントした”アレ”である!

今銀様は黒い腹部をさらけ出しているが本来銀様に腹部は無い。

では今銀様の腹部の代わりをしている黒い球体とはなんなのか?

それはかつて聖帝ジョーズ状態で酔っ払って壊滅させた組織から奪ったものであった。(酔っ払ってお土産代わりに持ち帰った)

その組織の名はシャドルー 、兵器売買、麻薬取引、誘拐から要人暗殺まで、あらゆる悪に手を染める秘密結社である!

そしてこの物体はシャドルーの兵器開発部門であるS.I.N社で作られた人造人間セスのコア部分”丹田エンジン”である!

また”丹田エンジン”とは、気や波動と呼ばれるエネルギーを練り上げ増幅しまた経絡を通じ全身に巡らす、全世界から収集した格闘家のデータを解析して得た波動を再現しその波動を練り上げることで、それぞれの動きや技を再現できるシャドルーの研究から生まれた究極のエンジンなのだ!!

更に今銀様が使っている”丹田エンジン”は殺意の波動やサイコパワーを再現しようとして陰の力が強まり陰と陽のバランスがとれなくなったことで制御できなくなった失敗作である。

主人公が銀様へ何をプレゼントしようかと適当に四次元ポケットを探っていたらでてきたので銀様の腹部の変わりにギャグで渡したのだが何故か銀様の腹部にフィット、それだけではなく何故か性能を100%引き出せたのだ。

銀様の腹部とはサイズが違うだろ!?とか人形の銀様が波動を再現できるか!?などの疑問はあろうが出来てしまったのだから仕方ない。

今回使った技は以下の通りである。

薔薇の嵐を避けた技と消えた技→ダルシムのヨガテレポート、

蒼星石を倒した技→ザンギエフのスクリューパイルドライバー、

翠星石を倒した技→ガイルのソニックムーブと春麗の百裂脚、

真紅を倒した技→リュウの滅・波動拳


黒い球体はとても美しいとはいえないが今の銀様はアリス《究極の女帝》になるため力を優先しているので美しさを追求するのは自分がそれに見合う力を手に入れてからだと宣言している。

つまり!今の銀様は過去の天才ローゼンと現代の技術の粋を集めて作られた”丹田エンジン”を複合させた”ハイブリット水銀燈”なのである!!

説明終わり!!



俺と銀様は冬木市に帰ろうとNのフィールドを後にしようとすると…。

「これはいけませねぇ」

ウサギの顔を持つ黒いタキシードを着た人物、ラプラスの魔が現れた。

「相手を倒したというのにローザミスティカを奪わないとは…これではアリスゲームになりませんねぇ」

「あらぁ?その長い耳は飾りかしら、私はもうアリスゲームなんてもののために闘う気はないわよぉ」

「そうですか…ではゲームから下りたジャンクにはローザミスティカは必要ありませんねぇ」

ラプラスの魔は威圧感を放ち近づいてくる、水銀燈はそれを迎え撃つため構えようとするが…。

「ここは俺に任せてもらおう」

銀様の前に出る俺。

「おやぁ?ただの糧ごときがでしゃばるなんて身の程を…ぷげりゃ!!」

なんか喋っていたが気にせずダッシュで顔を殴りつける。

今までの俺の鬱憤を晴らす絶好の相手が現れたのだからそれを晴らさない手は無いだろう。

「俺は、お前が謝るまで、殴るのを止めない!!」

「私が何を…ぶぐはぁ!!」

相手に俺に対して謝ることなんて無いし、謝っても殴るの止めるつもりは無いがなんとなく言ってみる。

ずっと俺のターン!!

それから一時間ほど何かを殴り続ける音がNのフィールドに響き続けた。






ラプラスの魔は原型が何かわからなくなっており完全に死んでいる。

「さぁ帰るか!!」

俺は素晴らしい笑顔で少し引いていた銀様と冬木市に帰った。

帰る途中銀様が「まぁ私のために怒ってくれたのは感謝するわぁ」と少し照れながらおっしゃっていたが何故だろう?



