水俣病救済策、閣議決定へ 最大団体受け入れ表明で水俣病未認定患者の救済問題で、被害者団体の中で最大の「水俣病出水の会」(鹿児島県出水市、3960人)の尾上利夫会長らは1日、東京・霞が関の環境省で小沢鋭仁環境相と面会し、特別措置法に基づく救済策の受け入れを伝えた。尾上会長が面会後の記者会見で明らかにした。 出水の会の表明を受け、政府は近く救済方針を閣議決定する。 個人給付とは別に被害者団体に給付される団体加算金の額について今回、環境省からの提示はなかったが、尾上会長は「要望を受け止めてくれると思う」と小沢環境相に一任する考えを示した。 救済策をめぐっては、国などと係争中の被害者団体「水俣病不知火患者会」(熊本県水俣市、約2800人)は和解の基本合意が成立。出水の会など主要被害者3団体のうち、同様の救済内容で既に2団体が受け入れを表明している。 主な救済内容は、一時金210万円、療養手当月額1万2900~1万7700円と団体加算金。 【共同通信】
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