女優の谷村美月さんが18日、劇場版アニメ「サマーウォーズ」(VAP)のブルーレイディスク(BD)・DVD発売記念イベントに、細田守監督とともに登場。劇中では男の子のキャラクター池沢佳主馬(かずま)を演じた谷村さんは「できるだけ声を低く、男の子っぽくと意識したんですけど、周りは『女の子っぽく見えた』って評判が多くて……」と苦笑い。細田監督から「それがいいんですよ! (男の子役は初という)谷村さんの新しい魅力をこの作品で出せると思ったし、それに見事に応えてくれた。とても素晴らしかった」と絶賛していた。
谷村さんは「声に関してはまだ未熟なので、自分がどうだったというより、この作品にクレジットが載るだけでうれしかった」と照れ笑い。今後はどんな役をやりたいかと問われると「この地声を生かした役であればどんなことでも。オカマ? はい、何でもやります」と笑顔で答え、作品についても「一人で見るのもいいけど、友達や家族と見るのに最適な作品だと思います。私は弟がいるので感想が聞きたい。見たと思うんですけど連絡がなくて」と話した。
「サマーウォーズ」は、06年にヒットした劇場版アニメ「時をかける少女」の細田守監督らスタッフが再結集した作品。09年夏に公開され、ロングランヒット。「第64回毎日映画コンクール」のアニメーション映画賞や「第33回日本アカデミー賞」の最優秀アニメーション作品賞、「第24回デジタルコンテンツグランプリ」の最高賞・経済産業大臣賞などを受賞した。
天才的な数学力を持つ高校生・小磯健二(神木隆之介さん)が、憧れの先輩・夏希(桜庭ななみさん)の頼みで、彼女の田舎である長野県上田市を訪れるが、インターネット上で数学の難問を解いたことがきっかけで、世界的な危機を起こした張本人に仕立て上げられてしまう。それでも、健二たちは夏希の曽祖母の指揮の下、大家族とともに強大な敵を相手に立ち向かう……というストーリー。谷村さんが男の子のキャラクター池沢佳主馬を演じたほか、仲里依紗さんも出演している。DVDは5040円、限定生産のBDは1万290円。【栗原拓郎/毎日新聞デジタル】