最終更新: 2010/04/05 12:11

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自力で繁殖できないソメイヨシノ 発祥の地で行われている動きを取材しました。

毎年春の訪れを告げるソメイヨシノですが、実は自力で繁殖することができません。
このソメイヨシノの秘密と、発祥の地で行われている動きを取材しました。

閑静な住宅街に突如現れる桜のアーチ。
東京・豊島区の駒込地区は、江戸時代に染井村と呼ばれ、ソメイヨシノ発祥の地として知られている。
ソメイヨシノの寿命は、およそ60年。
戦後まもなく植えられたソメイヨシノは幹の皮がはがれ、穴が開き、徐々にその命を終えようとしている。
実はソメイヨシノは、自ら子孫を残すことができない桜。
ソメイヨシノは、染井村の植木職人によって作られたたった1本の木から、今まで何度も人間の手で接ぎ木され、その命をつなぎ止めてきた。
この歴史深い桜を守ろうと活動しているのが「染井吉野研究会」。
地域住民が、別の桜の代木に切り込みを入れ、発祥の地である駒込のソメイヨシノを接ぎ木して繁殖させている。
苗木はおよそ8カ月間、豊島区役所の屋上で育てられ、その後、近くの公園へ植えつけられる。
染井吉野研究会の原口時夫会長は「世界全体に広がるといいなあと思います」と語った。
日本全国で春を告げるソメイヨシノ。
発祥の地である住民の思いが詰まった苗木は、各地で花咲く日を待ちながら、すくすくと育っている。

(04/02 12:58)


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