韓国経済成長率、内外証券会社が予想上方修正

 韓国政府が今年の経済成長率を4%台と予想する中、国内外の証券会社が韓国の経済成長率に対する楽観的な見通しを相次いで示している。

 米証券大手メリルリンチは最近、韓国の経済成長率を6.2%と予測した。失業率が低下し、内需市場に回復の兆しが表れていることに加え、企業の新規採用も増え、消費が拡大するとの見方からだ。自動車の税制優遇策期限切れで低迷していた民間消費は、今年は2.9%、来年は4.8%の伸びを示すと予想した。

 大和証券も今年の韓国の成長率見通しを当初の6.0%から6.8%へと上方修正した。同社は韓国の4-6月の実質国内総生産(GDP)が1-3月期よりも急速な成長を示すと予測した。

 BNPパリバ、ドイツ銀行、野村証券は5.5%の成長を予測した。このほか、JPモルガン・チェースは5.3%、モルガン・スタンレーは5.0%を予測した。未来アセット証券も輸出、内需が同時に好調を示しているとして、予測値を当初の4.5%から5%に引き上げた。

 一方、韓国政府、国際通貨基金(IMF)は4%台の予測値を据え置いている。予測が民間企業より控えめな特徴を反映したものとみられる。

 韓国銀行は今年のGDPが前年比4.6%成長すると予測。産業銀行も4.7%との見通しを示した。家計負債が急増し、雇用情勢の改善が遅れている点を成長の足かせとして挙げた。IMFの予測値は4.5%となっている。

ハ・ジンス朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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