ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

小物入れ上にライター 父親の話などから判明

ライターの火遊びが原因で出火したとみられる乗用車の内部(5日、大河原町で)

 柴田町で4日起きた車両火災で、車内には押すだけで簡単に点火するライターが残されていたことが捜査関係者への取材でわかった。大河原署は、車内にはほかに火の気がなかったことから、カギを掛けて車内に残されていた子供が誤ってライターで火を付けた可能性が高いとみている。

 車両火災は4日夕、柴田町のスーパー「Aコープ槻木店」の駐車場で、同町の男性会社員(37)の乗用車から出火、車を全焼した。車内には長女(3)と次女(1)が残されており、2人を救助する際、妻(29)が右手首にやけどを負った。

 大河原署幹部によると、男性の話などから、ライターは助手席と運転席の間の小物入れの上に置かれていた。火災発生時、両親は子供を車に残して店内で買い物をしており、次女はチャイルドシートに固定されていたが、長女は後部座席を自由に動ける状況だったという。ライターは焼け跡から見つかっていない。

 消費者庁によると、2004〜08年の間、全国の政令市で子供のライターでの火遊びによる火災が526件発生。経済産業省は、子どもへのライター使用の安全対策として、使い捨てライターの規格を審議中だ。

 東北大の加藤道代准教授(臨床心理学)は「子供は親の行動のまねをする。親は危険なものを子供の届く範囲から離してほしい」としている。

2010年4月6日  読売新聞)
現在位置は
です