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【芸能・社会】

キムタク 初の“悪役” 月9ドラマ「月の恋人」上海ロケ

2010年4月5日 紙面から

 【上海=竹島勇】SMAPの木村拓哉(37)主演のフジテレビ系月9ドラマ「月の恋人〜Moon Lovers〜」(5月10日スタート)が中国・上海ロケでクランクインし4日、同市内で木村、篠原涼子(36)、リン・チーリン(35)、松田翔太(24)、北川景子(23)の主要キャスト5人が会見した。木村の10年ぶりの本格的ラブストーリーとして話題だが、「今まで(俳優として)出会ったことのない“ちょいちょい嫌(ヤ)な奴”」と、演じる役柄を楽しそうに明かした。

 高層ビルが林立し、5月1日の上海万国博覧会開幕を目前に控え、活気あふれる上海で、収録は2日にスタートした。3、4日は市中心部を流れる揚子江の支流・黄浦江を望むレストランで、木村演じるインテリア家具店社長葉月蓮介と、篠原演じるインテリアデザイナー二宮真絵美、チーリン演じるリュウ・シュウメイの3人が食事をするシーンなどが撮影された。

 “ちょいちょい嫌な奴”とは、蓮介が冷徹にビジネスを展開、真絵美、シュウメイ、北川演じるカリスマモデル大貫柚月の気持ちを翻弄(ほんろう)する「いわば初のヒール(悪役)」(担当者)だからだ。

 木村は「ああ嫌な奴だな…と思う時がある」と苦笑いし、「卑劣、ひきょうなところもある」と語る一方で、人間的魅力も表現しなくてはならず「ト書きやセリフをヒントにあぶり出していかないと中途半端になる」と難しさも告白した。

 久々の恋愛ものの月9だが、木村自身は「(首相やレーサーなど)特別な役柄が続いたが、恋愛は感情がギュンと上がり“人間状態”が変化するもの。期待に応えられたら、と思う」と意気込んだ。

 木村と篠原の共演はフジ系「ギフト」以来13年ぶり。篠原は「23歳で無我夢中な私をリードしてくれた。今もレディーファーストで、私を立ててくれる。そんな男性は少ないのでうれしい」とほほ笑んだ。

 毎夜、食事会を開催しており、「木村さんに昨日もおとといも取り分けてもらいました!」と初共演の北川も木村の紳士ぶりに驚いていた。

 中華圏のスター・チーリンは、「日本語のセリフでは皆さんにご迷惑をかけている」としたが「皆さんが上海で撮影してくれることはうれしい」とし、蓮介の部下で在日中国人役の松田は「中国語に自信は持てないが、リンさんは『大丈夫!』と言ってくれる」と笑顔で話した。

 食事会をリードしてスタッフ、キャストの結束を固めている木村は「(一日の)撮影が終わっても何かが切れていないのが大事で、ボクは特にそう。海外ロケではスタッフもぼくらも一つにならないと!」と座長の責任感を話した。

◆極秘ロケなのに…ファン数百人殺到

 具体的なロケ地は極秘とされていたが、数百人のファンが詰め掛け、スタッフや警備員が対応に追われた。写真集を手にした人も。関係者は「木村拓哉はこちらでも大人気。ドラマはDVDや動画サイトで見ているようです」と説明し「それにしてもどうやって情報を得るのか?」。

 

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