東根市のラーメン店「手打らーめん紅花中央店」で店の売上金などを横領し、強盗の被害を装ったとして業務上横領の罪に問われた、東根市神町西2、同店元店長、小野剛被告(30)の初公判が23日、山形地裁で開かれた。裁判は簡易公判手続きで即日結審。高谷英司裁判官は、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
高谷裁判官は判決で「パチンコで作った借金返済の埋め合わせをしようとした動機に酌むべきものはない」と指摘。さらに「被害額も少なくない上、強盗を装い隠そうとするなど刑事責任は重い」と述べた。一方、被害を弁償している点などから執行猶予を付けた。
判決によると、小野被告は1月14日ごろ、預かった店の売上金など約22万円を着服し、強盗の被害に遭ったと装った。【浅妻博之】
毎日新聞 2010年3月24日 地方版