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【政策を問う】宍戸駿太郎・元国際大学学長 財政出動の追加による需要創出が脱デフレの道 (1/2ページ)
−−過去最高の92兆2992億円となる平成22年度一般会計予算が成立した
「最高といっても当初予算ベースの話。補正予算を含んだ決算ベースの財政支出の規模は前年度を上回れないのではないか。鳩山政権は夏の参院前の補正予算編成をもくろむだろうが、1〜3月期のGDP(国内総生産)統計は景気拡大を示すと予想され、補正予算による財政出動の追加は簡単にはいかない」
−−物価が継続的に下落するデフレを克服するには
「財政出動による需要創出以外にない。ただ、財政当局は(国が国債を発行しすぎて債務不履行になる)ソブリン・リスクを警戒し、国債増発に二の足を踏んでいる。そうならば日銀が既発債の購入を増やして財政出動を支えるべきだが、日銀は発行済み日銀券以上は国債を持たないという自己規制ルールに縛られている」
−−国債増発による悪性インフレを警戒する意見もある
「インフレは起こり得ない。戦後のインフレは、燃料や食料が海外から入ってこなくなり、闇市が形成されるなど決定的なモノ不足のなかで発生した。今は逆にヒトやモノが余っている」