チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[9354]  ネタ!!! 病気外伝(ネギま×オリジナル。)元一般人の生き方の外伝
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/06/06 00:09
前書き

病気。全てがネタ。オリキャラ、原作崩壊をスルー出来ない方は戻ってください。責任持ちませんし取れません。

チョコチョコ増える可能性も無きにしも有らず




[9354] さよセル
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/06/05 23:11
僕は、今もこの地で生きている。彼女と出会って四年
彼が死んでから四年。
彼女たちが居なくなってから三年。

一人はもう会う事も出来ない所に行ってしまった。

三人は世界の裏の闇に紛れてしまった。

彼の事は話しには上がらない。誰もが其処から眼を逸らす。

彼女の噂は聞こえない。居るのかどうかも分からない。

皆、変わらない。僕は変わったのだろうか? 僕自身は変わっていないと思う。
彼女も、変わっていない。外見は変わった。より美しくなったと僕は思う。でも、中身は変わっていない。

僕は知っている。彼女が偶に涙を流しているのを・・・

僕は知っている。彼女が寝言で彼等の名前を呼ぶのを・・・

僕と彼女には約束が有る。一年に一度の約束、誓いなのかも知れない。日本ではない彼の生まれた国で、僕達は毎年報告をする。

『幸せです』

『寂しいです』

と、二つの報告をする。

その訃報が僕達に・・・正確には僕に届いたのは四年前の夏。彼が死んでから一日過ぎた四年前の丁度明後日事だった。












嘘だと思った。

「・・・あははは、もう嫌ですよ高畑先生。冗談も程ほどに・・・」

だってソレは有り得ない。彼はついこの間まで笑ってた。
疲れた眼でタバコを吹かしてた

「・・・本当なんだよ・・・瀬流彦君」

否定して欲しかった。

僕の大事な友達。

僕と彼女を繋いでくれた彼。

彼女にとって父親だった彼。

「なっ・・・んで・・・なんでですか!! アギ君が向かったのはメルディアナでしょう!! なんでそこで・・・そこで・・・彼が・・・アギ君が!!」

殺されなきゃ成らないんだ!!

僕は泣いていたんだろう。夜だというのに、大人だというのに泣きながら帰った。僕の部屋に来ていた小夜ちゃんの事を忘れて・・・
彼女は・・・小夜ちゃんは、僕の話を黙って聞いてくれた
最初は彼との出会いから・・・最後の方は小夜ちゃんも知っている僕と彼との短い話し。
僕は情けない自分を全部垂れ流して、喚いて、彼女が泣いているのに気付くのが遅れた。
僕より彼女の方がショックが大きいのは当たり前の事だった。
彼女は静かに泣いていた。どうして、どうしてと泣いていた。その答えを僕は知らない。知ったのは彼の葬式に出た時だった。
彼の祖父が公表した。彼が創り上げた魔法薬を。
悪魔の呪いを解いた霊薬を・・・

彼は正しく魔法使いだったんだと思う。マギステル・マギではない。御伽噺に出てくるような魔法使いだったんだと思う。
突然現れ、ひっそりと消える。消えた後は誰もが気にしない。ガラスの靴を与えるような魔法使い。

学生時代、彼の教師をしていた魔法使いが言った

「流石は英雄の子だ」

彼の友人だという魔法使いが言った

「あいつは凄い奴だったんだぜ」

嘘だと思った。彼の友人には居そうに無い連中だったっていうのも有るけど・・・メルディアナ魔法学校校長。
ルグリス・スプリングフィールドがそう言った連中を睨みつけていた。
勝手に盛り上がる連中に向けて、ルグリス校長は言い放った

「好い加減にしろ!! 魔法使いの何たるかも理解しきれない小僧共が!!」

解放された魔力に、空間が軋んだ。僕にはそう思えた。

「あの馬鹿孫に貴様等の様な恩人が!! 友人が居ると思うてか!! 死人を侮辱する発現は控えよ!! 貴様等が影で奴をどう思い、なんと言っていたかワシが知らぬと思っておったのか!!」

