展示のご案内
【展示期間】 2008年6月7日(土)−2009年6月21日(日)
日本軍が中国大陸を侵略した十五年戦争では、住民への様々な残虐行為が告発されています。 おびただしい数にも関わらず沈黙を強いられていた性暴力被害者も、1990年代から声をあげるようになりました。 日本兵はある日突然、家の戸を蹴破ってなだれ込みすべてを奪っていったのです。かけがえのない家族も、家屋や家財や家畜も、女性たち自身の人生も―。
日本軍と抗日勢力が拮抗していた山西省孟県では、村々はこっぱみじんに破壊されて無人にされるか、占領・統治されました。多 くの「惨案」(虐殺事件)が起こり、女性たちは「強かん所」に監禁され、輪かんされ続けました。これまでに16人の女性が日本政府を相手に2つの裁判を 闘って、その実態を明らかにしてきました。
大量虐殺と手あたりしだいの強かんが繰り返された南京。ここでも近年、被害女性や目撃者からの聞き取り調査が粘り強く進められ、性暴力被害の惨状が具体的に語られるようになりました。元日本兵への膨大な数の聞き取りは、それを充分に裏付けています。
日本軍の南方侵略の要所だった海南島には、現在わかっているだけでも島内64ヶ所に「慰安所」という名の「強かん所」が作ら れました。そこでの被害を告発して、少数民族の女性たち8人が日本政府を裁判に訴えています。今ではこれが続行している唯一の「慰安婦」裁判です。被害証 言から新たな事実が次々と明らかにされてきました。
今回の特別展では、これら3地域で蓄積されてきた聞き取りや資料調査を中心に、中国での性暴力被害と加害の実態をお伝えします。
【主な展示内容】
- 中国全土・性暴力被害マップ
- 山西省孟県、南京、海南島で被害を訴える女性たちの証言
- 被害女性たちの村々への日本軍の侵略史
- 証言する元日本軍兵士
- 日本軍の侵略と中国の抵抗・抗日戦争の展開
- 南京大虐殺とは何だったのか
- 中国での性暴力の構造
- 戦後の戦犯裁判では何が裁かれたのか
- 調査も謝罪も賠償も行なわない日本政府
- 日本の裁判で認定された被害事実
- 日本全国に広がった被害者への支援活動
- 中国政府の対応と新たな市民の動き
- 山西省・武郷での性暴力パネル展
【カタログ】
―中国・戦場での強かんと慰安所―