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◆K―1ワールドGP▽ヘビー級タイトルマッチ ○京太郎(KO 2回1分56秒)ピーター・アーツ●(3日・横浜アリーナ) ヘビー級(100キロ以下)タイトルマッチで、王者の京太郎(23)=チームドラゴン=が挑戦者のピーター・アーツ(39)=オランダ=に2回1分56秒、KO勝ちし、初防衛に成功。1回に連打からダウンを奪い、2回にカウンターの右フックでとどめ。日本人選手としてK―1で初めてアーツをKO。引退した武蔵(37)=正道会館=を継ぐヘビー級の新星が誕生した。
厳かなセレモニーに魂を揺さぶられた。試合直前に行われた武蔵の引退式。「いい流れだった。僕に運が向いていた」。偉大な先輩からバトンを託された京太郎は、その思いを拳に込めた。1回、アーツをコーナーに追い詰めて連打から右ストレートでダウンを奪い、2回はカウンターの右フックを顔面に見舞った。伝説の男を前のめりでリングに沈めた。
「日本人が何連敗もしていたので勝ちたかった」。アーツはK―1で4連勝を含め日本人に13勝1敗。唯一の黒星も武蔵戦の判定負けで、KO勝ちは初めての快挙。「京太郎はよく動いて、つかまえるのは無理だった」と言わしめたほど。「信用しているカウンセラーの人に『あなたは相手の気持ちをつかむことができる』と言われ、アーツのパンチが全部、分かった」。相手の動きをすべて見切っていた。
試合後、リング上で号泣した。「おばあちゃんのためにどうしても勝ちたかった」。3月22日、祖母・妃沙子さんが脳内出血のため72歳で死去。試合直前で葬儀にも参列できなかった。「負けていたら顔向けできない」。リングから飛び降りると、客席で母・正代さん(46)が持つ祖母の遺影を抱きしめ、また泣きじゃくった。
「すべてのツキがあった。みんなが僕を王者にしてくれた」。K―1のレジェンド(伝説)を倒しての王座防衛。日本ヘビー級をけん引し、今度は自分が伝説を作る。
◆京太郎(きょうたろう)本名・藤本京太郎。1986年6月23日、大阪府生まれ。23歳。06年、キックボクシングのJ―NETWORKでプロデビューし、07年のK―1トライアウトに合格。昨年のヘビー級王者決定トーナメントを制し、第2代王座を獲得。リングネームも前田慶次郎から変えた。K―1戦績は11戦8勝4KO3敗。183センチ、99キロ。
(2010年4月4日06時38分 スポーツ報知)
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