彼の言葉で、僕の心はスッとした。良かったと思った。あんな目をした人間が彼の友人に居る訳が無い。
そう思った事が正しくて・・・僕は安心した。

彼の葬儀は僕が考えていたモノよりも、ひっそりと行われた。ルグリス校長が殆どの人間を追い出したからっていうのも有るけれど・・・

彼の葬儀に出た人間は、僕でも知っている有名人が多かった。

関西呪術協会・長。近衛詠春

関東魔法協会・理事長。近衛近右衛門

神鳴流・師範。青山鶴子

そして・・・彼の弟。ネギ・スプリングフィールドとその従者達。

エヴァンジェリンさんは、家から出てこない。小夜ちゃんは一度会ったようだけど、その時の彼女は僕にこう言った

「・・・瀬流彦さん・・・・・・永遠って辛いんですね・・・」

その一言で、僕は理解できた。彼女は・・・エヴァンジェリンさんは理解していたんだ。遅かれ早かれ、別れがくるのを・・・

ソレからの一年、僕は出来る限りの有給を使って小夜ちゃんを麻帆良の外へと連れ出した。
彼女には笑っていて欲しかった。幸せで居てほしかった。

次の一年、僕と彼女の仲が悪くなった。原因は僕。僕は良かれと思って彼の事を話さなかった。ソレが原因。
小夜ちゃんが言った

「何で瀬流彦さんまで、忘れようとするんですか!! アギ先生は!! ア・・・ギ先・・・生は・・・友達だったじゃ無いですか・・・」

僕はこの時初めて気が付いた。一番、未練がましい自分の事を・・・彼が死んだのが悲しくて・・・何も出来なかった事が悔しくて・・・
彼の事を忘れようとしていた自分に気付いた。

次の一年。僕達はウェールズの山奥にひっそりと立てられた彼の墓に、本当の意味で向き合った。
そこで泣いてしまった僕は情けないのだろう。でも、恥かしくは無かった。此処に彼が居たのならば、困ったような顔をした後で面倒臭そうにタバコに火を付けてこう言うんだろうなぁと思ったから

『瀬流彦さんだから仕方が無い』

どうやら、僕の記憶に有るアギ君は何処かオカシクなったようだ。そう思った瞬間、涙が止まっていた。悲しみが吹き飛ばされた。

そうだね。僕は僕だから仕方が無い。でも、約束は護るよ。

今思えば、この時の僕は何処か可笑しかったんだと思う。

「小夜ちゃん。結婚しよう。もう少し頑張れば貯金も堪るしさ・・・来年になるけど・・・式を上げよう。」

だって、こんな情けない事を言っちゃったんだ。

「はい・・・待ちます。貴方に出会えるまで数十年も幽霊だったんですから・・・」

でも、こんな僕を彼女は受け入れてくれる。

(御義父さん・・・娘さんを貰います)

『ちゃ~んと幸せにしてねぇ。じゃないとエヴァさんが殺しに行くよ?』

そんな声が、聞こえた様な気がしたんだ。

次の一年も含めてだけど、僕は仕事を増やした。夜の警備にも積極的に出てお金を稼いだ。出来るだけデートも控えて、小夜ちゃんと一緒に部屋でマッタリする事が多くなった。
特に会話も無い時間が有ったけど、僕も小夜ちゃんもその何も無い時間が幸せだった。
時々耳掃除をしてくれると死んでも良いかもと思ってしまうぐらいには幸せだった。
一緒に台所に立った。一緒に部屋で映画を見た。
そうやって過ごした。相変らず、新田先生に怒られる時が有るけど・・・新田先生には良く相談に乗って貰っている。
勿論、明石教授にもだ。

結婚生活に必要な気遣いとかは為になった。そうやって、酒を飲むと二人は寂しそうな顔をして言う

「「・・・何時か娘も・・・」」

出来れば、女の子より男の子の方が欲しいと思う一時だった。

四年という時間は長く、短い。そう感じた。

(幸せだよ、アギ君。僕も小夜ちゃんも・・・でも・・・結婚式に両親が出ない小夜ちゃんは、何処か寂しそうだよ? 僕に小夜ちゃんを泣かすなって言っておきながら・・・コレは無いんじゃないかな?)

