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[9445] リリカルなのは(仮)(現実オリ主転生モノ)【習作】修正+2話投稿
Name: 笹錦◆50bbc20e ID:c89ab9a1
Date: 2009/06/11 23:27
ここの作品を読んでいて自分も書きたくなり投稿しました。
つたない文章かつ短いですがどうぞお楽しみください。
感想、ご教授などもらえたらうれしいです。








[a prologe]


暗い室内、存在する光源は機械が放つ青白い光やチカチカと点滅を繰り返す赤い光位しかない。

その片隅で一人の老科学者がコポコポと音を放つ生体ポッドの光を浴びながらコンソール画面に向かいなにやら打ち込んでいる。

作業が終わったのか、生体ポッドに起動タイマーをセットする。

そしてポッド側部の収納スペースに小型簡易バッテリーを接続しタイマーを起動させポッドを転送した。



「コレで管理局が来ても我が作品は追えまい。突入まであと二十分ほどか。」


そう言いながら施設の自爆機能コンソールを起動させる。


「もしわしが死に朽ち果てようと我が作品は生きながらえる。カウントスタート」


その言葉に反応し映った数字は20秒、カウントが始まった。

起動を確認した老科学者は自らも転送魔法を使い姿を消した。

二十秒後、施設は爆発しそこに存在していた証拠を跡形も無く消し去った。







そしてその頃とある世界である一人の男が建設現場の崩落事故に巻き込まれ死亡した。



[9445] 第一話
Name: 笹錦◆50bbc20e ID:c89ab9a1
Date: 2009/06/11 23:31
第一話「転生/目覚め」




………ザザザザザ………


(……うルサいナ、neれないジャなイカ……)


………ザザザザザ………ズズズズズズ………ゴゴゴゴゴゴゴ………


「…うう?」


目が覚める、目を開けて最初に見えたのは工場の中のような廃墟。


「…何で…こんなとこに…?」


そして見渡してみて気付く。

自分が裸であり、アニメやSFと言ったジャンルの映画や漫画でしか見たことが無い機械、いわゆる『生体ポッド』の中にいる事を。

こんな物があるということは科学技術がかなり発達しているらしい。

想像していたモノよりも結構広く、足元や体は濡れているのに内容液が入っていないことを考えると、
すでに中の液体は排出されており、扉もロックが外れ、外に出る事が出来るようだ。

