いきなり意識が浮上した。
と、思ったら一定間隔で尻に強い衝撃がくる。
どうやら、足をつかまれて逆さまにつり上げられているらしい。
泣きなさい泣きなさいと急かす声が聞こえる。
え……何、泣けばいいの?
ていうか、目見えないんですけど何これ?
痛っ! ちょっ……!! 痛いって!?
わかった! わかりました!! 泣かせていただきますから、尻を叩くのをやめて!?
たしかにMだけど誰かの悲痛な声を聞きながらパンパン尻を叩かれるのは精神的にきついよ!?
しかし…この快感と罪悪感に苛まれる新感覚……。
あふぅ……これもなかなか悪くないな…。
私は、快感を含んだ声で鳴いた。
しかし、それは誰にも気づかれることはなかった。お尻ペンペンはこの後、30分以上続いた。結果は280パンパン程だったと思う。(体感)
○月 罰日
私は、コンティニューしたらしい。
わかりやすく言うと、二度目の生を得たらしい。
しかも、前世の意識そのままにだ。強いままコンティニューというやつだ。
視界がやっと回復したと思ったら、周りの物がでかい。
人も物も須くでかい。そして、私が以上に小さい。
いや、驚いたね。死んだときの記憶はあったがあまりにも間抜けな為割愛させていただきたい。これ以上の驚きはないと思っていたら、自分が赤ん坊になっている状況にそれを上回る衝撃を受けた。
さらに、人が事も無げに浮いているのを見て三度目の衝撃。
衝撃のジェットストリームアタックいただきました。
未来都市か!と、期待に胸を膨らませていたら会話の中に普通に“魔法”という言葉が常用されているではないですか。
……ファンタジーだよ、ファンタジーだったよ畜生。
期待させといてそれはないぜ。私の夢は一回死んでも叶えられませんかそうですか。
よしわかった、よーしわかった! そっち(?)がその気ならこの前世から溜めに溜めた怒りをその魔法とやらで存分に発散させていただこうではないか!!
理不尽? 大いに結構!! この理不尽な怒りを味わっていただこうじゃぁないか!?
ワハハハハハハハハハハハハ!!……ふぅ。