堪らず、心の中で愚痴ってしまう。

どうやら、男もマリッジブルーになってしまう様だ

明日は結婚式。今日はもう寝よう。

僕は隣で眠る、愛しい彼女の寝顔を眺めながら電気を消した。






まだ、清い関係だよ? エヴァンジェリンさんが怖いんだもん











【何処か】

「根性ないねぇ~瀬流彦先生も」

「フン!! 結婚する前に小夜に手を出していたら、既に私が八つ裂きにしている!! お前がそんな考えだから小夜があんな馬の骨に!!」

はいはいと言いながら、女性を宥める青年はプヒーと煙を吐き出して言った

「それじゃぁ、行こうか? エヴァさん」

「当たり前だ!! 娘の晴れ舞台に出席しない親が居るか!!」

素直じゃないんだから、もう

青年はそう思った後、グラスにワインを注いで飲み干した

「ちょ?! アギ!! ソレは私が取っておいた最後のビンテージ!!」

「・・・・・・お休みエヴァさん」

「ん、お休み・・・って待たんか!!」

はっはっは。アギ・スプリングフィールドは華麗に逃げるぜ!!










「変わりませんね。お二人は・・・」

「そうそう変わる二人じゃないさ。明日は私達が頑張らないとな、茶々丸?」

「はい。そうですね真名さん。」

主に、農作業を・・・










「ヤッベー。コノ果実酒美味イ」

元・殺戮人形が酒をツマミ飲みしている事に四人が気付くまで後十分











続きは・・・まぁそのうちにね? 今の状況じゃ連投できんて・・・仕事が辛いです







[9354] さよセル【終】
Name: BIN◆c8942e10 ID:4057465b
Date: 2009/06/10 21:00
ザァーっと体に当るシャワーの温水が、私は生きていると教えてくれる。

お風呂に浸かる時は、三十数えてから上がる。私は熱いお風呂の方が好きだから自然にそうなった。
体がジ~ンとする感覚が嬉しくて。そう感じれる事が嬉しくて。
良く、エヴァンジェリンさんに・・・私のもう一人の義母に怒られた。

「もう・・・四年・・・か」

私の義父が亡くなって、それだけの時間が過ぎた。私が今もこうして居られるのはあの二人のおかげで、私が壊れなかったのは瀬流彦さんのおかげ。
偶に、とても悲しくなる。辛くなる。
あの二人はもう居ない。二人が居なくなってから気付いた。私はあの二人と写真も撮ったことがない。
時が過ぎるにしたがって、自分の記憶に有る二人の顔に自身が持てなくなっていく。

本当にこういう顔だっただろうか?

こんな表情で笑っていただろうか?

こんな表情で・・・私を見ていてくれたのだろうか?

怖い。寂しい。辛い。切ない。

そんな時は何時も、そっと瀬流彦さんが抱きしめてくれる。それ以上は何も無い。でも、それだけで私は幸せな気分に成れる。そんな時、私は思う。
私も女の子ではなく。女なんだなぁって・・・
今・・・というより、一年前から私は瀬流彦さんと一緒に住んでいる。
四年前は高校生だった自分が、今や大学生だ。長いようで短い時間、イロイロ有った。
瀬流彦さんと泣いて、笑って、衝突して・・・私達は、昔よりも仲良くなったと思う。

友達から、瀬流彦さんとの仲をからかわれたのは良い思い出だ。そうやって、少しづつ私達は成長しているんだと思う。
初めの出会いは偶然で、ソレを強く結びつけてくれたのは義父で、その結びつきを更に強くしてくれたのは義母だった。
私は、今もあの人達に助けられている。
私は、これからも瀬流彦さんに助けられて生きる。
私は、その分だけ瀬流彦さんを支えて生きる。

