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【主張】若林氏辞職 自民党の緩みは危機的だ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:自民党
「魔が差した」では済まされない軽率な行為が、国会の権威を大きく傷付けた。
自民党の若林正俊元農水相が3月31日の参院本会議で行った「代理投票」である。採決時に席を外していた青木幹雄前参院議員会長の投票ボタンを、隣接する自分の議席から10回にわたって押し、写真まで撮られていた。
国会での賛否の表明は、憲法で守られた表決権の行使だ。国会議員が自ら、それをないがしろにした。若林氏が責任の重さを認めて議員辞職したのは当然としても、大きな汚点は消えない。
押しボタン投票が平成10年に参院に導入されて以降、他人による投票が表面化したのは初めてだ。本会議に出席した議員が名札を立てると出席が通知され、賛否のボタンが押せるが、議席に本人がいるかどうかの確認は行われていない。ほかの議員がボタンを押しても罰則はない。
若林氏は「従来、そのようなことをやったことはない」と釈明しており、青木氏は「想像もできないことだ」と、投票の依頼を否定した。だが現実に問題が起きた以上、自民党は押しボタン投票の運用を再点検すべきだ。本人確認のシステムの検討も必要だろう。
今回の問題は野党転落後、党内対立を続け、支持低迷から抜け出せない自民党の現状と無関係とは言い切れない。