あとがき

銀様が超武道家になったぜ!!

いつもどおりぶっ飛び展開だけどこの小説を読んでいる人はそれを承知の上だと思うのでこれからもぶっ飛んで行くぜ!!

銀様はこれからもパワーアップしていく予定だぜ!!

今回ギャグ要素はほとんど無いけど展開がギャグみたいなものだから勘弁して欲しいぜ!!

それではアディオス!!



[8347] 聖帝(女帝)に敗北は無い(のよ)!!
Name: 案山子◆398eeaa9 ID:07e3e5ef
Date: 2009/06/06 21:50
今回主人公と銀様が悪役に見えます。

フェイトキャラの扱いがちょい酷いです。

キャラクターの戦闘力は作者の偏見と独断に満ちていますが突っ込みは無しで。

それでもOKな方はどうぞ。

----------------------------------------------------------------



うむ!私が聖帝ジョーズである!!

この挨拶も飽きたな…。



俺と銀様はあれからホテルに帰って来たわけだがどうも銀様が落ち込んでいる気がする。

やっぱり過去に決着をつけた事に少なからず思うところがあるのだろう…。

そんなわけで銀様の気を紛らわそうと美味い飯でも食いに行こうと街へ繰り出したわけだが…。

「君、ちょっとそこで話を聞こうか?」

警官から職質受けました、そうだよね、銀様見た目どう見ても人形じゃなくて少女だもの…しかもゴスロリ…。

え?警官?ボコった後に金つかませておきました、いつものパターンです。

いつまでもゴスロリじゃまずいな…服でも買ってやるか…。

そんなこんなで服を買って寿司も食べた銀様はなかなかご満悦、ホテルに帰ろうと思ったら!

なんか見覚えのある人影が見えたので注目してみると遠坂 凛がいるじゃありませんか!

そのとき冬木が聖杯戦争の舞台だってことを思い出したよ…でもフェイトステイナイトの内容あんま思い出せないな…最近痴呆が進んでいるのか?

「なに他の女なんかに見とれてるのよぉ!」

なんか銀様に怒られた。

「いやな?この街の名前に何か聞き覚えがあったが奴を見て思い出したのだ」

「なにをよぉ?」

「この街ではもうすぐ聖杯戦争というイベントが起こるのだよ、その戦争は七組の魔術師と英霊…まぁ幽霊だな、それが戦いあって勝ち残った一組が何でも願いが叶う聖杯を手にするというイベントだ」

「それがあの女とどういう関係があるって言うのぉ?」

やけに遠坂に食いつくな銀様、全身真っ赤だし真紅とかぶるのだろうか?

「奴はその参加者だ、隣に聖杯戦争に参加する英霊を連れているからな」

「そんなもの見えないわぁ」

普通は霊態化したら見えないからな…俺は世界のルールに縛られないから見えるし触れるけど。

「姿を隠しているだけだ、お前も帝王として力をつけていけばいずれ見えるようになるだろう」

そこで不機嫌な顔から一転、銀様は不敵な笑みを浮かべる。

「ふーん、まぁいいわぁ、それが本当ならその聖杯はアリス《究極の女帝》になる私にこそふさわしいわねぇ、そうは思わない?」

うむ、だんだんと銀様に帝王としての自信がついてきたようで大変よろしい、俺も何とかして娘に会いたいし聖杯に願えば会えるかも?

