哨戒艦沈没:高まる魚雷攻撃の可能性(上)

北朝鮮、機雷を意図的に設置?

 哨戒艦「天安」沈没の原因は、「外部からの衝撃」で固まりつつあり、またその衝撃についても、地震波の大きさから見て、魚雷や機雷、爆雷など強力な爆発物によるものと推定されている。金泰栄(キム・テヨン)国防長官による今月2日の国会答弁で明らかになったように、韓国軍当局は機雷・爆雷よりは魚雷の可能性を大きくみている。

魚雷・機雷・爆雷、どう違うのか

 魚雷・機雷・爆雷は、いずれも海の中で爆発する。少々乱暴に例えるならば、魚雷はミサイル、機雷は地雷、爆雷は爆弾に該当する。魚雷と機雷は水の中で水中の敵を狙い、爆雷は艦艇や航空機など水の上から水中の敵を狙う。魚雷は、通常はスクリューなどを使って時速60-70キロ以上の高速で走り、数百メートル-数キロ離れた目標物を攻撃する。魚雷は、音を探知して攻撃する。敵艦艇のスクリュー音を聞いて攻撃する受動型(パッシブ)ホーミング魚雷と、艦艇に向け音を出し、その反響を追っていく能動型(アクティブ)魚雷、誘導されずに真っすぐ直進していく無誘導魚雷などがある。

 これに対し機雷は、通常は推進装置を持たず、静かに水上を漂って艦艇と衝突したり、または水中・海底に沈み、敵艦艇の音(スクリュー)、磁場・圧力の変動によって動き出し、攻撃する。このため、射程距離は魚雷に比べはるかに短い。爆雷は、魚雷・機雷に比べ、攻撃の方式や対象が制限される。水上艦艇や航空機から落とされた後、水中数十-数百メートルの深さで、水圧によって爆発する。

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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