性犯罪:東京でさくらポリスが大活躍

 最近東京で、性犯罪を未然に防ぐことを目指す「さくらポリス(子ども・女性安全対策専従班)」が活躍している。警察庁が昨年4月に設置した同班は、1年間で14歳から52歳の痴漢46人を検挙、12人を警告処分するという輝かしい成果を挙げた。日本のメディアでも、「見事な成果」と好評だ。

 メンバー55人のうち、女性隊員13人の活躍が特に目立っている。女性隊員は被害の供述をためらう女性たちから、容疑者の人相や服装などの決定的な手掛かりを引き出す。今年1月、府中市で起きた少女連続暴行事件の容疑者逮捕でも、被害者の供述を基に作成したモンタージュ写真が決定的な役割を果たした。若い女性捜査官らは、女子学生被害者の心を開くために、昔の学校の制服を着ることもいとわない。学生時代、痴漢の恐怖に震えた隊員もいる。

 今年2月には、文京区で女性の体を触る痴漢が出没したという通報が入った。すぐに出動したさくらポリスは、区内に潜伏し、女子大生に抱き付いて体を触った、近所に住む浪人生を逮捕し、「ポルノビデオを見て興奮した」という自白を得た。

 さくらポリスの活躍は、その実績が物語る。朝日新聞が5日に報じたところによると、豊島区では昨年11月、近くを通る女性に対し、性器を露出した男が逮捕された後、似たような事例が以前の3分の1に減ったという。昨年、東京管内での性犯罪は、前年に比べ11%減った。警察庁は、これを機に、さくらポリスを専従班から対策室に拡大・昇格させるという。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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