野球:釜山ロッテ、観客動員数150万人目指す(上)

先月27日、釜山・社稷球場で行われたプロ野球の今季開幕戦、観客席は野球ファンで埋め尽くされた。 社稷球場は今年、年間入場者数150万人を目指している。/キム・ヨンウ記者

4位以上なら、初の大記録達成に期待も

細やかなファンサービスを展開、球場の大々的な補修も実施

 「目指せ、夢の“観衆150万人”!」

 釜山を本拠地とするプロ野球のロッテ・ジャイアンツが、韓国の球団がまだ達成したことのない大記録、「本拠地での観客動員数150万人」に挑戦する。釜山は昨年、1982年に韓国プロ野球が始まって以来、全球団の中で史上最多となる観客動員数138万18人を記録した。釜山はこれまで観客動員数で初めて100万人を突破するなど、さまざまな記録を打ち立ててきたことから、「観客動員記録製造機」ともいわれる。

 そして今年は、138万人を軽く越える「150万人」を目標に掲げた。「韓国プロ野球の新たな歴史を刻む」という強い意思表示だ。しかし、これは夢で終わるような話ではない。「野球に生き、野球に死ぬ」といわれるほど野球を愛する釜山が本拠地だからだ。ロッテの成績が4位以上であれば、観衆はどこまで増えるか分からない。

 このため、ロッテ球団側は、夢の実現に向けた作戦として、まずは成績アップを挙げている。そのため、戦力分析チームとコーチング・スタッフの遠隔会議システムを導入、試合運びに関するチーム力の向上を図った。選手のクラブハウスも新装。ロッカールーム、コーチ室、選手食堂、トレーニングルーム、シャワー室などをすべて補修して完全に新しく作り変え、名ばかりだった選手休憩室も大幅に拡張した。

 それだけではない。目標達成のために「科学」の力も借りる。「ジャイアンツ・インフォメーション・システム(GIS)」だ。韓国の球団の中で初めて導入されたGISは、コンピューターを活用し、一歩進んだファン管理を行うものだ。コンピュータープログラムがチケット発行、商品販売、会員制など各種情報をすべて連結し、顧客についてのデータ管理と分析をする。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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