沖縄の普天間基地の移設問題で、アメリカ・オバマ政権の高官は、鳩山総理大臣が5月末までの決着を目指していることについて「アメリカにとっての期限ではなく、日本政府が打ち出した目標だ」と述べ、仮に5月に決着しなくても、それは日本政府の問題であり、アメリカ側に責任はないという考えを示しました。
これは、オバマ政権の高官が5日、記者団に対して述べたものです。それによりますと、この高官は、普天間基地の移設問題で、鳩山総理大臣が5月末までの決着を目指していることについて「アメリカにとっての『期限』ではなく、日本政府が、問題を解決しようとして打ち出した『目標』だ」と述べました。そのうえでこの高官は、仮に日本側が「期限を守れない」と伝えてきた場合の対応について「それは日本政府の問題だ。われわれとしては、日本側との協議を続けるだけだ」と述べました。普天間基地の移設先をめぐっては、アメリカ側は現行案が最善だという立場を崩しておらず、この問題をめぐる今後の日米間の協議は難航が予想されています。今回の高官の発言は、こうした状況を踏まえ、仮に5月に決着しなくても、それは日本政府の問題であり、アメリカ側には責任はないという考えをあらかじめ示したものと受け止められています。