インタビューに答えるスカイマークの西久保社長
安全上のトラブルが相次いで国土交通省から業務改善の勧告を受けたスカイマークの西久保慎一社長が6日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。指摘された問題点について「我々がたるんでいた」と非を認めた上で、「業務の改善が先決」と続投する意向を示した。
勧告では、客室乗務員(CA)の英語力が不足▽管制指示と異なる高度で飛行▽整備作業の誤指示――など計9件で「改善が必要」とされた。西久保社長は、整備関連の不備について「創業から10年余り。会社として未熟なところがあった」と話した。
体調不良のCAを交代させようとした機長に西久保社長が交代を命じた問題は、「機長はかたくなで、よい状態ではなかった」と主張する一方、「機長の権限を侵食したと言われればその通り」とも述べた。「経営陣の現場への介入」との指摘には、「現場を見ない経営はあり得ない」としたが、「(介入が)採算の問題と絡んでいると疑われるのが一番いけなかった」と話した。
自身と井手隆司会長の3月の役員報酬を50%カットしたことも明らかにした。今後については「(路線拡大に)積極的な考え方だったが、質の改善が先だと思っている」と語った。(永田工、澄川卓也)