「それでこそだ銀よ、そういう自信を持つ者は嫌いではないぞ?」

「……ばかぁ」

あれ?褒めたはずなのにうつむいてしまったぞ?何故か頬が赤いような…。

「ほらぁ!さっさと行くわよぉ!!」

それから銀様に引っ張られるような状態でホテルに連れ戻され作戦会議を行った…。


作者「ここからは以前のようにハイスピードな物語進行を混ぜながら行くぜ!!」



月明かりのみが地面を照らす坂道、そこには冬の妖精のような少女と暴力の権化が存在した。

「ねぇ?お話はお終い?」

少女の名はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

彼女は眼下にいる聖杯戦争の参加者、遠坂 凛と衛宮 士郎と少しの会話を交わし笑いながら死を宣告した。

「やっちゃえバーサーカー!!」

「■■■■■■■■ーーー!!」

雄たけびをあげ襲い掛かるバーサーカー!それを迎撃するのは衛宮 士郎のサーヴァント・セイバー!!

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「■■■■■■ーーー!!」

見えない剣と剣とも呼べない岩ので打ち合う二人のサーヴァント。

しかしその闘いは突如現れた声に一時中断される!!

「へぇ?あれが幽霊?どう見ても生物にしか見えないわねぇ?」

「あぁ、傷をつければ血も流す…生物と変わりはほとんど無い」

白いジャケットを着た鋭い眼光の男と黒いスーツ(聖帝様に買ってもらった服の一つです)を着た小柄な銀髪の少女。

人払いの結界でここに来ることは一般人には出来ない、それゆえにイリヤと凛は彼等を新たなマスターと判断した。

「くっ!こんなときに…」

「バーサーカー!まとめてやっちゃえー!!」

凛は顔を苦渋に歪め、イリヤは自らのバーサーカーに敵は無いと信じておりバーサーカーに新たな命令を出す。

「ふっ、銀よ…でかぶつは俺がやる、お前にはあちらの女騎士を任せたいのだが…いけるか?」

「くす、ジョー?私を誰だと思ってるのぉ?」

「そうだな…愚問だった、では行くぞ!!」

現れた二人組みは二手に別れ男はバーサーカーへ、少女はセイバーに襲い掛かった!


イリヤ視点


信じられなかった、いや信じたくなかった。

新たに現れた二人組み、イリヤが見た限り少女の方はホムンクルスのリズやセラと似た感じがしたのだが二人ともサーヴァントでは無い。

ならば二人のマスターが手を組んでいるのかとも思ったがその二人組みはサーヴァントを呼ぶことも無く生身で私とお兄ちゃんのサーヴァントに襲い掛かってきた。

私のバーサーカーに襲い掛かってきたのは金髪の白いジャケットを着た男の方。

見た感じはただの人間のはず、そう人間のはずなのだ。

それどころか魔力すら感じられない。

なのにその男はサーヴァントに匹敵する速さでバーサーカーに近づきその顔を殴りつける。

そしてバーサーカーは殴り飛ばされその頬に痣が出来ていた。

そう”痣”が出来ていたのだ。

バーサーカーの宝具は《ゴットハンド》。

それはバーサーカーの肉体そのもので十二個の命のストックを持ち生半可な宝具の攻撃でも防ぎ一度受けた攻撃は二度は効かない。

でも彼は私のバーサーカーに魔力も伴わぬただの拳で痣をつけた。

つまり彼の拳は生半可な宝具すら越えるということ。

それが果たして本当に人間であるのだろうか?

「■■■■ーーー!」

バーサーカーがまた雄たけびをあげその男に切りかかる。

そしてそれを避ける男。

「くくく、確かに速く、重い攻撃だ…しかし狂って無茶苦茶に振り回すだけの剣技なら避けることは容易い!!」

男はバーサーカーの剣を潜り抜け鳩尾に拳を叩き込む!

「■■■■■■ーーー!!」

バーサーカーは苦しみ悶える。

ありえない、今の拳は先程となんら変わりない拳だ。

ならば何故《ゴットハンド》が同じ攻撃を遮断できないのか?

「あなたは…あなたはいったいなんなのよ!?」

私は目の前の理不尽な存在が認められなくて叫んでいた。

「俺か?いつもならば十傑集とでも名乗るのだが…今はこう名乗ろう…我が名は聖帝ジョーズ!!この世の頂点に立つ男だ!!」



ジョーズ視点


俺は銀様と二手に別れバーサーカーに突っ込んでゆく。

え?無理?バーサーカーに勝てるわけない?