だって、明日は結婚式なんだから。











結婚式は、生憎と雨だった。

周りの人達は残念だと言う。でも、そんな僕に小夜ちゃんが言う

「エヴァンジェリンさんが泣いているのかも知れないですね」

「ぷっ・・・小夜ちゃん、流石にそれは・・・」

出来るかもしれないけど・・・

純白のドレスがとても眩しい。身内贔屓になるんだろうけど、小夜ちゃんがこの世界で一番綺麗だと、声を大にして叫びたい。
幸せだ。僕は信じられないくらいに幸せだ。
結婚式を挙げる教会は、シスター・シャークティが住む協会。僕も小夜ちゃんも一神教の信徒じゃないけれど。
シスター・シャークティは笑顔で言ってくれた

「女の子の一生に一度の夢!! 拒否など出来ません!!」

まぁ、日本ではそんな感じだろうけどね。でも、良かった。
僕は余り似合っていないけど、小夜ちゃんが綺麗だから・・・でも、残念だ。
この幸せは、分け合えるモノだった。あの二人と・・・

「瀬流彦さん・・・私、幸せです。たぶん・・・お義父さんも・・・お・・・義父・・・さんも・・・見てると・・・思い・・・ます」

「・・・うん。」

僕は笑った。小夜ちゃんも笑った。意外とコレはアギ君が泣いているのかもね

「瀬流彦君、主役が居ないと結婚式が始められないだろ? 早くしなさい。」

「はい、新田先生」




協会に、凛とした女性の声が響く

『汝、健やかなる時も、病める時も、豊かなる時も、貧しき時も、この女性を愛し、敬い、慰め、助け、その命の限り、かたく節操を守る事を誓いますか』

僕も彼女も、答えた言葉Yes。

生憎の雨模様だけど、こんな結婚式もロマンが在るのではないだろうかと思ってしまう僕は、相当ヤられているんだと思った

外で、大きな雷が鳴った。折角の結婚式なのに・・・

そう思った瞬間・・・僕達を含め、結婚式に参加していた人間は絶句した。

風が止んだ。雨が止んだ。雲が消えて、太陽が顔を出した。

「魔法みたいだ」

誰かが言った。

当たり前だ、コレは魔力に因るものだ。僕は小夜ちゃんをせに庇い、教会の扉をみた。

途轍もなく大きな魔力を複数感じる。ドノ魔力も大きすぎる。今、出張に出ている高畑先生でも敵わないだろう。

そして、扉が開かれると其処には・・・

「え? あっ・・・」

「ほ、本当に?」

「何故彼女が此処に?!」

僕の結婚式には多くの魔法使いや魔法生徒も参加している。周囲を見渡せば、其処には裏の関係者しか居なかった。
高度過ぎる結界術。僕では絶対にマネ出来ない


「フン・・・大きくなったな、小夜。」

「エ・・・お義母さん!!」

あの・・・小夜ちゃん? 一応、君の事は秘密に成ってるんだよ?

「心配いらん。コイツは私の血筋(と成っている)大昔に袂を分かった関係のな・・・強ち間違いでもない(大嘘)」

それなら、良いんだけど・・・

「フン、ケツの穴の小さい男だな。貴様は」

そ、そんな事は!!

「まぁ、良い。小夜、私からの結婚祝いだ。その目に焼き付けろ?」

エヴァンジェリンさんが指を鳴らす。それから数秒経つと、世界が輝いた。
周りのどよめきすら歓声に変わる。小夜ちゃんも涙目だ。白く輝く景色の中で、黒いドレスを身に纏い、黄金の髪を揺らしながらエヴァンジェリンさんが言う