しかし、どうしてこんなとこに居るのだろう?という疑問が出てくる。


「考えても仕方ない、とりあえず何か着る物探すか」


そしてポッドの扉を開け、床に降り立つ。

そこで気付いた、自分の背が縮んでいる事に。

周りの感じと雑学から大体120cm前後6才~7才位の身長と判断できる。

どうなっているのかと悩む、そしてとある仮説に行き着いた。


「もしかして俺、転生人?」


そう、転生人。

死んで転生するも前世の記憶が流入しちゃった人。

SSやら二次創作ではテンプレ的設定のアレ。

しかし自分には死ぬようなことはしていない。

したのかもしれないが記憶に無い。

だが今はそれがどうしたというのだ。

今はここがどこで、今がいつで、自分が生きる事を考えねば成らない。


「しかしその前に服か何かがほしいな、出来れば情報もほしいところだな」


そう言いながらこの廃墟の中を探す事にする。

見渡してみればここは机が配置してあり何かの作業部屋らしい。

壁や天井の具合から建物が崩れるという心配はしなくてよさそうだった。







しばらく歩いてみてわかったのは、この建物は工場というより研究所やラボといった感じの施設のようだった。

歩いていて最初に見つけたロッカールームらしき部屋、中にはロッカーが並んでいる。

その内の一つをあける。

軍人が所属していたのか、そのロッカーの中にはカーゴパンツやタクティカルブーツが入っていた。

いくつものロッカーを開け、自分のサイズに合うものを選んでいく。

中には服のほかにバックパックや生活用品が残っているものもあった。

バックパックは自分に合うサイズの服や使いそうな生活用品を入れるのに使う事にした。

ついでに軍の装備品だったのかナイフもいくつか置いてあったので好みのモノを2本持っていく事にした。

そしてロッカールームを出ようとしたときにまだ開けてないロッカーを見つけた。

そのロッカーを開けると黒い薄手のオーバーコートに類される丈の長いジャケット入っていたので防寒着として持って行く。



ロッカールームを出てしばらく歩くと廊下の壁に鏡が設置してあった。

そういえばまだ自分の姿を確認してないなと思い、鏡に映してみる。

そこには黒瞳黒髪の日系と思われる姿が映っていた。

着ている服もおかしくはなさそうだ。

金髪みたいに想像に写される外人のような姿になっているかと思っていたが、あまり変わりなくて安心する。

この姿から仮説の転生したというのは確実のモノようだ。

しかし今の記憶は前世、つまりは魂に刻まれた記憶である。

もしかして記憶を思い出そうとすれば、体・肉体側の記憶がよみがえるかもしれないと思い何かしら考えてみる。

世界の常識、いわゆる『年号や国名』といったそれらを考えると日本の事に雑じってなにやら浮かんできた。

年号、新暦63年。

国名、ミッドチルダ、ベルカ、管理世界、管理外世界。


………どっかで聞いたことある…な………みっどちるだ?


