近江八幡市立総合医療センターが随意契約でコンサルタント会社に委託料525万円を支払ったのは違法として、同市議らが同センターを相手取り、冨士谷英正市長らに市へ委託料を返還させるよう求めた訴訟で、原告側は5日までに、請求を棄却した大津地裁判決を不服として控訴した。
地裁判決は「病院経営が悪化した原因を解明するために契約は急務だった」と判断したが、「十分な調査なしに契約先を選んだのは公正さを欠き、契約は違法」と指摘した。原告らは「手続きが違法なのに契約が無効にならないのはおかしい」と話している。【前本麻有】
毎日新聞 2010年4月6日 地方版