「それなりに苦労したぞ? ここら一帯の雨雲を凍結させるのは」

大魔法使い・エヴァンジェリン。彼女は、小さい・・・本当に小さい氷の破片が反射する光の世界でそう笑い

「達者でな・・・小夜」

そう言って、姿を消した。

小夜ちゃんは泣いていなかった。笑っていた。本当に笑っていた。輝く世界の中で笑う彼女は美しくて・・・何処か儚げでいて、綺麗だった。

「瀬流彦さん?」

声を掛けられただけで、緊張してしまう。緊張してしまうのに・・・僕は口を開いていた

「小夜さん。僕は、僕の全てを持って、貴女と幸せに成る事を誓います」

「はい・・・私も、誓います。義母の名に賭けて・・・」

シスターの事なんてどうでも良かった。神様の祝福なんて要らない。なぜなら・・・

「良く言ったぞ瀬流彦君!!」

「絶対に離すなよ!!」

新田先生、飛鳥教授といった先達や

「悔しいけど・・・幸せに成りなさいよ!!」

「嫁さんは絶対に泣かすなよ!!」

葛葉さんや、ガンドルフィーニさんという同僚

「奥さんの料理に飽きが来ないように僕の食べ歩きにつき合わせてあげよう!!」

弐集院先生の様な友人と・・・

闇の福音に祝福されたのだから




















結婚式の後は、何処でも同じな飲み会。その中から一人、誰にも気付かれずに外に出る。
変装するのは意外と簡単だが、その人の様に振舞うのは意外な程に難しい。
それでも、二人の晴れ姿を見れたのは良かったと思う。
氷が解けないように微調整をアモン・ラーに頼んだりと大変だったが、観に来てよかった。
本当に・・・良かった。

でも、最後の最後でシスターを・・・というか神への誓いを無視するのは・・・

「まぁ、良いか。瀬流彦さんだから仕方が無い」

時々、見守ってあげよう。

新田と呼ばれていた教師の仮面を捨て、幻術を解いた青年は煙を揺らしながら振り返り言った

「結婚おめでとう。二人とも」

そう言って、振り向くと其処には二人が居た。なぜ? と思った。だが、直ぐに原因に気付いた。

(流石に四年も経てば忘れてると思ったんだけどな~)

「薬草、変えてないんだね。アギ君」

「フフ、大丈夫ですよ。私たち以外は誰も気付きません」

「ハハハ・・・うん、まぁ、黙っていてくれると嬉しいかな? 今更、戦争とかしたくないし」

新田に変装し、すり替わっていたアギ・スプリングフィールドは笑いながら二人に言った。

「僕は何も聞かないよ。アギ君にはアギ君の理由が在ると思うから、君がそういう人間だとは決断を迫られた時には理解していたから・・・だから、ありがとう」

「・・・・・・・・・」

瀬流彦は頭を下げる。小夜も続いて頭を下げる

「アギ君なりに悩んだと思う。何かを曲げたんだと思う。自分の事を死んだ事にしてまで世界から消えたんだから・・・・・・本当にありがとう。お義父さん」

「べ、別に其処まで悩んでないからね。でも・・・幸せにね」

アギはそう言うと、急いで姿を消した。後に残るは静かな世界。でも、その世界で二人は笑っていた。
嬉しいと感情の篭った笑いだった

「泣いてたね?」

「泣いてました・・・」

瀬流彦は、ふと思い出したかのように呟いた。

「エヴァンジェリンさんも・・・彼に会えたら良いね」

意外な事に、小夜は笑いながら答えた

「瀬流彦さん。実は式中にお義母さんから聞いたんですけどね」


小夜の答えを聞いて、瀬流彦は笑う。

世界が騙されたと良いながら











おまけ

エヴァギ

「エヴァさん、目が真っ赤だよ?」

「う、五月蝿い!! 貴様だって涙の後が残ってるぞ!!」

お互いがお互いの顔を見て、沈黙する。最初に言葉を紡いだのエヴァンジェリン

「綺麗だったな」

「うん。綺麗だった」

「もう、大人に成ったんだな・・・」

「・・・そう・・・だね」

シンミリとし始める空気に、アギはシマッタと思ったが。コレはコレで良いモノだとも思った。

「私も着たいな・・・」

「うん。そうだ・・・うぇ?!」

彼等の明日は、毎日が愉快なのかもしれない。



【終り】

短いのはごめんなさい。
さよセル終り。次からは一話完結のをタマ~ニ、出すかも知れないかも。
それでは、おやすみー


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.0040500164032