中小型車のデザイン、決め手は「後ろ姿」(下)
■韓国車も進化
最近、韓国車の後面デザインも徐々に洗練され、美しくなっている。一見すると、BMW7シリーズを縮小したかのような印象を受けることも多い。
ルノーサムスンのニューSM5の後面デザインは、第1世代のSM5よりさらに一歩進化した。後面は優雅で洗練されており、慎重な印象を与える。ニューSM5は、ヘッドランプからバンパーとフォグランプに至るデザインキャラクターラインにより、さらに洗練された前面部を演出している。側面の躍動的なキャラクターラインと高いベルトラインは、ガラス窓とボディのダイナミックな比例をさらに強調することにより、側面デザインの諸要素をスピード感ある形で表現した。また、ルノーサムスンの車としては初めて、「台風」ロゴを使用し、プレミアム・イメージとアイデンティティーを強調した。
YFソナタの後面デザインも、やや目をつり上げたような姿を連想させる。一見、BMW5シリーズの後面と似ているという印象をふと抱きもする。秀麗なボディラインが後部で丸く集められたスタイルになっており、安定感がある。
■さまざまな輸入車の後面デザイン
メルセデス・ベンツ・ニューEクラス後面部フェンダーのデザインは、メルセデス・ベンツの伝統がうかがわれる1953年の「Ponton」モデルのデザインを継承、現代的に再解釈した。また、後面部コンビネーションランプを採用し、洗練された印象を与えるだけでなく、後面部コンビネーションランプが側面まで回り込むようデザインされている。
ニューアウディQ7は、「未来のアイコン」というビジョンに基づき、シンプルながらクラシックなデザインに重点を置いている。特有の流線型ボディラインとシングルフレームのグリルデザインにより、優雅さ、進歩性、ダイナミックさを強調してきたアウディは最近、ヘッドライトやサイドミラーをはじめ、テールライトにもLED(発光ダイオード)を採用し、ほかのブランドとは明らかに違う次世代デザイン要素として活用している。
トヨタRAV4モデルの後面は、伝統的なSUV(スポーツタイプ多目的車)の姿をしている。LEDのテールライトや外部シェル内に装着されたスペアタイヤ、ドアハンドルとフェンダーフレア、フォグランプ、ルーフレールとクロスバー、リアシートのプライバシーウィンドウなど、伝統的な枠組みを保つことで、タフなイメージを十分に生かした。
日産ムラーノのデザインコンセプトは、「モダンアート」だ。同車の後ろ姿にも、大胆なデザインが余すところなく生かされている。
崔宇晳(チェ・ウソク)記者
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