対談人物 |
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セーフ APUの三回生。BEPPoo!!の「神出鬼没」でおなじみの別名:アル・アラビア・アラビヤーンくん。バーレーン出身のUAE国籍。また、BEPPoo!!のスタッフとして「別府音泉道」を担当。 |
リンダさん ベルギー出身で現在大分に在住の女優。OBSの番組「かぼすタイム」に出演。かぼすタイムでは主に、「かぼすロード」という郊外に取材に行く企画のレポーターとして活躍している。 |
リンダさん でも、そういうシチュエーションの時に相手に言うかどうかは性格が関係するでしょう?
セーフ 自分がすごく人と話したり友達になったりするのは好きで、昔から。それはここきてもあまり変わってないんだけど。ただ、遠慮するだとか、もうちょっとここら辺あんまり言わないとか。あと、「空気を読む」っていう考え方。日本の考え方がわかって慣れてきた。
リンダさん すごいよね。「空気を読む」って言葉が出るんだからさ。
司会 リンダさんはそういった「空気を読む」ってことを意識しますか?
リンダさん うん。私ね、空気読めない(笑)。でもそれを別に気にしない。まあ、読める時もあるけど、私がさっきのシチュエーションだったら言わない。だって自分だって騒ぐ時があるかもしれないし、お互いに言いあうなんて、なんか、変な空気ができちゃうでしょ?むしろ、それをあえて言わせようとする友達もどうかと思うの。「じゃあ自分が言えよ」ってなる。
セーフ それと、学校で日本の文化っていう授業があって、それでいろんな日本についての、性格とか、「あいまい」とか勉強してたんですけど、そこで思ったのが、たとえば、「タテマエ」っていうのは日本だけじゃない。むこうもすごいあること。でもやっぱり、空気を読って考え方はない。むこうでは、はっきり言った方が問題が解決するし、何かあったらすぐ言う方がいいっていうのがある。だけど日本って、遠慮してはっきり気持ちを言わないほうがいいってのがある。集団のときに、自分の意見ばっかり言うと、ほかの人に迷惑っていうか自分がすごいわがままに見える。他の人に「この人こんな風な人なんだ」って思われるから、言わないようになったんです。一番最初ひどいって思ったのが、日本人は空気を読めない時に、自分の気持ちをその場ではっきり言わない方がいいってのがあるから、もしひとりがその場の空気を壊したら、時間が経つうちにその人がどんどん消えていく。みんなが何も言わずに離れていく。ひどいし、冷たいなって思った。むこうにもしいたら、そんなことは絶対しないな。はっきり意見を言って、その場が変化したら友達にならないか、「あーいいよ、忘れよう」って。でも日本ではなんか・・・
リンダさん 何かあいまいなままで、結局なんかちょっと・・・
セーフ そうそう。
司会 日本人はあいまいなままで済ましてしまうことが多いってことですね。これはリンダさんも経験あるんじゃないんですか?
リンダさん あるある。でも、仕事した世界も特殊だし、会社に入って社員になったことはないから、そういう経験はあまりしたことないけど、そういうのは見るね。よく聞くけど、そういう経験はあんまりない。でもこういうやり方って陰険って言葉を使ったら言い過ぎるけど。自然じゃないけど離れていってしまうっていうか・・・。
司会 それはある意味、社会の許容範囲が狭いってことですか?
リンダさん でも、私はそれって日本人だからってことじゃないと思うの。日本の社会のことじゃなくってそれは本人次第だと思う。
司会 最後に、日本に対して言いたいことってありますか?
リンダさん 私はなんだろうな~。お世話になってまーすっていうか(笑)。日本にこれだけ長くいて、これだけいい思いしたし。私は日本の社会やらに悪いこと思ったことないから。ベルギーにいた時も「日本に帰る」って言ったし。あんたベルギー人やんみたいな(笑)。だいたい付き合った人も日本人だし。だからレディーファーストに慣れなくてね。
セーフ 日本人の話聞いて、日本人が俺らは駄目だなとか、もっと国際的にならないと、英語しゃべらないとって聞くけど、俺は、このままでいいんじゃないって思う。日本好きだし、日本人の考え方も好き。国際的になったらもしかしたら考え方も変わってしまうかもしれないし、これが日本だっていうコンセプトとか言語が今あるから、そのままでいい。おれはそれを尊敬してる。自分がアラブ人なのに、家で英語話したりとかして。それでお父さんに怒られたりとかしてたから。だから日本人だから日本語を話す、日本人の考え方を持つっていうのがすごい尊敬するから、もうちょっと外国人に自分のことを見せて、自分が変わらなくていいっていうのがすごく大事だと思う。
リンダさん 日本のよさをそのまま残しつつ。変わろう、ほかの国にあわせようとかじゃなくて、日本のオリジナリティーを残していくってことよね。
司会 なるほど、今日はお二人とも、ありがとうございました。
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記者:宮田峻伍 |