ふふふ、俺には秘策があるのだ。

いや、俺だからこそ通用するということかな?

俺はバーサーカの顔を全力で殴りつける。

俺の拳で吹き飛ぶバーサーカー。

流石は十傑集の身体能力、サーヴァントを圧倒するほどではないが十分に闘える性能だ。

ん?何故俺がバーサーカーに傷をつけられるかって?

おいおい、忘れたのかいチェリーボーイ?

俺には全てのルールを無視するまさに《神・ルールブレイカー》とも言えるチート能力があるんだぜ?

つまり俺の拳には《ゴットハンド》が通じないのだ!!

《ゴットハンド》が無ければバーサーカーの耐久力などそれほどのものではないと思ったわけだ…ほぼ全裸だしね。

しかしそれでも俺の全力でこれほどのダメージしか受けないとは流石はヘラクレスか…。

「■■■■ーーー!」

おっとまたわけのわからないことを叫びながらバーサーカーが襲い掛かってきたぜ。

しかしただ剣を振り下ろすだけの行動くらい避けるのは十傑集の身体能力なら容易い。

俺はいい気になって余裕を見せる。

「くくく、確かに速く、重い攻撃だ…しかし狂って無茶苦茶に振り回すだけの剣技なら避けることは容易い!!」

俺はバーサーカーの攻撃を潜り抜けて鳩尾を殴りつける。

チッ!

やべぇぇぇぇぇ!!かすった!かすったよバーサーカーの攻撃!!一撃でも食らったら即効致命傷っぽいぞ!?

うん、やはり英霊舐めるのは止めよう、一歩間違えたらあの世いきだ。

「あなたは…あなたはいったいなんなのよ!?」

目の前で幼女が叫ぶ。

ゴメンね幼女、本当は幼女を悲しませたくないんだけど…だけど…だけど!娘に会うためには聖杯が必要なんだよ!!(聖杯が汚染されていることを忘れています)

しかも背後からたまに感じる銀様の視線があるからここはみっともないとこを見せられない。

ゆえに俺はやはり聖帝様をリスペクトして堂々と不敵に名乗る。

「俺か?いつもならば十傑集とでも名乗るのだが…今はこう名乗ろう…我が名は聖帝ジョーズ!!この世の頂点に立つ男だ!!」

やべぇ、俺かっこよくねぇ?

くそう、娘がいたらぜひパパの勇士をみて欲しいのに。

「バーサーカーが負けるわけ無いんだからぁぁ!!」

幼女がバーサーカーを狂わせそれによりバーサーカーの身体能力が全てワンランク上がる。

うおぉぉぉぉぉい!!

今でさえ余裕ぶってるが実はぎりぎりなんだぞ?これはヤバイって!!

「■■■■■■■■ーーー!!」

バーサーカーはいつもどおりわけのわからない雄たけびをあげ襲い掛かってくる!

しかも攻撃が先程より素早く今は避け続けているが正直このままじゃもたない。

しかたない…まだ未完成だがアレを使うか…。

「でかぶつよ!光栄に思え私のこの技で屠られるその身を!!」

俺は腕を横に伸ばしながらバク転を決め背後の電信柱の頂点に飛び移る。

テーレッテー、テテテーテテテー、テレテレッテー。

そんな音楽が何故かあたりに流れる。

「なに?この音楽はなに!?」

慌てる幼女。

「帝王とは前進制圧!ただ敵を圧倒するのみ!!」

そう吼えて俺は腕をクロスし電信柱から飛び出しバーサーカーへ突っ込む!!

「■■■■■■ーーー!!」

叫びながら俺を迎撃するため剣を振り上げるバーサーカー!!

