北野武監督(63)が6日、都内で新イメージキャラクターに決まった大塚製薬「ポカリスエット」のCM発表会に出席。6月12日公開の「アウトレイジ」に続く次回作の構想を明かした。「日本の大物の役者ばかりを集めて1本つくろうと思う」と超豪華な“大物オールスター”映画にすることを示唆。「ギャラが高いからオレが(直接交渉に)行く」とキャスティングにも奔走する決意を語った。
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トークショーの終盤、司会を務めた草野仁から「今後の予定は?」と尋ねられ、いつもは撮影前の新作について口が堅い北野監督が、次回作の構想をいきなり披露した。
「6月に『アウトレイジ』という作品が公開されて、それが終わったら、次は日本の大物の役者ばかり集めて1本撮ろうかなと思っている」。
9年ぶりに“ヤクザもの”に回帰した「アウトレイジ」でも、自身が主演したのをはじめ、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、石橋蓮司と豪華なキャストが顔をそろえた。その上で、あえて繰り出した“大物ばかり”という発言。具体名こそ明かさなかったが、北野監督の頭には前代未聞の「オールスター映画」の構想があるようだ。
北野監督は続けて「ギャラが高いから、オレが1人1人うかがって、全員一律同じ値段でって謝りまくって撮ってやろうと思ってるんだ」とも。出演交渉に自ら乗り出す、本気モードの決意も明かした。
3月にはフランス政府から芸術最高勲章・コマンドールを受章。現在開催中のパリ・カルティエ財団美術館での展覧会では、1日の入場者数の最多記録をつくるなど、“世界のキタノ”の注目度は高まるばかり。新作公開前に次回作について語るなど、本人の創作意欲もおう盛だ。
発売30周年を迎えたポカリスエットの“顔”に選ばれた北野監督は「30年前というと、ちょうど漫才ブーム。オレも淘汰(とうた)されずに来たけど(ポカリは)勝ち抜いてきたんだからすごいよ」とコメント。出演したCM「砂漠編」は10日から放送開始される。