「私が代表を前原君から引き継いだときは、10%を切る(政党)支持率。いま下がった、下がったと言うが、まだまだ、自民党より大きく支持を得ている」。小沢一郎・民主党幹事長は2日、夏の参院選に向けた「複数区で複数擁立」の方針に異議を唱えている前原誠司国土交通相をこう批判した。
小沢氏は06年、偽メール事件で党代表を辞任した前原氏の跡を継いで代表に就任。いったん地に落ちた民主党の支持率を回復させ、昨年衆院選での政権交代に結びつけた。そんな自負からか、小沢氏は「政府に入った者はその職務を全力で頑張る。それが、国民に対して責任を負うことになる」とクギを刺した。