【モスクワ=金子夏樹】ロシアのプーチン首相は5日、ベネズエラ向けに50億ドル(約4700億円)の武器を受注する見通しとなったと述べた。ロシアは南米諸国への武器輸出を拡大しており、米国はベネズエラの軍備拡大に懸念を示している。ロシアとベネズエラの接近は米国の反発を招く可能性もある。
ロシアは戦車や対空ミサイルを輸出する計画。受注額のうち22億ドルはロシアが融資する見込みだ。米国へのけん制を狙うベネズエラは昨年もロシアから戦闘機などを購入し、ロシアとの関係強化を進めている。
プーチン首相は2日にベネズエラを訪問し、チャベス大統領と会談。ベネズエラのオリノコ川流域での油田開発で10億ドル(約950億円)の初期投資を表明し、エネルギー分野での共同開発を進める方針を明らかにした。原子力発電での協力でも一致した。
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