福岡市西区の能古島の海岸で3月に切断遺体で見つかった会社員諸賀礼子さん(32)=同市博多区=の告別式が4日、同市内の斎場で営まれ、友人や勤務先の同僚ら約550人が参列、諸賀さんとの別れを惜しんだ。
勤務先の会社によると、式では父親の保行さんが「若くして亡くなり残念だ」と涙を浮かべてあいさつ。遺族は悲しみの表情を浮かべ、参列者であふれた会場にはすすり泣く声が響いたという。
告別式終了後、勤務先の男性役員(58)は「優秀な社員だった。残念で仕方なく、ご家族のことを考えると苦しい限りだ。諸賀さんのご冥福と、事件の一日も早い解決を祈っている」と無念の思いを語った。
諸賀さんは3月5日午後7時ごろに会社を出た後、連絡が取れなくなり、15日に能古島の海岸で下腹部から大腿部までの胴体の一部が見つかった。福岡県警が死体遺棄・損壊容疑で捜査している。