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◆サッカー 関西学生リーグ前期第2日 立命大1―0近大(4日・長居第二陸上競技場ほか)5年ぶりのリーグ制覇を狙う立命大は、プロ注目のDF前野貴徳(4年)が後半11分に直接FKを決めて、近大に1―0で勝利。一方Jクラブが獲得を狙うMF橘章斗(4年)を擁する大産大は、阪南大に0―4で完敗。毎年、J1へ好選手を輩出するようになった関西学生サッカー界だが、逸材が初戦で明暗を分けた。
開幕戦から、注目のDFの左足がうなった。立命大は後半11分、ゴール右約20メートルでFKを得た。「GKが中央寄りにいたのでファーサイドを狙いました」。前野が鋭くカーブをかけた弾道は5人のカベを巻いて、ゴール左隅に吸い込まれた。その3分前、あわや失点というミスパスを帳消しにする、鮮やかな決勝ゴールだった。
関西学生選抜Bに選ばれ、3月初旬にはJ2大分の練習に3日間、参加した。「プロの中でやるのは初めてで、自分のプレーができなかった」と反省する。だが、この日はFKだけでなく、左サイドバックからの積極的なオーバーラップや、精度の高いクロスを披露して、視察したJ1磐田など5クラブのスカウトに存在を強く印象づけた。
昨季3位になったチームで、最上級生となった今年、自ら主将に名乗りを上げた。立命大では昨年から、過去3度日本一に輝いたアメフット部にならい、「アスリート食」を導入。週2日、大学の栄養管理士による夕食を全員で食べるようにした。副将5人制も含めて、前野主将は前年からの改革を継続。リーグ開幕前には京都にある大学が集う京都選手権を制して、弾みをつけた。
関西学生リーグでは、同じポジションには、J1複数クラブが獲得を狙う関大・田中雄大もいる。「まずはリーグで個人としてもチームとしても結果を出したい」。強力なライバルとの戦いもV奪回の原動力に変えて、1年を戦う。
(2010年4月5日10時27分 スポーツ報知)