哨戒艦沈没:軍当局、「9時15分説」を否定(上)

15分に浸水開始、陸地に向かう途中真っ二つに?

15分に1回目の魚雷攻撃、22分に2回目の魚雷が命中?

「事故当初の混乱した対応が不信を招く」

 哨戒艦「天安」が軍当局の発表通り26日夜9時22分に最初の衝撃を受けたのではなく、7分前の9時15分から異常な兆候があったという「9時15分1次問題発生説」を軍当局が4日、否定した。夜9時19分に「天安」の交信があったという事実が国際商船通信網で確認されたという。軍当局はこの日「交信内容は5秒間で、送受信状態が良好かを確認する通常的で日常的な相互確認の手続きだった」と明らかにした。軍が積極的な弁解に出たのは「9時15分から『天安』に何か問題が発生した」という疑惑がもたらした波紋のためだった。

 第2艦隊司令部が海軍作戦司令部に「事故発生時刻が9時15分」という最初の報告を行ったという文書が公開され、行方不明者が9時16分ごろ「非常事態が起きた」と言って家族との携帯電話の通話を切ったとの主張がされたことで、「9時15分1次問題発生説」が広まる状況が4日午前まで続いた。問題発生時刻をめぐる軍への不信は事故原因隠ぺい論へと発展した。

 「9時15分に何かがあった」ならば、地震波などで確認された沈没時刻の9時22分との間に「7分間の空白」が生まれる。インターネットでは「9時15分に船舶の老朽化で浸水が始まり、このため『天安』がペンニョン島へ全速力で避難しようとしたところ9時22分に船が真っ二つになった」という書き込みが広まった。同一人物が「証券街のうわさ」という題名で数百回掲載したケースもあった。

 この文章には「艦船自体の問題で事故が起きたのを隠ぺいしようと、政府が北朝鮮関与説を広めている。地方選挙のために北風(北朝鮮の危機強調)を企画した」という解説まで付けられていた。

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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