「南斗鳳凰拳奥義・天翔十字鳳ぉぉ!!(見よう見まね)」

空中でクロスした腕を振り切るとバーサーカーの剣が砕けその胸に十字の傷が刻まれる!そして!!

「帝王に敗北は無い」

「■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーー!!」

バーサーカーの背後に降り立った俺が呟くとバーサーカーが爆散した!!

「バーサーカァァァ!!」

悲痛な幼女の叫び、許せ幼女よ…。




説明しよう!!

指パッチンが封じられているジョーズは何か決め技が欲しいとこっそり色々と試していたのだがそんな時電波で「聖帝の技を使って欲しい…」と言う内容が頭に響き、そういえばヒィッツの指パッチンと南斗鳳凰拳の技って同じ真空波だし似てねぇ?と思いつきやってみたらなんかでたのだ!!

なにがでたかわからないし、何故出来たのかもわからないが、「出来ちゃったしいいか」の精神でこの技を習得したのだ!!

そしてこの技を放つ際何故かBGMが流れる…それは神の力でありとあらえる世界のルールを無視できる彼の力でもどうすることもできない絶対の掟なのだ…。

説明終わり!!



「なんで!?なんでバーサーカーが生き返らないのよぉ!!」

喚く幼女。

「教えてやろう!俺の前では宝具、概念武装な塵にも等しい!!俺の攻撃を貴様のバーサーカーのゴットハンドで防げなかったように俺に殺された時点でゴットハンドは発動せずバーサーカーは死んだのだ!!」

「そんな…嘘、嘘よ!!何故あなたがバーサーカーの宝具を知ってるの!?それにバーサーカーが負ける筈…」

幼女は目の前の現実を否定するが俺は真実を教えてやることにする。

実際ここで負ければこの幼女が死ぬようなことはないだろうからここで敗退するほうがこの子のためだろう。(もちろん主人公はイリヤの心臓が聖杯とかいう事を忘れています)

「貴様は敗退したのだ!敗者はこの戦場から去るがいい!!」

「そ…んな」

あまりにショックだったのか気を失う幼女。

うむ、このままこの街から去ってくれれば良かったのだが…こんな所で寝かしておくと色々危ないだろうから連れて帰るか…決して変なことは考えてないぞ!!



凛視点


あぁもう!!今日は最大最悪の日よ!

馬鹿(士郎)は碌に魔術のことも知らないのに聖杯戦争に関わってくる上に召喚したのは最良のセイバーだし!

ランサーに襲われたその日に規格外のバーサーカーが襲ってくるし!

しかもわけのわからない二人組みまで出てきて事態は滅茶苦茶よ!!

「くすくす、あなたの相手は私がすることになったわぁ、よろしくねぇ?」

二人組みの内の少女がいつの間にか剣を持ち馬鹿にした態度でセイバーに襲い掛かる!

数度の打ち合いの末二人は互いに距離をとり睨み合った。

「貴様…魔術師では無くサーヴァントでも無い…何者だ!!」

「相手のことを尋ねる前にまずは自分から自己紹介をするのが先ではなくてぇ?生前はとんだ礼儀知らずだったのねぇ」

あのセイバーと数度でも打ち合うなど普通の人間ではありえない、しかしサーヴァントでは無い…凛は頭の中で少しでもこの状況を理解して戦況を有利に進めようと考えていた。

「まぁいいわぁ、教えてあげる…私の名前は水銀燈、いずれこの世の頂点に立つ女帝の名前よぉ、覚えておきなさぁい?…それまで生きていられればね!!」

地を這うように駆ける少女は鋭い一太刀をセイバーに浴びせるがそれを難なく防ぐセイバー。

「最初はその小柄な姿と存在に驚かせれましたがもう油断はしません…その程度の剣で私に勝てるとは思わないことだ!!」

流石セイバーね見事に切り返して今では完全にセイバーが有利になってる。

さっきから馬鹿(士郎)が小さい少女に剣を向けるセイバーにまた令呪を使おうとしてたけどすぐに首を絞めて阻止したわ。

サーヴァント並に動ける不審人物に戦況を有利にしてどうすんのよ!!

