日々修行

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冤罪・浦安事件 31 

2009-04-19 07:07:02 | Weblog
原告が特定した日時状況,このようなことで被害にあったという証言に基づいて裁判が行われました。元教員は,原告が特定した日時状況は事実無根であるとして,原告が特定した日時状況がなかったことを証明する出来るだけ具体的で客観的な証拠を提出しました。最終的に,原告は,元教員が提出した証拠を崩すことが出来ませんでした。つまり,原告が嘘をついていたと証明されたのです。
冤罪・浦安事件は,冤罪であるとはっきりしたのです。
知的障害者は嘘をつかない,そもそも,原告は嘘をつくメリットはないという冤罪・浦安事件で原告が主張したことを検討してみましょう。
1.知的障害者は嘘をつかないか?
 知的障害者の証言が重要な役割を果たした事件で,甲山事件という者があります。
 教員が殺人で起訴され,知的障害者の証言が重要な役割がありました。
 浜田先生という発達心理学,法心理学の権威が時間をかけて検証した結果,知的障害者でも相手の質問の意図を感じ取り質問に会わせた回答をする。6歳程度になれば,十分可能である。つまり,人の顔色を見て答えることは十分に可能であると結論づけたのです。

自白の心理学 (岩波新書)
障害と子どもたちの生きるかたち (岩波現代文庫)
取調室の心理学 (平凡社新書)

 どの様に聞いたのかが重要になるというのです。聞き出したのか,聴き取ったのかです。
 冤罪・浦安事件の場合,子どもからの聞き取り記録としては,子ども達の主治医によるビデオ記録,検察官による調書が存在しています。
A..ビデオ記録
 法と心理学会の先生が鑑定しました。聞き取りではなく聞き出しであると結論づけています。
・直接被害を聞き出そうとして,どうだったの,何があったの,元教員にやられたのねという聞き出し方を行っている。
・臨床心理士が,判断をし,判断を押しつける発言を行っている。
・原告の母親を同席させ,母親の発言を許している。
・原告そっちのけで,臨床心理士と母親が聞き出し方の打ち合わせを行っている。
・警察官の事情聴取がビデオの最後に行われているが,警察官の事情聴取の前に,臨床心理士と母親によって聞き取り調査の事前練習が行われている。
・原告が自由に話せる時間をとる様子はない。
この事を受け,原告達は,臨床心理士も母親も司法面接のプロではないと開き直ります。しかし,臨床心理士は聞き取りの訓練を受けているはずです。聞き取りの訓練では,自由に話せるようにリラックスさせ,自分から話させ,オープン質問を心がけることとなっています。つまり,聴き取ってからの扱いが違うだけで,聞き取り方の本質は同じはずです。原告達の開き直りが理解できません。
B.検察官の調書
 目の前の人が話したことを筆記する,出来るだけ自由に話させるというのが基本のようですが,この検事の調書は,一問一答式に書かれ,それも「はい・いいえ」で答えられる質問が90%を越えるというものでした。
 事件はあった者と判断し,そのように聞いたと言うことがありありと分かるものです。
子どもの臨床アセスメント 1回の面接からわかること
子どもの面接法―司法手続きにおける子どものケア・ガイド (法と心理学会叢書)
性的虐待を受けた子どもから話を聞くには―アナトミカル・ドルを使った面接法


疑問を差し挟む余地がないようにも思える(だがしかし)と判決文で示されたのはこのような背景があります。
一つ一つの主張だけを聞いた場合,真実みはあるが,証拠との関係で聞いたら,信用できない。また,子ども達は,事件があった者と信じているではないか,信じ込まされた者であったとしても。と,言うことだと思います。

子ども達に,嘘をつくメリットはない  のでしょうか?
子ども達は,被害申告をすることで,親は自分たちの方へ向いてくれるのです。自分のことで教育委員会へ行ったり,警察に行ったり,ましてや,支える会を組織してくれて支える会のメンバーは「かわいそう」と面倒を見てくれたりかわいがってくれたりするのです。
嘘とまでは言わないまでも,被害申告をすればいい思いが出来る。最近では,テレビにも出られるし,新聞にも取り上げられています。
自分がかまってもらえる,普通高校へ進学することも出来たと言うことで,十分にメリットがあると言うことが出来ます。







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