「えっと…リリなの世界…?」


体側の記憶によればここはアニメリリカルなのはの世界らしい。

しかもアニメよりも早い時期に来ているみたいだ

確かアニメが始まるのが65年だったはずだから2年早い

そうするとスバルやギンガはまだ保護されていないはず

だがその前に体や素性の方の記憶を出さなくては

そして、自分は誰なのかを考える。



はじめはうまくいかなかったが、考えを絞ると思い出しやすいことがわかった。


「名前…な、まえ…」


名前、白沢 玲治 / ――――。


「こっちの名前が・・・無い?」


「次は年齢…ねん、れ、い…」


年齢、21才 / 6才。


「やはり、こん位か。」


「最後は人種…かな?」


人種、日本人 / 戦闘機人。


「…えっと…なんだか危ないイメージが…戦闘……機人……?」


「だから……こんな…廃墟……だったのか、なるほど。なら、名前が無いのも・・・」


「じゃあ、ISとかは…」


IS、『不可視の幻影』…インビシビリティ・ビジョン…

…高性能ステルス、あらゆる感知魔法・感知機能に反応を示さず、姿を消す事が出来る。

…また付随で近接格闘とナイフ暗殺術を習得済



「不可視の幻影…また厨二病な能力だな。それに近接格闘に暗殺術まで…使う機会なんてそうそう無いだろ…?」


「なんか疲れた…戻って今日はもう寝よう…出口は明日探そう。」


そうして来た道を戻り元の部屋で眠った。




次回「密入国/ミッドチルダ」



今回はここまで。
これからは2話分のストックを溜めて投稿しようと思います。



[9445] 第二話
Name: 笹錦◆50bbc20e ID:c89ab9a1
Date: 2009/06/11 23:34


第二話「密入国/ミッドチルダ」




翌日、出口を見つけるために施設の見取り図を確認しに建物を探しまわっていた。

まだ入ってない部屋に入り、残されている紙媒体を物色する。それを繰り返している。


「はぁ、ここで28部屋目。今まで見つけたのは研究資料らしきレポートばかり。文字が英語に酷似してて助かった。」


そういいながら扉を開ける。

するとそこは今までの部屋と違い所長や幹部クラスといった感じのするの部屋だった。

ここなら何か情報があると踏んで物色を開始する。

見渡すと一番奥にデカイ机があり、壁側に本棚が二、三個連なって設置してあった。

まず一番でかい机の下段の引き出しを開ける。

その中には研究資料のファイルが2・3冊残っているだけで有益なものは無いと判断する。

次に、中段の引き出しを開けた。

中には封筒の束と紺色のリングケースが入っていた。

封筒の束は何も書かれておらず未使用であるようだった。

次にリングケースを開ける、中にはエメラルドと思われる宝石の付いたリングが入っていた。

リングの方は後々売ることも出来るので持っていく。

最後に上段の引き出しをすべて開けた。

右の引き出しは中にPDAのような情報端末が入っていた。

しかし電源が入らない、充電式で動くようだがバッテリーが空の様だった。

後々を考えれば持っていれば使えると考えバックパックに入れた。

左の引き出しにはレポートの紙束と穴の開いた小さい長方形の金属板(2cm×9cm位)が木の箱に収まっていた。


「何だコレ?」


感じからするとまるで丁重品の扱いだ。

しかし見た目は加工途中の金属板。


「加工途中の鉄板?ナイフでも作ってたのか?」


そうつぶやきながらレポートに目を通す。

どうやらこの金属板はベルカ式のアームドデバイスのようだった。

しかしレポートを見るに製作途中で投げ出され待機状態のみの代物らしい

デバイスが作れるようになればコレに組み込むだけで使えるようになる。

そう思い、鉄板を木箱ごとつかみレポートと一緒にバックパックに入れる。

ついでに引き出しをはずしてみる。

すると裏側にふくらみを持った封筒が落ちていた。

中を確認する。中には紙幣の束、日本で言う百万円くらいの厚さがある。

ここはすでに廃棄された施設、誰も困らないよな…?、と思い封筒ごと札束を持って部屋を出る。

そして他の部屋を回りに行く。

その後はやはり研究資料しかない部屋が数回続いた。




そして進むうちになにやら雰囲気の違う部屋に着いた。

機械が並び実験室の様でもある。


「はぁ、この部屋は物々しい機械が並んでるな。デバイサーの部屋か?」


しかし並んでいる機械の殆どが壊されている。

めぼしい物が在りそうなのはダンボールに入ったデバイスのパーツらしきガラクタの山や壁に取り付けてある本棚の本やファイル位だ。

ガラクタは後に回し、まずは本棚に目を向ける。

すると、見慣れた文字が飛び込んできた。

字は汚いが日本語で書かれているファイルが置いてあった。

そのファイルを手に取る。

そして確認するようにタイトルを読み上げる。


「えっと、タイトルは…『誰でも簡単!!デバイス製作』?」


どうやらここにいた日本人が自前で作った自作デバイスの入門書らしかった。

表紙を開き、そして目次に目を通す。

項目は大きく分けて二つ、ミッド式かベルカ式か。

他のページを見ると図解まで入っていて十分使えそうだった。

さっきのデバイスを完成させるためにバックパックへ入れておく。

部屋を出る際にファイルを参考にしながらガラクタの山からパーツを数点持ち出し部屋を後にした。




殆どの部屋を回り、ようやく廊下で壁に掛かっていた見取り図を発見する。

見取り図によると、どうやら出口はここから20メートル先の階段を上がってすぐの廊下を抜けたとこに在るらしい。

見取り図を覚え出口へ向かう。



しかしそこに待ち構えてたのはシャッターという壁だった。

開けられない事実に落胆していると外から話し声が聞こえてきた。

耳を澄ます、するとはっきり聞こえてきた。

なにやら管理局がここを包囲していてもうすぐ突入するらしい。

ここはおとなしくISで姿を隠しミッドチルダまで運んでもらう事にする。



入ってきた隊員に紛れ輸送ヘリに乗り込む。

隊員たちの話によるとここは管理外世界76番世界。

その廃プラントに俺はいたらしい。




しかしこうもすんなりと転送ポートまで抜けてしまった。

付いたのは次元航行艦船の中、ミッドまでは本局を通しても20時間ほどで着くみたいなことを聞いた。

なら、本局に着くまで寝るとしようかね。



倉庫の荷物の影に隠れ寝ることにした。



次回「拠点/エルセア」



あとがき
感想ありがとうございます。
全体的に間隔を空けてみました。
読みにくいなどあったら戻します。
それではコレにて。


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