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[9519] 【ネタ・NARUTO】 うさぎとひよこの任務報告書
Name: なんかめし◆3be66841 ID:8ffa6cb7
Date: 2009/06/12 22:28


今大きな木の枝に立っている人影がある。普通に地面に立っているのだが場所が場所だ。
マンションで3階か4階ぐらいの高さの枝に立っているのは普通の人間にはできないことである。
ましてや1人以外の3人は枝に逆さに足をくっ付けながらババ抜きをしている。


「先輩、今任務中ですよー。
 お願いですから影分身2人と一緒にトランプとか止めて下さーい。
 ほーらカカシさんがこっち睨んでいますって、本当で止めて下さーい」


棒読みだが間延びしていて、無気力な声がヒヨコの仮面を被っている男から発せられた。
本心からそう思っていないことは互いに承知しているのか、
声をかけられたトランプをしている兎のような仮面を被っている女はヒヨコ仮面の男が見ていた場所を一瞥するだけでババ抜きを続けていた。

視線の先には白髪の男、ピンクの髪の毛の少女、黒髪の少年と金髪の少年がいた。
兎仮面の女は白髪の男と目が合った気がしたが気にせずにトランプに視線を戻した。
影分身2人は個性を出すためか変化の術を使いへのへのもへじの顔になっている。
その見えているか見えていないかわからない『の』の瞳で呆れた様に白髪の男を見て手を振っている。
2人と影分身2人のはるか遠く(だが、互いに最低限視認できる距離)にいる、
白髪の男は影分身が手を振っているのを無視して近くにいる子供3人に視線を戻していた。
へのへのもへじの影分身達は少しの間ブーイングをしたがその間もババ抜きをしている手を休めてはいなかった。


「任務たってナルト君とサスケ君の2人を監視するだけでしょ?
 大丈夫大丈夫、カカシ先輩がいるし君もいるしそんな中で2人をどうにかできる奴がきたら私太刀打ちできないし。
 いざって時はサクラちゃんを盾にしてでも2人は逃がすよ。
 いまや希少種うちはと腹に九尾飼っている四代目の遺児の盾になって逃げる時間稼ぐ事で里に立派に貢献できるんだから、
 今まで里の恩恵を受けてきたサクラちゃんも命張ってくれるさ」


声をかけた人間もトランプをしている3人も仮面を被っているから表情は分からない。
だが、ヒヨコ仮面の男は兎仮面の女から若干の本気を感じていた。


「監視じゃなくて護衛任務でしょー。
 後生ですからー止めてくださーい。それに、太刀打ちできない前提で話ししちゃ駄目でしょー。
 確かにあのメンバーだったら盾にするには春野サクラが適任ですが、
 カカシさんの睨みに殺気が混じってきていますからー本当に止めて下さーい。
 カカシさんが仲間大好き人間だって先輩が言っていたんじゃないですかー」


本気を感じてもたいして本気で対応しないヒヨコ仮面の男。
その口調は間延びしている分相手を馬鹿にしているように聞こえる。
馬鹿にしている対象が兎仮面の女かはたけカカシかは分からないが、
そんなことも気にせず兎仮面の女は「げっ、ババがきた」と
暢気に呟き兎仮面の女を相手している影分身の1人はもうあがっていてもう1人の影分身と一騎打ちになっている。


「大丈夫大丈夫、聞こえてないって。(……たぶん)
 仲間の範囲に私達もはいっているでしょ。(……きっと木の葉の忍者だし同じ釜の飯食べた仲だし私は大丈夫でしょう恐らく)
 どんなに私達が変な発言してもそれぐらいで仲間殺しするような人じゃないよハイリスクローリターンだしね。
 それにしてもこの問題は君が結界貼れば万々歳で終わるんだけどな」
「副音声が不安をもろに煽りますが先輩のためにチャクラ使いたくありません」


ヒヨコ仮面の男は間延びした声ではなく聞くからに真剣な声色で言い放った。
ちなみにその時兎仮面の女とへのへのもへじの影分身は高速でババ抜きをしていた。
あがってしまい暇な影分身はそれをみて楽しそうに手を叩いている。


「どきっぱり言うねぇ。さっきまで気だるげに話していたのに急にマジな声出すし……そんなに嫌か」
「イヤっすよー。めっちゃイヤっすよー。まーじイヤっすよー」
「お前なんてカカシ先輩の雷切に貫かれてしまえ。テンゾウ先輩に恐い顔されてしまえ」
「どちらかというと恐い顔のほうがイヤっすねー」
「さすが、痛みに慣れざるおえないマゾ職種忍者。普段から怪我はよくするからあえて肉体的苦痛より精神的苦痛を選ぶか」
「サドもいるからSM職種忍者だと思いまーす」


いつの間にかババ抜きは終わったのかトランプを仕舞い、あやとりをはじめていた兎仮面の女と
相変わらず間延びした声を出しながらカカシの方を見ているヒヨコ仮面の男はHA・HA・HA~!と笑いあった。
どうやら複数人であやとりをしているらしく慣れの問題だろうか、トランプの時よりはたどたどしく紐を操っている。


