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【芸能・社会】

滝沢秀明まゆ上縫って熱演 歌舞伎本番直前けいこでケガ

2010年4月6日 紙面から

  滝沢秀明(28)が演出、主演する舞台「滝沢歌舞伎」が東京・日生劇場でスタートし、5日の公演で通算200回を記録した。2006年から上演してきたが、今回は会場変更に合わせ、題名を「滝沢演舞城」から変更し、日本初の4Dフライングや新演目を取り入れた。滝沢は公演初日の4日にけがのアクシデントに見舞われたが、5日に元気に会見、海外公演にも意欲をみせた。

 滝沢によると、けがをしたのは4日の本番前の公開げいこ。殺陣シーンで右まゆの上を12ミリ切り、病院で縫ってもらい本番に臨んだ。演出内容の変更も提案されたが、演出家デビュー作でもあり「自分でつくったものを変更できない」と通した。「痛みはないです」と、ばんそうこうをはっていたが、笑顔だった。9日に抜糸予定という。

 これまで公演が行われてきた新橋演舞場が、「歌舞伎座」建て替えの代替劇場になるため、日生劇場に居を移しての本作。日本の歴史を大胆に脚色した「−演舞城」の世界観を残しつつ、ジャニーズ入り同期の屋良朝幸(27)とダンス競演で魅せるほか、歌舞伎は新演目「土蜘蛛」を加えてパワーアップ、随所で見えも切る。

 そして、“新演舞城”の最大の注目が、愛着ある源義経の物語を封印、新たに平安期の“反逆のヒーロー”平将門を主人公に据えた物語だ。

 米ラスベガスのショーにヒントを得た、舞台のスクリーンに地面を映す四次元フライングなどで魅せながら、自ら「新皇」を名乗り、朝廷に対抗した将門の心に迫る。

 2年前から力を入れている歌舞伎は、外国人にも分かる独自の「滝沢歌舞伎」を目指している。「海外公演は?」と報道陣に問われた滝沢は「勝手に思ってます」と野望ものぞかせた。

 公演は5月8日まで。

 

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