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イラン:核問題の国際会議で「平和利用」アピール--来月開催

 【テヘラン鵜塚健】米欧諸国から核開発問題で非難を浴びているイランは4月17、18の両日、核軍縮・不拡散問題についての国際会議をテヘランで開く。約60カ国の外相や核専門家を招くという。イランのメディアが伝えた。米国では4月に「核安全保障サミット」、5月には「核拡散防止条約(NPT)再検討会議」が開催される予定で、米欧とは一線を画し、核の平和利用の権利を独自にアピールしたい考えだ。

 会議は「核兵器を全廃し、すべての国に核エネルギーを」をスローガンに核の平和利用のあり方を議論する。参加国の詳細は不明だが、イランと関係の深い中央アジアや周辺アラブ諸国、ブラジルなどの新興国が含まれるとみられる。

 イランは昨年10月に再開した核問題交渉で、国際原子力機関(IAEA)が示した低濃縮ウランの搬出計画に反発。核兵器開発を懸念する米欧諸国はこれを非難し、追加制裁に向けた議論を進めている。一方で、NPT加盟国であるイランは核兵器開発の意思を否定し、イスラエルやインドなどの「核保有国」が非加盟のまま放置されるNPT体制の現状を強く批判している。

毎日新聞 2010年3月22日 東京朝刊

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