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松下電工は12月11日、医療施設や半導体工場のクリーンルームなどノイズ対応に厳しく電磁波の低減が求められる場所に適した「電磁波低減LED照明器具」2タイプ、3品番を12月15日より発売する、と発表した。非磁性体仕様とクリーンルーム仕様の二つがあり、いずれも光源にLEDを使用。白熱灯25W相当の明るさで約4万時間の長寿命。消費電力は約6Wと小電力。ノイズに敏感な医療機器や情報機器への影響を低減するため、独自開発のLED専用電源を採用し、CISPR・IEC規格に準拠した低ノイズ設計のため、MRI検査室やクリーンルームでも使用できる。クリーンルーム仕様タイプは消毒剤などの薬品によるさびや腐食に配慮。価格はオープン。
医療施設や半導体工場などでは、精密機器に影響を与える電磁波(ノイズ)の低減が求められている。同社では02年からノイズに対する国際規格CISPR・IECに準拠するため、施設用蛍光灯照明器具にノイズ低減フィルタを搭載した「電磁波低減 高周波点灯方式(Hf)照明器具シリーズ」などを発売している。ノイズに対し厳しい条件が求められ、またランプメンテナンスが困難な、MRI検査室、クリーンルームなどの明かりには、さらにランプが長寿命であることが求められる。それらのニーズに応えるため、04年に光源にLEDを使用したシーリングライトとダウンライトを発売。以来「省エネ」で「長寿命でランプメンテナンスが不要」といった点が好評だったが、さらなる明るさが望まれていた。
そこで今回、独自開発の小型高出力LEDユニットを採用。CISPR・IEC規格に準拠した医療施設・半導体工場向けの「低ノイズ照明器具」を開発。従来LED器具では約70ルクス(器具直下2m)だったものを、約200ルクス(器具直下2m)まで確保できる新商品を開発した。 URL:http://www.mew.co.jp/corp/news/0612/0612-3.htm |