韓国株:外国人の買い攻勢、過去と酷似
韓国株式市場で外国人主導の相場が続く中、過去の例からみて、外国人による買い先行が今後も当分続く可能性が指摘されている。外国人がウォン高局面でサムスン電子を集中的に買っている点が過去の例と似ているとの分析があるからだ。
有価証券市場(メーンボード)では5日、外国人投資家は約2000億ウォン(約170億円)を買い越し、17日連続の買い越しを記録した。外国人による3月2日以降の買い越し規模は7兆ウォン(約5900億円)に迫る勢いだ。
イートレード証券は、現在の相場が2003年以降、外国人が集中的に韓国株を買った9回のケースと似ていると分析した。まず、外国人が最も買った銘柄がサムスン電子である点が似ているほか、ウォンが米ドルに対し上昇局面にあったケースが今回を含む10回中9回に達した。このほか、日本株や台湾株が同時に上昇していること、IT銘柄主体の米ナスダック指数がスタンダード&プアーズ500指数よりも高い伸びを示していることも共通点だ。
外国人の買いが先行する局面で、国内機関投資家が売り越している点も似ている。国内機関投資家は3月2日以降で2兆ウォン(約1700億円)を売り越した。また、業界別の代表的銘柄とそれ以外の銘柄で株価が開く現象も共通している。国内機関投資家が相場上昇を主導する際はイエローチップ(中型優良株)も同時に上昇するが、外国人主導の相場では上場する銘柄が限られるためだ。
同社のミン・サンイル投資戦略チーム長は「現在の状況が過去と似ていることは、外国人による買い攻勢が一時的な現象ではない可能性が高いことを示している。サムスン電子、現代自動車など外国人が好むIT、自動車の主要銘柄に注目すべきだ」と分析した。
しかし、海外市場の動向次第では、外国人が再び売りに転じることもあり得る。東部証券のソン・ギョングン研究員は「外国人はエマージングマーケットのリスクが高まったと判断するたびに売り越しに転じてきた。このため、近く発表される中国の1-3月期の経済指標に注目する必要がある」と指摘した。
金起弘(キム・ギホン)記者
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