輸入車市場、日本を見ると韓国の未来が見える(上)
「ゴルフ」など中型・小型車の販売がじわじわと増加…日本を後追い
日本では中型・小型車の販売が1位
韓国では中大型車が人気だが、専門家らは「版図に変化の兆し」
韓国と日本の輸入車ブランド別販売および人気車種を比べてみると、輸入車に対する両国の好みの特性はもちろん、韓国の輸入車市場の未来を見通すことができる。
韓国・日本の輸入車市場は、自動車の高級化の水準として見る場合、双方いずれも「先進市場」に属する。しかし販売車種を分析してみると、日本は大衆車やプレミアムブランドの小型車が多く売れる「ヨーロッパ・先進国型市場」であるのに対し、韓国はプレミアムブランドの中大型車が集中的に売れる「中国・開発途上国型市場」の特性を示している。これは、輸入車が身分を誇示する手段として大きく活用されている韓国社会の特性を反映したものだと見られる。
問題は、韓国も自動車文化が成熟していくにつれ、今後3-4年以内に日本の輸入車消費パターンを追う可能性がある、ということだ。もちろん、輸入車会社の地域別マーケティング・価格戦略および両国間における消費者の好みの差などにより、画一的な展望はできない。しかし、車に対する理解度が高く、実利を徹底的に計算して購入する日本の消費者の消費パターンを分析すれば、実利や経済的観点から輸入車の購入を考える韓国の消費者についても、参考になり得るという。
■韓国はベンツ、日本はフォルクスワーゲンが販売第1位
今年1-2月の累積販売を見ると、韓国はメルセデス・ベンツが2740台で第1位、続いて2位はBMW(2004台)、3位はフォルクスワーゲン(1527台)だ。これに対し日本は、フォルクスワーゲンが6540台で圧倒的第1位を占め、2位はベンツ(3720台)、3位はBMW(2918台)だ。
日本の自動車市場の規模が韓国より3.6倍も大きいことを考慮に入れず、ブランド別の絶対販売量だけを比較してみても、面白い結果が現れる。価格は比較しなかった。23日現在の為替レート(100円=1260ウォン)で比較すると、韓日間の価格差は無視しても構わない水準だからだ。
フォルクスワーゲンの場合、日本での販売量がはるかに多い。ポロ、ゴルフといった中身重視の中小型車に対する日本人の人気が高いことが、その理由だ。準中型ハッチバック(跳ね上げ式の後部ドアを持つ車)のゴルフは、日本で1-2月の累積だけでも4201台が売れており、日本最高のベストセラー輸入車となっている。
プジョーやボルボも、日本では非常に人気があるブランドだ。プジョーは、韓国で同じ期間に186台が売れたのに対し、日本では680台が売れた。プジョー207のような小型車は、韓国では31台しか売れなかったが、日本では478台売れた。ボルボも、韓国では295台、日本では837台が売れた。日本でボルボは、安全性が高い車だという認識が深い。
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