でもあの少女サーヴァントは連れてないわね、って事はもう一人がマスターで彼女は魔術で強化改造された人間って所かしら?

そう思ってもう一人の不審人物を見てみると…。

バーサーカーを殴っていた…生身で…。

どういうこと!?あれどう見ても魔術も使ってないただの人間よね!?

なんでそれがバーサーカーを殴り飛ばしてるの!?

セイバーでさえ傷一つつけられなかったのに!!

「なっ…!」

流石にその様子にはセイバーも戦闘中にも関わらず動揺を隠せないようだ。

その一瞬の動揺をついて水銀燈と名乗った少女はまた距離を取る。

「はぁ~、やっぱり私の素人剣術じゃ駄目ねぇ、…ねぇ騎士さん?ここは一つ休戦してジョーの戦いでも見ない?」

「自分で仕掛けてきて休戦だと!?それにジョー?」

少女は笑いながら持っていた剣を消し両手をふらふらさせている。

「なにもあなたと決着をつけないわけじゃないわよぉ、ジョーっていうのは私のパートナー、あなたもジョーとあの半裸男との戦いが気になってるみたいじゃない?私もジョーの戦いぶりを見たいし…だ・か・らぁ、ジョーと半裸男の戦いが終わるまで見学しましょう?安心なさぁい、向こうの決着がついたらすぐに此方の決着もつけてあげるぅ」

「ふざけるな!!敵の要望など聞けん!!」

セイバーがはっきりと拒絶する。

それで正解よセイバー、バーサーカーが勝てば此方に襲い掛かってきてより事態は悪化するしそれは万が一にもあのジョーと呼ばれた男が勝った場合も同じ…どちらにしても事態は悪化するだけ、今一番ベストなのはバーサーカーをあの男が押さえている間にこの少女を倒して戦場から離脱すること…そうすれば次は作戦を立てられるしアーチャーも傷を治して戦いに参加できる!

「しかたないわねぇ、じゃあ無理やり中断させてあげるわぁ」

そう言うと少女の背中から漆黒の翼が飛び出しその羽が私と士郎に向けて幾つも発射される。
ガガガガガガ!!

私と士郎の足元の地面に突き刺さる羽、地面はコンクリートだというのにそれを突き刺すこの羽を受ければ私はもちろん士郎もひとたまりも無い。

「この翼は数百以上の羽を一度に飛ばせるわぁ、あなたは無事でも数百の羽からマスターは守れないでしょう?」

「卑劣な!!」

水銀燈は憤慨するセイバーに嘲笑を向ける。

「くすくす、卑劣ぅ?負け犬の遠吠えでしかないわねぇ、安心なさいジョーの戦いが終わればそんな雑魚に構わずあなたと一対一で闘ってあげるわぁ」

悔しい、私は足手まといにしかなっていない…その現実が。

セイバーは動けず少女の言うとおり私たちはジョーと呼ばれた男とバーサーカーの戦いを見るしかなかった。



その闘いはやはり私の常識をぶっ壊す破壊力を持っていた。

あのバーサーカーと正面からやりあえる魔力も使わない人間。

しかも彼にはまだ余裕すらありそうだ。

「あなたは…あなたはいったいなんなのよ!?」

イリヤが叫ぶ、当然だろう私だって叫びたい。

「すごいな、鍛えれば人間ってあそこまで強くなれるんだ…」

隣の馬鹿(士郎)は馬鹿なことを言っている。

鍛えただけであんなふうになれるわけ無いでしょ!!

「俺か?いつもならば十傑集とでも名乗るのだが…今はこう名乗ろう…我が名は聖帝ジョーズ!!この世の頂点に立つ男だ!!」

男がイリヤの問いに答え言い放つ。

先程の水銀燈と言う少女も言っていたが聖帝とか女帝とかどういう意味だろう?

