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2010-03-02 Tue
■[handmadeink]古典ブルーブラックインクの万年筆へのこびりつきを化学的に落とす。
自作した古典ブルーブラックインクのモニターをしていただいているチェリーさんが、「Penペン草子 万年筆初心者の断想」のコメント欄で書かれていたのが下記に引用した文章です。古典ブルーブラックインクはインクに含まれる鉄(II)イオンが鉄(III)イオンに酸化されると、タンニン類と水難溶性のキレート化合物を作るので、紙への定着性や耐水性に優れているのですが、ペン先でインクが酸化すれば、インクの滓を生じ、べったりと汚れることになります。水難溶性のキレート化合物ですから、お湯と超音波くらいでは落ち難いということになります。また、引用文の中に出てくるロットリングの洗浄液というのも、元々顔料系インクの洗浄用なので、古典ブルーブラックに対して効果があるか分かりません。
ブルーブラックインクについてですが、私は普段、昨年の岡山大会でがりぃさんより分けて頂いた古典的ブルーブラックインクを使っています。このインクをシェーファーのプレリュードに入れて使った後、ペンを洗浄したところニブの裏側とペン芯にべったりとインクの滓のようなものがこびりついていました。
ニブの裏側はペン芯のフィンの跡がくっきりと残っており、黒のペン芯はインクのこびりつきのせいで所々色が変わって見えます。ロットリングの洗浄液を試したことがないので、どの程度までインクが落ちるかわかりませんが、少なくとも、お湯と超音波洗浄の組み合わせではこびりついたインクは落ちなかったので、ブルーブラックインクを入れるペンはよくよく考えて覚悟を決めないといけないことをこの一件で思い知らされました。
Penペン草子 万年筆初心者の断想:国産萬年筆と「インキ」 - livedoor Blog(ブログ)
しかし、このインク滓の問題をそのままにしておくと、古典ブルーブラックインクの愛好者が減ってしまうかもしれません。そこで簡便な洗浄方法を考案してみました。まず、自作古典ブルーブラックインクをウォーターマンのクルトゥールに入れて放置します。クルトゥールはキャップの密閉性が悪いので、古典ブルーブラックを入れると覿面に固着してくれるので、試験サンプルを作るのには適しています(^^;
ペン先の裏にはべったり、ペン軸も真っ黒になりました。それでは、お湯を入れて超音波漕に20分漬けてみます。
ある程度は落ちましたが、まだまだ黒いですね。物理的にこすって落とすこともできますが、大変ですし、ペン先やペン軸を傷つけてしまうかもしれません。何より物理的に落とすというのは矜持が許しません、やはり化学的に落としたいものです。大袈裟なことを言いましたが、原理は簡単、酸化して固着したものなら還元すればよいじゃないということです。今回は、万年筆にも人にも優しい還元剤ということで、 これ使います。アスコルビン酸、すなわちビタミンC、飲んでも大丈夫です。お湯にアスコルビン酸を1%溶かし、超音波漕に20分漬けてみます。
こすったりしなくても、このとおりピカピカになりました。アスコルビン酸を買いに行くのが面倒な人はC1000タケダなんかのドリンクでもよいんじゃないかと思います。炭酸ガスの効果もあって、よりピカピカになるかも、ただしよく洗わないと糖でべたべたするかな(^^;
su_91 2010/03/02 20:42 すごいです!!
この様な科学的なアプローチ、なかなかお目にかかることは無いので非常に感心しました。
レッドのコッカー 2010/03/03 00:15 素晴らしい実験のご紹介有難う御座います。
アスコルビン酸なら高純度の物が入手しやすいので手軽に試せそうです。
中古で買った古い万年筆、試してみたいと思います。
pgary 2010/03/04 08:31 簡便な方法ですので、良かったらお試しください(^^)
この方法があれば、古典ブルーブラックの方がかえって洗いやすいかと思います。
チェリー@pen_parade1000 2010/03/04 13:53 おぉ!!すごいです。早速プレリュードで試してみようと思います。それと……実は……、こびりつきが発生したのはこのプレリュードだけで、いろんなインクを入れて酷使しているサファリや中国製万年筆には未だにこびりつきが発生していないのです(汗)がりぃさんが本文中で指摘されているように、インクのこびりつき発生に関してキャップの密閉性という要素が大きいのかもしれません。このプレリュードのペン芯とニブはそのままの状態で保管してあるので、洗浄前後の様子を今度レビューしたいと思います。