「フォ〜!」の雄叫びでおなじみのHGが、人知れず過酷な闘病&極貧生活を送っていた。
昨年7月30日、東京・後楽園ホールで行われた「ハッスルツアー2009」の試合中にリング上から3メートル下の場外にダイブした際、左かかとを粉砕骨折。同年夏のミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」を降板以来、姿を見せなかったハードゲイ芸人は、2度の大手術を乗り越えていた。
レギュラーに決まったTBS系バラエティー「世界笑える!ジャーナル」(21日スタート、水曜後8・0、初回は後7・0)で8カ月ぶりに完全復活するHGはサンケイスポーツの取材に「骨折した日に都内の大学病院に運ばれたんですが、『命に関わるわけじゃないから緊急手術できない。3週間、待ってください』と言われ…」と大ピンチな状況を吐露。レスラー仲間の紹介で7日後、別の病院で骨折箇所をボルト12本で固定する手術を受けて2カ月入院したものの、皮膚が壊死。今年1月に左ふくらはぎの皮膚をかかとに移植する2度目の手術を乗り越えた。
「漫画の『ブラックジャック』ばりな皮膚移植だったので、今、僕のかかとはふくらはぎと同じように、毛が生えています」と笑わせた。
車いすの生活で自慢の筋肉は衰え、10キロもやせた。収入も激減し、「一番低い時は月給7000円にまで落ちて、ヒモ状態でした」とトホホなエピソードを告白した。
元グラドルの妻、杏奈は06年の結婚を機に芸能界を引退し、長男(1)を育てていたが、夫の危機に奮起。「僕の仕事がゼロになり、嫁は子供服のデザインをしたり、ママタレントとして自分で仕事を探して、多い時は月に100万円も稼いでくれた。もう一生、頭が上がりません」と内助の功にひれ伏した。
「ハッスル」も活動を休止し、HGはレスラーを引退。「今後は芸人、俳優として一発屋で終わらず、二発屋を目指します。新ギャグ? 今年はハードレズで攻めるのでフェミニンの『フェ〜!』で」と早くも快調な“スベり出し”だった。