全日本の武藤敬司社長(47)が5日、変形性膝(しつ)関節症に悩まされてきた右ひざを手術した。内側と外側の2カ所にメスが入れられ、手の親指大のものを含めて20個の遊離体(関節ネズミ)を除去。神経を刺激していた骨棘(こっきょく)も見つかり、削り取った。骨棘はMRI(磁気共鳴画像装置)検査で判明しなかったもので、予定を1時間オーバーして3時間に及んだ手術は成功した。
1998年4月に両ひざを内視鏡で手術した際は、3カ月で復帰できた。今回は直接メスが入ったこともあり、手術の傷口がふさがるまでリハビリの開始も遅れる。4度目の手術だけに「万全を期したい」との意向で、復帰時期は未定。筋力回復にも時間がかかるため、秋以降の復帰を目指す。
(2010年4月5日)