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勝見貴弘

On Monday 5th April 2010, @tkatsumi09j said:


reply

■アフガンにおけるジャーナリスト常岡氏失踪に関わる状況説明とお願い(2010/4/6午前3時現在)

○現状○
フリー・ジャーナリストの常岡浩介(つねおか・こうすけ)氏が何者かに拘束されたのは事実で、現在解放を求めてタリバン指導部とアフガニスタン政府当局が捜索中です。タリバンの一派による犯行を示唆する報道が散見されますが、タリバン指導部は常岡氏に対して友好的であり、同氏の入国前に「来ることに問題はないが、我々と接触したことが分ると、アメリカとアフガニスタン政府の諜報員にタリバンの犯行に見せかけて殺害されることが心配だ」と忠告までしています。それでも常岡氏は敢えて出発した訳ですが、タリバン指導部は、何者かに拘束された同氏の身柄を確保することを約束するとしています(報道1)。

〔報道1〕共同通信国際版4日(和訳)
http://www.twitlonger.com/show/407569d06de5e99803a37e17fdd7eee8

○お願い○
現在の状況は、タリバン指導部が懸念していたことが正に顕在化してしまったことを意味する状況と言えます。犯行グループが何者であるかは、依然として誰も把握しておらず、未確認の情報が報道各社から飛び交っているのが現状です。ここで、第三勢力によりタリバン側による仕業と見せるのがベストな選択だと思われれば、そこで常岡氏の命運が尽きてしまう可能性があります。つまり、メディアによる報道を鵜呑みにしてこれを拡散することは、常岡氏の生殺与奪に直結する恐れがあるのです。とくに、英語の情報をそのまま、あるいは日本の情報を翻訳して流すことは極めて危険な行為と言えます。仮にそうした情報がTL上で流れてきても、安易にリツイートしたりして拡散しないことが肝要です。誰が見ているのかわからないのです。

○背景○
先月末の31日、常岡氏はアフガニスタン北部のクンドゥズ州に向かう途中で何者かに連れ去られ、4月6日現在も身柄を拘束されていると見られています。最新の報道(5日付)によると、常岡氏は複数の男に銃を突きつけられて連れ去られた可能性が報じられていますが、タリバン指導部は引き続き誘拐への関与を否定しています。(報道2)

〔報道2〕朝日新聞 5日
http://www.asahi.com/international/update/0405/TKY201004050314.html

4月2日、常岡氏の知古の友人で日本ムスリム協会理事のハッサン中田考同志社大学教授(@HASSANKONAKATA)は、ツイッター上で以下のように常岡氏の意向を呟き、自分の見解を述べました。

http://twilog.org/HASSANKONAKATA/asc

ツイッターを発信する暇がない。マスコミには伏せておくように、とのことだったのに流れてしまった。しかもタリバンに誘拐された模様、という大誤報でだ。取り急ぎ、以下のことだけ伝えておかなくては。(続く
posted at 11:14:08

常岡氏がタリバン支配地に入る前に、タリバン側から、「我々の方では貴兄が来ることに問題はないが、我々と接触したことが分ると、アメリカとアフガニスタン政府の諜報員にタリバンの犯行に見せかけて殺害されることが心配だ」との連絡があり、それでも敢えて行く、ということで彼は出発しました。
posted at 11:14:46

私は25日にアフガンを経ちマレーシア経由で一昨日帰国しましたので、26日以降の常岡さんの行動の詳細は把握していません。ただ、彼がクンドゥースに行くまでのタリバン側との交渉時には側にいましたので、アフガニスタン・イスラーム首長国(タリバン政権)の「犯行」でないことは断言できます。
posted at 13:21:30

3:03 PM Feb 16thに呟きましたが、タリバンは公式サイトでフリージャーナリストをヘルマンドに招待しています。http://bit.ly/aP9hAd タリバンがフリージャーナリスト、しかもムスリムの常岡さんを拉致することは考えられません。
posted at 13:49:45

今、常岡さんの友人のアフガン人から、公にしてもらっては困る、と言っておいたのに日本ではニュースになってしまっているようだ、と困惑の電話があった。彼にも新しい情報はないようだ。
posted at 14:09:50

○解説○
これら一連のツイートから、常岡氏はタリバン指導部に歓迎されていたことがわかります。したがって、万が一何かがあった場合、常岡氏に危害を加えるのは少なくともタリバン指導部ではありません。同指導部が忠告したように「アメリカ側」とも明言はできませんが、敵対する「アフガン政府側」となることもあり得ますし、前出の英文報道にあるように「ギャング」や「強盗団」、あるいは「他の武装勢力」によるものである可能性もあります。いずれも、確定的なことは何も言えない状況です。

日本政府も、4月2日の時点で、確定的なことを説明することは「何らかの事実について発言することに繋がりかねない」として、次のように発言を控えています。

〔外務省〕「アフガニスタンにおける邦人行方不明事案」に関する外務大臣会見記録(4月2日付)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_1004.html#1-B

したがって、一次情報に接する私たち傍観者も、「何も確定的なことはわかっていない」ことを前提に行動する必要があります。そうした慎重な行動が、現地での常岡氏の解放をより確実なものとするかもしれないのです。その可能性に賭け、慎重な行動を心がけるのは、同胞を思う気持ちとして当然の表れではないでしょうか。

○参考情報○

これまでに伝搬した関連情報(※)

※その時点で判明した事実や分析に基づいてるため、情報としての価値は喪失していますが背景情報などの参考になります。これらの情報は最早リツイートなさらないようお願い致します。

■ジャーナリスト常岡氏「誘拐」に関する誤報について
http://www.twitlonger.com/show/5718612560393bee161fd6a25ad2fb65
■(続)ジャーナリスト常岡氏「誘拐」に関する誤報について
http://www.twitlonger.com/show/fa061e2d74b0dea7e7eee77d436642a7
■ジャーナリスト常岡氏「誘拐」に関する誤報について、周回遅れで伝搬し続ける情報についての対応のお願い
http://www.twitlonger.com/show/715f2e629ab765c0fea3573a8cc96f96

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