中間報告でデタラメ明らかに 西川前日本郵政社長の横暴、厚顔
2010年04月05日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
「企業統治上、非常に問題があった」――。日本郵政の旧経営陣の企業統治(ガバナンス)を調査する「日本郵政ガバナンス検証委員会」(委員長・郷原信郎弁護士)の中間報告で、西川善文・前社長(71)らのデタラメ経営が次々と明らかになった。すでに民主党や国民新党、社民党の国会議員から、特別背任未遂などの容疑で告発されている西川前社長。“包囲網”は狭まったのか。
先月31日にまとまった中間報告で、何と言っても驚くのは、西川前社長の横暴ぶりだ。
例えば、昨年12月に855億円もの損失を抱えて解散が決まった郵便事業会社と日本通運による「JPエクスプレス事案」。西川前社長は、統合後の赤字予想に難色を示す反対派を押し切って契約を締結。4年度目に黒字化するという“架空”の目標を立てさせたのだ。
「かんぽの宿」の一括売却でも、不動産市況の低迷を理由に処分の中止・延期を提言したアドバイザーの「メリルリンチ日本証券」を完全無視。物件のマトモな鑑定評価さえしないで売り払った。
「『チーム西川』と呼ばれた三井住友銀行出向組もやりたい放題だった。年間400億円ともいわれる広告をめぐり、日本郵政が代理店契約を結んだ博報堂から、選定に当たった三井住友出身の幹部が飲食接待を受けていたのです。日本郵政は民営化が決まっていたとはいえ、当時の社員はみなし公務員。通常なら、癒着や汚職が疑われかねない。利益相反行為も散見され、上場企業なら株主代表訴訟モノです」(総務省担当記者)
西川前社長は、検証委の説明要請も徹底して無視する厚顔ぶり。郷原委員長はこう憤る。
「官業を民業に移行するには大きなパワーがいる。日本郵政の今後の経営や在り方を良い方向に持っていくためにも西川前社長に話を聞きたかったが、ヒアリングには一切応じていただけなかった」
日本郵政に詳しい経済ジャーナリストの町田徹氏も言う。
「現時点では、明確な法令違反などが見つからない限り、旧経営陣の刑事責任を問うのは難しいでしょう。ただ、西川体制の幹部社員が多く残っている難しい調査の中で、これだけ西川前社長の責任を追及する中間報告が出てきたのは驚きです」
こんなトップを守ってきた自民党政権はホントにロクでもない。
(日刊ゲンダイ2010年4月2日掲載)
関連ニュース:日本郵政
- 田原総一朗氏の発言はうそ、亀井大臣が郵政改革の「私怨説」否定
PJニュース 03月31日07時49分(32)
- それでも東京地検が「かんぽの宿」疑惑の告発を捜査しない不公平ゲンダイネット 03月26日10時00分(8)
- 日本郵政の正社員化計画で、年間1兆円以上が税金投入されていた時代に逆戻り?フリーライター宮島理のプチ論壇 since1997 03月18日12時39分(5)
- 「ゆうちょ預入限度額2000万円へ増額」は正しいか?! ―前田拓生アゴラ 03月27日10時08分(4)
- 鳩山邦夫が新党結成を明言永田町異聞 03月15日12時20分(4)
国内アクセスランキング
- 子供たちよ、こんな大人を真似してはいけない。=花見はマナーを守って!
PJニュース 05日06時50分(25)
- 【衝撃事件の核心】校長室、踊り場…校内をラブホ代わりに突っ走った“W不倫”の顛末
産経新聞 04日12時48分
- 意外と知らない間違い洗顔方法ワースト5
All About 04日11時31分(12)
- 【日本の議論】永住外国人が急増する背景とその実態
産経新聞 04日09時56分
- 父「刺すなら刺せ!」で娘が本当に刺したスポーツ報知 05日08時07分(4)
- 石破茂氏 鳩山総理のことを「異様」と表現する
アメーバニュース 04日22時05分(13)
- [転落死]ラグビー元代表・渡辺泰憲さん 鎌倉駅で 毎日新聞 05日02時44分
- [パワハラ]「告発で解雇」、元派遣女性がカシオなど提訴へ毎日新聞 05日11時11分
- 善意があだに ラーメン店主が落とし物届ける間に店が全焼スポーツ報知 05日08時07分(2)
- [茨城空港開港]渋滞の原因はバリアフリー!?
レスポンス 03日15時37分(21)
手数料0円+スプレッド≪1p≫、配信率95.7%!全17通貨ペアが5千円~
“瞬間約定×ワンクリック発注”最新鋭の戦略記憶ボードで取引自在!
FX最高水準スワップ金利が毎日発生&通知メールをPC・携帯へ配信!
無料申込15分、最短翌日に利用可