オリンピック公園の橋が崩落、歩行者一人が軽傷

 4日午後0時20分ごろ、ソウル市松坡区のオリンピック公園内にある青竜橋の片側の歩道が突然崩れ、橋を渡っていたJさん(53)が転落し負傷した。同公園を管理する国民体育振興公団は、青竜橋の安全性に問題があることを把握し、先月12日から一部で車の通行を禁止していたが、歩行者の通行は規制していなかったことが分かった。

 松坡警察署と同消防署の発表によると、Jさんはこの日、オリンピック公園の北側第2ゲートと園内を結ぶ全長60メートルの青竜橋を、ゲートへ向かって3分の2(40メートル)ほど渡ったところで歩道が崩れ、5メートル下のコンクリートの地面へ転落したが、腕と足に擦り傷を負っただけで、病院で手当てを受け帰宅した。

 警察の関係者は、「被害者が一人だけで、それも軽傷だったというのは、まさに不幸中の幸いだ」と語った。1986年4月にコンヨン土建(98年に倒産)が建設した青竜橋は、オリンピック公園の北側第2ゲートと園内を結ぶ往復4車線の橋で、ゲートから見て右側の歩道全体が、今回の事故で崩落した。

 警察は、青竜橋の安全性の問題が浮上したのは、今回が初めてではなかった、と発表した。オリンピック公園を管理する国民体育振興公団は、2008年に行った安全点検の際にも、「補修が必要」という判定を受け、昨年に補修工事を行った。また今年2月にも、橋の下の地盤沈下が心配だ、という市民の声が寄せられたのを受け、先月15日から今月13日までの予定で、安全性に関する精密検査を行っていた。同公団の関係者は、「精密検査を請け負っている業者が、“橋の下で地盤沈下が見られ、また片側の欄干が曲がっていたため、その横の車道は車の通行を禁止する必要がある”という意見を述べたため、公園内へ入る1車線の通行を禁止した」と語った。だが、この業者が「歩行者の通行まで規制する必要はない」と話したため、歩道はそのままにしていた、と説明した。

 同公団の関係者は、「橋の老朽化が最大の事故原因と考えられるが、さまざまな可能性があるとみて、正確な原因の究明に当たっていく」と話した。

4日午後0時20分ごろ、ソウル市松坡区のオリンピック公園の北側第2ゲートと園内を結ぶ青竜橋の歩道部分が崩れる事故が起こった。この事故で、橋を渡っていたJさんが軽傷を負った。警察は現在、橋の周辺の通行を規制し、事故原因について調べている。/写真=オ・ジンギュ・インターン記者

金成謨(キム・ソンモ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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