Kリーグ:代表GK李雲在、8分間に3失点

水原、ソウルに1-3で完敗

全北の李東国、Kリーグ今季1、2号ゴール

 サッカー韓国代表の守護神・李雲在(イ・ウンジェ)=36、水原=が大観衆の前でうなだれた。

 4日に行われたKリーグ第6節、FCソウルVS水原サムスン(ソウル・ワールドカップ競技場)。Kリーグを代表するライバル対決にふさわしく、この日競技場には4万8558人の観客が集まった。同カードが2007年4月に記録した歴代最多観客数(5万5397人、ソウル・ワールドカップ競技場)に次ぐ、韓国プロスポーツ史上2番目に多い観客数だった。

 熱いライバル対決の勝負の行方を決めたのは、意外にも水原のGK李雲在だった。李雲在は前半24分、ソウルのエステベスがペナルティーエリア右から放った強烈なシュートを止められず、先制点を許した。

 4分後には、事実上の勝敗を決める決定的なミスを犯した。ゴールキックのけり方が甘く、ソウルの鄭助国(チョン・ジョグク)の体に当たり、同じソウルのデヤンへ。李雲在はあわてて止めに走ったが、デヤンのパスを受けた鄭助国は無人のゴールへボールを押し込んだ。

 さらに前半32分、右サイドを突破した崔孝鎮(チェ・ヒョジン)にゴールを奪われ3失点目。専門家からは、角度を計算した動きが遅かったとの指摘が挙がった。

 水原は前半の大量失点が響き、1-3で敗れた。わずか8分間で3失点を犯した李雲在にとっては、08年の全北戦(1-4)で10分間に4失点(後半27-37分)を犯した悪夢の再現のような試合となった。

 この日試合会場には、韓国代表の許丁茂(ホ・ジョンム)監督とキム・ヒョンテGKコーチが訪れ、観戦した。ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のレギュラーGKの地位を確保したかに見えた李雲在の不調は、韓国代表にとっても悪材料になりそうだ。キム・コーチは、「異常なほどに李雲在の運動量が落ちているように見える。当然止められるものを止められていない感じ」と語った。

  明知大の辛文善(シン・ムンソン)教授は、「李雲在の今日のプレーは、ボクシングでいえばダウンを奪われたのと同じ。負傷より怖いのは精神的に崩れること」と語った。代表GKのレギュラーの座を狙うソウルの金竜大(キム・ヨンテ)が無難なプレーを見せているだけに、李雲在としては気を付けたいところだ。

 アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)で、2試合連続で決勝ゴールを挙げた全北の李東国(イ・ドングク)は、仁川戦でKリーグ今季1、2号ゴールを挙げ、チームを3-2の逆転勝利に導いた。

チャン・ミンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る