ヘリ部隊「徳之島にまず移転」 沖縄知事と会談で平野氏米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、平野博文官房長官が1日に仲井真弘多同県知事と都内で会談した際、米海兵隊ヘリ部隊をまず鹿児島県・徳之島に移す考えを伝達していたことが分かった。その後、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)の陸上にヘリコプター離着陸帯を建設し、将来的には沖縄本島東岸の勝連半島沖埋め立てによる人工島に移設する3段階の内容だ。複数の政府関係者が5日、明らかにした。 政府は先月26日、岡田克也外相を通じルース駐日米大使に(1)シュワブ沿岸部の陸上にヘリ離着陸帯を造り部隊の一部を暫定的に移駐(2)この後、鹿児島県・徳之島か勝連半島沖合埋め立てによる人工島にヘリ部隊を全面的に移す―との二段構えの構想を提示した。平野氏が示した案ではシュワブ陸上に加え、徳之島と勝連半島沖いずれも移設先となる。対米打診案とは異なっており、対処方針が定まっていない政府の混乱が読み取れる。 【共同通信】
|