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【経済】

トヨタに米が制裁金15億円 アクセルペダル「故意に欠陥隠す」

2010年4月6日 14時09分

 【ワシントン=古川雅和】トヨタ自動車の大規模リコール(無料の回収・修理)問題で、米運輸省は5日、トヨタがアクセルペダルの潜在的な危険性を把握しながら4カ月以上、米当局に通知しなかったとして、現行法で上限の1637万5000ドル(約15億4000万円)の制裁金を科すと発表した。自動車メーカーに対する制裁金としては過去最高額になる。

 今回の制裁金はアクセルペダルの問題が対象。米道路交通安全局(NHTSA)は新型「プリウス」のブレーキ不具合などの調査も続けており、結果によっては別の制裁金が科される可能性もある。

 米メディアによると、トヨタは2週間以内に同省の判断を受け入れるか、争うかを決めることになる。

 ラフード米運輸長官は5日の声明で「トヨタが法的義務を順守しなかった証拠を得た」と断言。自動車メーカーは欠陥を確認してから5日以内に当局に報告しリコールをする必要があるが「トヨタは何カ月にもわたり危険な欠陥を故意に隠していた。何百万人もの運転手や彼らの家族を守る行動をとらなかった」と批判した。

 同省によるとNHTSAがトヨタから得た7万ページを超す書類を精査した結果、アクセルペダルが戻りにくくなる不具合について、トヨタは少なくとも2009年9月29日までに知っていたと結論づけた。

(中日新聞)

 

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