その水銀燈はと言えば今の宣言に思うところがあったのかうっとりとした眼差しをジョーズに向けている。

「バーサーカーが負けるわけ無いんだからぁぁ!!」

イリヤがバーサーカーを狂わせる。

嘘!あれでもまだ狂って無かったの!?

バーサーカーは先程以上の動きを見せてどんどんジョーズを追い詰めている。

しかし彼は突然不敵に笑うと叫ぶように言った。

「でかぶつよ!光栄に思え私のこの技で屠られるその身を!!」

そしてバク転で背後の電信柱の頂点に飛び乗る。

なんでバク転でそこまで飛べるのよ!!

テーレッテー、テテテーテテテー、テレテレッテー。

するとあたりに謎の音楽が…何この音楽!?

しかしその音楽など関係ないというふうにジョーズはバーサーカーを見下ろす。

「帝王とは前進制圧!ただ敵を圧倒するのみ!!」

ジョーズは腕をクロスしただけでそのままバーサーカーに飛び掛った。

はっきり言おう、自殺行為にしか見えない…しかし。

「南斗鳳凰拳奥義・天翔十字鳳ぉぉ!!」

彼が叫びながら腕を振るとバーサーカーの剣は砕けその胸に十字の傷が…。

「帝王に敗北は無い」

爆散するバーサーカー。


 私 ( ゚д゚)ポカーン


 セイバー ( ゚д゚)ポカーン


 士郎 ( ゚д゚)ポカーン


 水銀燈 (〃▽〃)うっとり


ありえなぁぁぁぁい!!

何あれ!?本当にあの規格外のバーサーカーを倒しちゃったわよ!?

イリヤは気絶してジョーズに捕まちゃったし!!

「あれって拳法?俺も南斗鳳凰拳ってのを習えばあんな風になれるのかぁ?」

馬鹿(士郎)は馬鹿なこと言ってるし!!

「流石はジョーねぇ、私の帝王としての目標なだけあるわぁ…じゃあこれ以上戦いを引き延ばすとジョーに悪いし…すぐに終わらせてあげる!」

混乱する私たちに水銀燈が襲い掛かってくる。

いち早く混乱から戻ったセイバーが先程と同じように迎撃しようとするが先程とは違い背中の翼が二頭の竜に変わり同時に襲い掛かる。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

しかしセイバーは竜の首を切り落とし返す刃でもう一方の首も切り落とした。

「なかなかやるじゃなぁい」

「私は負けるわけにはいかない!!」

二人の戦いが続くが…。

「銀よいつまで遊んでいる…そろそろ決めろ」

こいつがいる、先程バーサーカーを倒したこの男が片腕に気絶したイリヤを抱えながら言う。

「そうねぇ、じゃああなたの力…使わせてもらうわぁ」

「よい、存分に使え」

力?なんのこと?

疑問に思っていると水銀燈の力が目に見えて増大してゆく。

「さすがはジョーの生命力…そんじょそこらのミーディアムとは次元が違うわぁ」

これは…!魔術の感覚で視てみると二人にパスのようなものが繋がっている!?

あの男から凄い力が少女に流れ…。

「セイバー!危ない!!」

「もう遅いわよぉ!!」

身体に紫のオーラのようなものを纏わせ突っ込む水銀燈!

「な!?」

驚くセイバーを無視しその技は放たれた。

「ナイトメアァァブゥゥスタァァァァァ!!」

水銀灯はセイバーに向けて(前方宙返りのように)低くジャンプしながら空中で両足を連続で振り下ろす、その攻撃をセイバーは見えない剣でガードするがあまりの威力に少し怯んでしまう。

その隙を見逃さず身体に紫のオーラを纏ったまま身体ごと回転し突進、その威力に剣を飛ばされるセイバー。

そして無手になったセイバーを空中へ投げ飛ばした瞬間水銀燈は姿を消す。

「ここがあなたの墓場よぉぉぉぉぉ!!」

セイバーの上空に突如現れた水銀燈は叫びながら急降下してセイバーの腹を両足で踏み潰す!!