「おっ、先輩見てくださいはじまりましたよー試験」
「あやとりしている場合じゃないねこれは観戦しないと!」


ようやくへのへのもへじの影分身を消し今までずっと逆さだった状態からヒヨコ仮面の隣に座って護衛対象をみた兎仮面の女だった。
彼女が視線を向けるとカカシがナルトの手に持っているクナイを
ナルトの背後に回って腕を掴みナルトに当たるか当たらないかの位置で腕を固定していた。


「さすがカカシ先輩。あのまま首にクナイをぶっ刺してそのまま九尾を復活させるつもりだ。
 かつての恩師の息子を殺しても九尾復活を行うその非道、さすがカカシ先輩」
「……先輩、カカシさんのことどう思ってんっすかー?」


ヒヨコ仮面の男の言葉だけ聞くと恋愛話にも聞こえるのが不思議だ。
興奮気味に言った兎仮面の女にヒヨコ仮面の男は呆れた様に聞く。
恋愛話なんてもの微塵もないが、兎仮面の女の瞳は異様にキラキラしているんだろう変な熱意を感じる瞳をそのままに彼女は言う。


「実力があり写輪眼を使うと相手の技は盗むが使用後は寝込む1000種類以上の技を写し取った通称・サウザンドマスター(笑)」
「通称は写輪眼のカカシかコピー忍者のカカシでしょ。なんですかサウザンドマスター(笑)って」
「たとえ過去に同僚だろうが良く一緒に任務してようがカカシ先輩はサウザンドマスター(笑)だから」


またちらりと見られた気がするので、ヒヨコ仮面の男も兎仮面の女も気のせいだと思いながらも手を振った。
カカシが脱力したような気がするがそれこそ本当に気のせいだ目の錯覚だと2人は思った。
2人が話しているうちに試験が始まったのかカカシの周りにいた3人の下忍候補生は1人になっていてそれをカカシは軽くあしらっていた。


「あぁ!普通に試験はじめやがった!!」
「いやー、木の葉に九尾が復活しなくてー良かった良かったー。
 復活したらまずカカシさんがー他の2人庇って死んでーそのあと仮下忍の2人が死んで次ぐらいに俺達死にますからねー」


いつも以上にとろとろと聞いていると若干イラっとくる声で言うヒヨコ仮面の男に兎仮面の女は視線を向けた。
さすがに馬鹿にしすぎたから何か言われると思いヒヨコ仮面の男は兎仮面の女を見たら眼差しは仮面越しでも分かるほど真剣な色をしていた。
ヒヨコ仮面の男はそんな彼女の様子を不思議に思いながらも軽く肩を竦めて言葉を促した。


「いやいや、その前にサスケ君庇わないと一応護衛任務なのでしょ?」
「うわーそれこそ先輩だけには言われたくねー。さっきまで監視任務とか言っていたのにー」
「そんなこと言った覚えはないよ。HA・HA・HA~!……カカシ先輩の影分身さんお疲れ様です!!」
「……そのお前のあからさまな態度の切り替えはある種の評価に値するよ」


ガサガサと音を立ててカカシの影分身が2人の目の前に現れた。


「そうですよねー。
 明らかーにカカシさんの影分身がこっちに来たのがわかった瞬間の変わり身惚れ惚れしますよねー」
「……カカシ先輩の影分身が来たの分かっていたの?」


胡散臭げに言う兎仮面の女にヒヨコ仮面の男は大げさにリアクションをとった。


「俺は現役の暗部ですからー!!ほーら、ナイスなヒヨコちゃん印の暗部仮面が見えませんかー?」
「君も私が現役の暗部だって忘れているでしょー。ほら、ナイスな兎さん印の暗部仮面がみえない?」


互いに顔に着けている仮面を指す2人。
実はカカシの影分身はあまりにも2人が任務に対する姿勢が不真面目すぎるので
伝言という名の説教があったのだが明らかにふざけている様子に伝える事を放棄した。
なんで俺は口寄せでパックンに頼まなかったのだろう。がんばれ俺。こいつらの相手を俺(影分身)はしたくない。


「そういえばお前達現役の暗部だったな俺忘れてた。最近あの2人の護衛任務してるって紹介されたはずなのにな」
「何言っているんですかカカシ先輩。私とは任務で命預けあった仲じゃないですか」


一応護衛対象の2人を見失っていないのか
「ナルト君はおもしろいなぁ」とか「うーわ、位置もろバレだよーうちはサスケ」とか聞こえるが気にしたら負けだ。
明らかに仕事というより休みに演習場で鍛錬している知り合いを見る調子なのは気にしたら負けだ。

天下の木ノ葉の暗殺戦術特殊部隊はいつからこんなに緩くなったんだろう。
あっ、俺が暗部いた時に片方は所属していたよな。
軽く現実逃避をしてしまうカカシの影分身。

これ以上ここにいたくなかった影分身は印を結んで自ら消えた。
サスケと戦っていたカカシは影分身からの経験の情報を得て鈴をサスケにあわやで髪が焦げそうになったのは余談である。
















:::::::::::::::::


はじめましてこんにちはここまで読んでくださりありがとうございます。
夢で大体こんな感じのものを見たので文章に起こしてみただけなので
思いっきり一発ネタ続きはありません。
うさぎとひよこは一応ダレまくってますが任務自体は遂行しています。
影で影分身達が暗躍しているはずです。はい。
サウザンドマスター(笑)は誰かとネタが被っていたらすみません!
あと、サクラとカカシは扱い悪いですが嫌いじゃないですよ。




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