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『オニの瞳』 序章 「オニ」遥か昔…神々と地上の生物が共存していた頃の話である 神々は、生物に適応した環境を整え、それに応じて生物を進化させたりしていた だが、ある日、異質の神、“オニ”が現れた オニは、自分の力で世界の大陸を動かしたり、勝手に生物を進化させたりと、己の恣意で動いていた このままでは、地球が滅びてしまう…… 神々は、オニの悪事を脅威とし、恐れ始め、数多の神々が団結し、オニを倒そうと決意する いざ、オニと戦うと、流石のオニも、結集された神々の力には敵わず、オニは敗れてしまう だが、オニの力は強大で、その力を完全に無にすることは出来ず、そのオニの部位を散り散りにして封印し、オニを復活させないようにすることに… 当時、地球上にいる生物で、封印するには一番適応しているとされたのが、最も聡明で、あらゆる環境にも対応できる生物、即ち、絶滅しにくい生物 霊長類が選ばれた オニを封印したことにより、世界に平和が戻り、神々や地球上生物も本来の生活を取り戻しつつあった だが、その平和も束の間で、オニが仕組んだとされる、ある、地球規模の大災害が起こる 隕石衝突である この大災害で地球上の生物の80%が絶滅してしまう オニの封印は、封印する生物の命に縛り付けてあるために、その生物が死ぬと、封印が解けてしまうようになっていた 命に縛り付けた理由は、魂には、強い力、念、が働いていて封印するのに最適だったからである 神々は、霊長類が絶滅することだけは、避けるようにと、力の限り護ったのだった お蔭で、霊長類は、絶滅という最悪のシナリオを乗り越え、オニの力が薄まりながら、進化を遂げていった だが、この影響で神々は、力を失い、霊体となり、天から世界を見渡すことしか出来なくなってしまった そのオニの力は、封印されても、尚、進化するスピードを上げるほどの影響力をもっていた 神々は、オニの封印により、進化速度が急速化したことには、致し方の無いことだと悟る 自分達の選択には、間違いは無かった……と 地球に平和が戻った……と あの日がくるまでは…… まさか、霊長類、否、人間が、私達を裏切るなんて… 第一章 第一節「夕日」へ ■修正履歴■ 2008/03/09 All Correction:All Pointer:秋飴 Comment:いろんな修正を一遍に行いました。 書き出したら止まらなかったので…すみません。 2008/03/01 5行目 Correction:”→“ Pointer:秋飴 Comment:細かいけど、一応……ねw |