「がはぁ!!」

口から血を吐き動かなくなるセイバー。

「アリス《究極の女帝》に敗北はないわぁ」



終わった、もうどうしようも無い。

ここで私の聖杯戦争は終わるのだ…そんな諦めが頭をよぎると。
ドガァ!!

いつの間にか現れたアーチャーが捻れた剣を弓で投擲しジョーズと水銀燈をセイバーから引き放し救出する。

「凛…セイバーとその馬鹿(士郎)を連れて此処から逃げろ…私が残る」

アーチャーが私に言う。

「アーチャー!!あなたはただでさえセイバーから受けた傷で碌に闘えないのよ!?」

「しかし他に方法は無い…凛…命令しろ」

わかっている、わかってしまうそれしか方法が無いことを。

「わかったわ…アーチャー、彼等を足止めして…」

私が暗い表情でアーチャーに言うと彼は不敵に笑った。

「くっ、凛…しかしアレを倒してしまっても問題ないだろう?」

そればもの凄く馬鹿な提案、自らの宝具も思い出せず受けた傷は大きく本来の力も出せない彼があの化け物のようなバーサーカーを倒した男とセイバーを倒した少女の二人組みに勝てるわけが無い。

しかし彼の思いを無駄にしてはいけない…私は彼に笑い返しながら言った。

「ええ、アーチャー!彼等を倒しなさい!!」

私に出来る最後の手段、令呪で彼の力を補強する。

「任せろ…」

私は馬鹿(士郎)にセイバーを担がせその場から逃げ出した…。




おまけ

聖帝ジョーズと水銀燈をフェイトの今現在のステータスを表示します。(身長・体重・属性はめんどくさいので書きません)


聖帝ジョーズ

マスター:無し

真名:鮫氷 新一

性別:漢

筋力:B+

魔力:C-

耐久:B+

幸運:B

俊敏:A

宝具:EX

スキル

フカヒレオーラ
フカヒレスタイルになるととたんに運がE-となり一般人以下の存在に見られる。

宝具

チートボディ EX
神(笑)から与えられた肉体、ありとあらえる特殊効果を打ち消しその上自分でその効果を受けるか受けないか選べる、この力は世界のルールすら無視する。


ハイブリット水銀燈

マスター:一応パートナーとなっているが契約しているため鮫氷 新一

真名:水銀燈

性別:女?(人形のため?がつきます)

筋力:C-(A)

魔力:B+

耐久:C-(A)

幸運:C

俊敏:A-(A++)

宝具:A

スキル

ローゼンメイデン
ローゼンメイデンとしての能力、鏡の世界に入ったり人の夢や精神に介入することが出来る。

契約
契約者から生命力を借り自らの力を格段にパワーアップさせる(上昇した能力は( )の中の能力)
ただしこの能力の上昇率はありえないほどの生命力を持っている主人公だからこそ。

宝具

メイメイ D
人工精霊、水銀燈の命令を聞き様々な雑用をしてくれる、戦闘力はもの凄く低い。

漆黒の翼 D+
意のままに操れる一対の翼、巨大化させたり剣にしたり竜にしたりと用途は様々。

丹田エンジン(黒) A
丹田エンジンの陰の力が強まり過ぎたもの、殺意の波動、気、サイコパワーなどを発生させ操ることが出来る他一度見た技を完全に再現する能力を持つ現代の技術の粋を集めたエンジン…まだまだ謎が多い。



あとがき

主人公が悪役に見えるぜ!!(実際そんな変わらんが…)

今回そんなに物語りは進みませんでしたが次回は一気に物語を進めるつもりだぜ!!

最近ぶっ飛びが足りないぜ!!

今回そんなあとがきに書くことが無いぜ!!

それではアディオス!!


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
5.06392192841